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映画『デッドプール&ウルヴァリン』

2024年07月30日 23時00分00秒 | 映画関係

[映画紹介]

「デッドプール」シリーズは、
どうやら下品でバカバカしい映画らしいのと、
主人公のコスチュームが趣味に合わなかったので、未見だった。


しかし、今回、ウルヴァリンと共演するというのだから、
これは観なけりゃ、と、
ディズニープラスで「1」(2016)と「2」(2018)を予習して臨んだ。
二十世紀フォックスがディズニーに買収されたおかげで、
ディズニープラスでの視聴が可能になった。
登場人物の関係性があるので、
予習しておいた方がいいだろう。

「ウルヴァリン&デッドプール」ではなく、
「デッドプール&ウルヴァリン」であるのが、ミソ。

「2」の後、ウェイド・ウィルソン(デッドプール)はヒーローを引退し、
中古車セールマンとして暮らしている。
ある日TVA(時間変異取締局)のエージェントが自宅に現れ、
ウェイドを連れ去る。
TVAの管理者ミスター・パラドックスから
ローガン(ウルヴァリン)が死亡したため、
その時間軸に住む全ての人間の存在を消す計画を知らされる。
ウェイドは時間軸移動装置を奪って、
数々のマルチバースを訪れ、
代わりとなるローガンを探す。
ようやくローガンを見つけて、
(ただし、「LOGAN/ローガン」 (2017) とは別の世界線のウルヴァリン)
TVAに連れ帰るが、
ウェイドとローガンはパラドックスによって
虚無の世界(ヴォイド)に送られてしまう。
そこでは、元の時間軸から枝打ちされた存在たちが暮らしている。
ウェイドとローガンは住民のミュータントたちに捕獲され、
カサンドラ・ノヴァの要塞に連行される。
カサンドラはヴォイドに君臨し、
沢山のミュータントたちを従えている。
ローガンとウェイドは共闘してカサンドラに反撃し、要塞から脱出する。
現実世界のニューヨークに戻ったウェイドたちは、
カサンドラまで連れ戻ってしまい、
カサンドラは世界を崩壊させようとし、
ウェイドとローガンはそれを阻むために、闘うが・・・

と、あらすじを書くのも面倒な、
想像力が作った世界に連れていかれる。
なにしろ、マルチバースとタイムループが登場して以来、
映画のストーリーは、何でもありになってしまった。
まあ、その何でもありを楽しむのが
この手の映画なのだが。

二十世紀フォックスがディズニーによって買収されたため、
下品なデットプールシリーズは変質するのではないかと
危惧されたが、
元通りのR指定のまま続行。
ディズニー、懐が深い。
むしろ、買収の件が笑いのタネにされている。
ヴォイドでは、
二十世紀フォックスのロゴが廃墟になっているという自虐ネタも。
当方、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)には詳しくないため、
ヴォイドに登場するキャラクターたちが
誰が誰やら分からない。
なにしろブレイドまで登場するのだ。
俳優クリス・エヴァンスが現れ、
ウェイドは彼をキャプテン・アメリカと早とちりするが、
本作でクリスが演じているのは
ファンタスティック・フォーのメンバー、
ヒューマン・トーチであることがわかる。
なんていうのも、観ている時には何のことか分からなかった。

ただ、CGとライブを合成したアクションはアイデア満載で、
100人のデットプールが複数のマルチバースから現れたり、
バスの中の戦闘を横移動のカメラワークで捕えたり、
どんな絵コンテを描き、
どうやってそれを視覚化したのか驚嘆する。

下品なセリフは、日本語では、それほど卑猥には感じられなかったが、
多分英語では相当問題な言葉なのだろう。
なにしろ、日本語は英語ほど汚い言葉が多くないので。

最初のローガンの骨を巡ってのタイトルなど、
アメリカで観たら、観客が大騒ぎだったのではないか。
この映画、アメリカでおバカなアメリカ人と一緒に観たら、楽しかろう。

監督はショーン・レヴィ
ライアン・レイノルズがデッドプールを演じ、


ウルヴァリンはもちろんヒュー・ジャックマン


こんな役でもしっかり血の通った演技をするヒュー・ジャックマンはさすがだ。

5段階評価の「4」

拡大上映中。

アメリカより日本の方が公開が2日早い。

 



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