カトリック高円寺教会ANNEX

2004年に晴佐久昌英神父様により成人洗礼をうけた『おやじ』の[信仰告白]風コラム

『MVP』

2006-07-12 06:28:18 | Weblog
 ほんとは、さっきまでは、昨日の夜たまたまつけたTVでやってた「スーパーピアノレッスン」の題材の「メシアン」のこと書こうと思ったんだけど「びゃっきー」さんの日記読んで気が変わった。



 その日記のタイトルは



 『MVP』で



 内容は



 「Most Violent Player(最も暴力的な選手)?」



 とだけ書かれていた。



 すぐに触発されて、先日終了したワールドカップの決勝戦で一発レッドカードで謎の?退場となったフランスのキャプテンについて書くことにする。




 愛称「ジズー」「将軍」


 本名「ジネディーヌ・ヤジッド・ジダン」


 アルジェリア系の移民の二世としてフランスに在住


 イスラム教徒


 いろいろなメディアが憶測も含めいろいろな形で今回の退場劇について報じているがどうやらこういうことらしい。



 試合中ジダンとマッチアップ(マンツーマンの方がわかりやすいかな)してたイタリアのDFマテラッツィが守備のひとつの手段として(みんなが良く使う)ジダンのユニフォームを頻繁につかんだり、引っ張ったりしてたらしい。



 それにストレスを感じてたジダンがマテラッツィに向かってこう言った。



 「なんだよ、そんなにオレのユニフォームが欲しいのかよ。だったら後でやるよ。」



 スーパースターが横柄に、見下すように。



 ある意味、先に挑発した。



 いっしょうけんめい自分の仕事(試合中のディフェンス)やってたマテラッツィはぶちぎれるわけです。



 マテラッツィの口から出たのが相手をとんでもなく侮辱する言葉だった。らしい。



 何を言ったかについてはジダンが説明するであろうからここでは書かない。



 一度は代表を引退したが自国のワールドカップ出場が危うくなった状態でみんなに懇願されて復帰して本大会に導いた。



 「今度こそ最後だ。」と宣言して臨んだ晴れ舞台。決勝トーナメントでは対戦する相手に必ず言われる「今日の試合がお前の最後になる。」と。



 しかし大方の予想を覆すパフォーマンスを繰り出して本当の最後、Final、決勝戦のピッチに立つ。



 これほどの花道、これほどの舞台は望めない状況の中での暴走。



 『MVP』返還しろとか、今までの彼のキャリアをすべてフイにした暴挙だとかいろいろとご意見もあるようだ。




 「人」には言われたくないこと、絶対に言われちゃいけないこと



 言ってイイ事と悪い事



 があるってこと再認識ですね。



 「いや~、あの時はぼくも熱くなっちゃってて」



 そんな風に許される間柄になっていないとしたら(場合によってはそういう間柄だからこそかも)



 どんな状況であろうと相手を罵倒してはいけないのです。



 日ごろの人間関係も同じことですよね。





 『MVP』も



 「もっとさぁ 場の空気を読めよなぁ ピントはずれな野郎だなぁ」の略にならないように気をつけましょう。







 やっぱり「メシアン」のこと書くんだったかなあ





 神に感謝。
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