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真夏の真空地帯

2010-08-14 05:46:53 | Scene いつか見た遠い空

残暑お見舞い申しあげます。
今夏は海も野フェスもお盆もないまま、都心に引きこもり、ノンストップで取材と原稿の日々。
↑おうちでイタリアのイスキア島を舞台にしたヴァカンス映画『太陽の下の18才』を観ながら、
サンライト・ツイストなヴァカンスを夢想中。。BGMはもちろんこれ
(私がこの曲を初めて知ったのは、ムーンライダーズ「カメラ=万年筆」のカヴァー曲だった)
それにしても、この映画のカトリーヌ・スパークはキュートだなあ。当時まだ17歳だって。



さて、BGMをCHICANEの「Low Sun」に変えてと。

思うに、今年の夏ほど蝉時雨が待ち遠しかったことはないような気がする。
代々木公園など緑が多い所でも7月は蝉時雨がどこか控えめで、パンチが足りなかった。
うちに居てもちゃんと蝉時雨が聴こえるようになったのは、8月に入ってからのこと。
早朝、生まれたての蝉が深呼吸するように鳴き始める瞬間こそ、真夏の醍醐味。



オフのない日々、朝と夜の間に間に見上げた空はいつも、
真夏の真空地帯のようだった。
そこにあるのは、夢と現実が交わる深淵。
同じ空でも、同じ表情に出逢える奇跡はない。







昨夜も今夜もペルセウス座流星群が北東の空に流れているらしいけれど
都心の空は少し曇っていたのと、常夜灯の光のせいか、はっきりとは確認できなかった。
ただ、流れる雲の間に間に瞬く星たちの数は意外と多く、夜が明ける一瞬前には
いわゆる“限りなく透明に近いブルー(by村上龍)”が、星たちを静かに飲み込んでいった。





これは、先日ちづこさんのお友達が撮影したという 虹色に輝く珍しい彩雲の写真。
まるでサンタンジェロにいる天使の羽のよう。目撃するといいことがあるそうです。




台風が日本列島に接近していた日、
浜松町駅のコンコースで猛烈な蝉時雨を聞いた。
「ワルキューレの騎行」のクライマックスみたいな
それはもうファナティックな感じの蝉時雨が、
浜離宮恩賜庭園の方から間断なく。。

左手に東京タワー、右手にスカイツリー、真下に浜離宮が見渡せる某社の絶景会議室で
長時間ミーティングをして帰る頃には、蝉時雨もすっかり静かになっていた。



そういえば、先日取材で行った田町のタワーマンションも絶景だったが
もっと驚いたのはホテルのような吹き抜けロビー。奥にはシックなライブラリーもあり
さらに上層階にはカスケードが流れ、グリーンが生い茂るリゾートフルなラウンジが。。
しかも配置されている家具はすべてカッシーナの特注品だそう。ふしぎバブリー空間でした。




昨日、フラワーデザイナーの方のインタビュー記事をせっせと書いていたのだけれど、
彼女のネットショップに花を注文する人の中には、「愛してるよ」というメッセージ付きの花を
クリスマスに複数の女性に贈る男性もいるのだそう。ひえーっ(記事には書けない)。。
きっとその男の人は何もかも得ようとして、しまいには何もかも失ってしまうのね、永遠に。

取材帰りに見た、灼熱の太陽に焼かれた薔薇たち。
美しいものほど朽ちていく姿は壮絶だけれど、それもまた美の形。






そして今夏も、ワンデイ、ワンアイスクリーム。
注:ハーゲンダッツのビッグサイズはさすがに1日では消費しませんので、念のため。
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