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日本の敵

2024年10月08日 23時00分00秒 | 様々な話題

産経新聞のコラムで、
川瀬弘至(かわせ・ひろゆき)論説委員が、
興味ある説をとなえている。

世界中の人々の大多数が
日本および日本人に好感を持っているのに対し、
日本に反感を抱き、
貶(おとし)めようとする国が、
少なくとも4カ国ある、というのだ。

3カ国はすぐ分かる。
中国、韓国、北朝鮮だ。
これらの国では、
国民の不満をそらすために
政府が反日感情を煽る。
材料は、80年も前の戦争時のことだ。
歴史に拘泥し、前を見ようとしない。
反日が目的化している。

では、4カ国目はどこか?
ロシア?
ウクライナ侵略開始後、
ウチライナを支援する日本に悪感情を抱いているかもしれないが、
それ以前のロシア国民の対日感情は概して悪くなく、
上記3カ国とは並べられない。

では、もう1カ国はどこか。

日本だ、と川瀬氏は断言する。

日本国内には、
自国を貶めようとするメンタリティーの人々が
一定数存在している。
それらの人が3国と結託して、
反日を煽っている。
考えてみれば、慰安婦問題は
日本の朝日新聞が捏造記事で火を付けた。
靖国問題も
日本の社会党(当時)が中国にご注進して、
中国政府に政治カードとして使えることに気づかせた。
中韓などの反日より、
日本人自身による反日の方が、
よほど悪質で厄介だ。

それらの人々は、
戦後、日本は戦争加害国であり、
日本軍は悪魔の所業を繰り返したとする自虐史観を、
国内はもちろん海外にも植え付けている。
そして、ことさら日本の経済状態を悪く言い、
日本が世界の中で凋落していることを強調する。

と。

ここから、私の意見。

では、なぜ、「日本人」が反日を煽るのか。
彼らの狙いは何か。
その目的は、
日本を弱くしたい、に尽きる。
彼らは、日本が強くなることを望まないのだ。
だからことあるごとに
日本の悪をあげつらい、
国民の誇りを奪おうとする。

「選択制夫婦別姓」もその好例。
家族が同じ苗字のもとに一つだという、
国家の基礎の力を奪おうとするのだ。
確かに仕事上の事情で、
結婚後も旧姓を使いたいという人はいるだろう。
その要望には、
ちゃんと応じる体制が整っている。
運転免許証は旧姓でもいいし、
預金通帳さえ、旧姓の使用が広がっている。
その状況を無視して、夫婦が別姓を名乗ることが
時代の要請であるかのように言い募る。
「選択制」というが、それは夫婦による選択であって、
子どもによる選択ではない。
父親と母親が別の姓を名乗り、
そのどちらかを子どもに選択させるのは、
酷というものだろう。

つまり、彼らの狙いは、
日本社会や、民族、
国家、家族が
一体感を失ってバラバラになることを望んでいるのだ。
それが日本の国力を削ぐことになる。
だから国民の誇りを奪うことに専念する。

最近、
ジャーナリストの青木理氏が
YouTube番組で発した一言が、
問題視されている。
青木氏は、津田大介氏との対談で
「人々はなぜ自民党に入れ続けるのか?」という問いに、
「一言で終わりそう。劣等民族だから」
と言い、2人でハハハと笑い合った。
自分で自分の民族を劣等民族よばわりするのだから、
どうかしている。
中国や韓国を劣等民族だなどと言ったら、どうなる。
「ヘイト」だと大騒ぎし、
国際問題になるだろう。
この方は、
よほど日本という国を低く思いたいらいし。

日本が良い国であることは、
最近とみに増えている来日外国人の評価を見れば、明らかだ。
YouTubeには、そういう声があふれている。
空港に着いた途端に、
その整理整頓された設備に驚き、
トイレに行って、その清潔さに驚き、
町を歩いて、ゴミが落ちていないことに驚く。
車がクラクションを鳴らさないことに驚き、
電車の中が静謐に包まれていることに驚く。
そして日本人のやさしさに触れて驚き、
思いやりたっぷりの秩序立った行動に驚く。
子どもが一人で電車に乗って通学する
その安全社会に驚く。
そして、数々の豊かな日本料理に舌鼓を打ち、
それらが外国では考えられないほどの安価であることに驚く。
また、神社仏閣など日本の伝統的な文化に驚嘆し、
四季の巡る自然の豊かさに目を見張る。

私は世界各国を訪問したが、
日本に帰るとほっとする。
外国に行って、
改めて「日本はいい国だ」と気づくのである。
その感想は多くの海外旅行者によって共感されている。

日本の良いところは「アカセキレイ」だと、
駐米大使を務めた藤崎一郎さんが言っている。
鳥の話ではない。
ア=安全
カ=確実
セ=清潔
キ=規律
レイ=礼節
を言い表す言葉だという

日本が安全な国であることは、論を待たない。
公共交通の時間の正確さなど、確実に運営される社会だ。
そして、清潔。
規律は、電車の乗り降りを見ればはっきりする。
そして、相手を尊重する礼節。
それもこれも、日本人が何十年もかけて作り上げた社会の姿だ。
だから、移民によって、それが崩れるのを憂う。
いくつかの地方都市が、移住してきた外国人によって
荒らされ、日本らしさを失うのを恐れる。

では、反日に走る彼らの心の中はどうなっているのか。
何故彼らは、自分の祖国を悪く言うのか。
それは、彼らが日本を祖国と思っていないからだ。
心根の深いところで、
日本人としての自分を自覚していない。
それが何の原因なのか。
生まれた血筋によるものなのか。
先祖のDNAを受け継いだからなのか。
だとしたら、自分でも分からず、
反日の感情が湧いてしまうのだろう。

日本に住んでいるのだから、
その国土を愛し、その国民を愛する。
それが何故できないのか。
闇は深い。