山田雅人「かたりの世界」

10日ほど前の日曜日、娘と一緒に「山田雅人かたりの世界」に行ってきました。戦火に散った3名のプロ野球選手の話はそれはそれは涙もの。山田雅人さんは、良き語り部になっていました。

　今回の「山田雅人かたりの世界」は、町田市生涯学習センターの夏休み特別企画のひとつ。このほかにも戦争の記憶を伝えるための独り芝居や体験談話などの企画がありました。
　山田雅人というと、その競馬実況芸に感動したものでした。久しぶりにあの見事な話術を聞きたい。そう思って娘を誘ってみました。娘は山田雅人を全く知りませんが、なぜか気前よくついてきてくれました。

　司会の紹介で山田雅人登場。久々に拝見した彼は、優しさ溢れる良きおじさんになっていました。始まりは30分ほどのフリートーク。これが面白い。オリンピックなど旬なネタを交えて聴衆をリラックスさせてくれます。お笑いの実力もすごいと思いました。
　そして照明が落とされスポットライトが当たって本番の「語り」が始まりました。沢村栄治の野球人生と戦争。他2名の野球と戦争・・・。客席ではところどころですすり泣き声も出ていました。
　かたり終了後、戦争体験世代からたくさんの意見や質問がでました。つらい時代を思い出し涙声も。その返答の中で山田さん「50才を過ぎて、小中学校を訪問して戦争を伝えるという形で、社会に恩返ししている」そうです。50歳ちかいのでこういう発言には感じるものがあります。

　娘はこの講演会で夏休みの宿題がひとつさばけたと申していました。戦争関連の読書やTV視聴などが義務付けられていたそうです。文句も言わずについてくるわけだ。

DVD山田雅人のかたり