空飛ぶ自由人・2

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日英の国葬

2022年09月22日 23時00分00秒 | 政治関係

先日のエリザベス女王の葬儀
ずっとCNNの生中継を見ていました。
その数日前のバッキンガム宮殿からウエストミンスター・ホールへの移動も含め、
運営側の先導役や案内役の姿が全く見えないのに驚かされました。


もちろん、テレビ中継が始まる前の座席の指示など、
カメラが写っていない時の案内役などはいたのでしょうが、
葬儀の場や行進の時は、
全くそういう人はおらず。
王族たちの並び方や間隔など、
どうやって配置したのでしょうか。

バイデン米国大統領は、
葬儀の時は14列目という後ろの方。
大英連邦諸国の後だったので、そうなったとのこと。

天皇陛下は、チャールズ王らとは、
棺を挟んで反対側の6列目。


ここは、各国の王族関係者の席だそうです。
現地にならい、天皇陛下はマスクをしていません。

あれだけの式典をリーハサルなしにやったとは思えず、
かといって、逝去前に公道などを使って演習をするわけにもいかず、
どこかの建物の中庭でも使って
入念なリハーサルをしたのでしょうか。

また、中継のBBCのカメラワークも見事で、
これも綿密なリハーサル無しには無理。

聞けば、女王自らが、生前に
自身の国葬協議に参加していたといいます。


ガラス張りの霊柩車も、
御棺が見えるようにと、女王が
棺はロンドン市内のどのコースを辿り、
どのように国民に別れを告げたいかについて、意見を出した。
見事なものです。

それと、イギリスの国葬は、
宗教色軍隊色で塗りつぶされています。
なにしろ教会での葬儀だし、
聖書を読むし、説教するし、
王族たちも軍服を着ての参列。
日本では考えられません。

安倍元首相の国葬は、
政教分離で、宗教色なし。
当然、軍隊も参列することはありません。

しかし、最大の違いは、棺がないこと。
既に私的な葬儀は終わり、荼毘に付されていますから。
葬儀において、遺体の存在感は大きい。

この時期になっても、
「国葬反対」はまだしも、
「中止すべき」という主張をする人がいますが、
各国に招待状を出した今になって、中止は不可能。
中止は国益を損なうので、
そう主張する人は、いやがらせをしていることに気づいているのでしょうか。
気づいてやってるんでしょうね。

反対論を声高に叫ぶ人もいるでしょうが、
賛成論をわざわざ言う人はいない。
または、報道されない。
世論報道のアンバランスとでも言うのでしょうか。
声なき賛成の方も沢山いるはずです。

村上という自民党議員が国葬への不参加を表明。
その記者会見で安倍さんのことを「国賊」とまで言った。
この方、「国賊」が党首をつとめる党にどうして所属していたのでしょうか。
この人の政治的主張を聞くと、
立憲民主党に所属した方がいいのではないかと思えて来る。
こうした、党の意向に反対しても受け入れるところが
自民党の懐の深いところだと言えなくもないですが、
何を言っても処罰されない。
何だか、日本は「何でもあり」の国になってしまったようです。

それにしても、言うにことかいて、「国賊」とは。
日本人は惻隠の情を失ってしまったようです。