Addicted To Who Or What?

引っ越しました~
by lotusruby

TIFF 『家門の危機』

2006-10-25 19:14:54 | K-Movie Notes


(Image source: nkino)
K-Movie100本目達成 もっと他の映画も観ようよ!と自分には言い聞かせているのだけどね・・・はまると止まらないので、もうしばらくはこの勢いで見続けるかも・・・

韓流にはまる以前に見ていた K-Movie は『シュリ』と『JSA』だけ。しかも『シュリ』でなぜか気になったのは、盗聴器が仕掛けられた熱帯魚だったし、『JSA』にいたっては、イ・ヨンエssi の肌はどうしてあんなに美しくのかと見とれてしまって、かの人のことはあまり印象に残ってないし・・・あとで知ったときはもちろん愕然としたけどね・・・私は一体どこに目をつけて何を見てたのかって

『家門の危機』(2005年 監督:チョン・ヨンギ)は、家門シリーズ1作目『家門の栄光』(邦題:『大変な結婚』 2002年 監督:チョン・スンフン)をひきついだ2作目。3作目『家門の復活』はつい最近(9月)韓国で公開されたばかり。この家門シリーズ、すっかり定着しているようだ。1作目と2作目の監督は異なりストーリーも別のものだが、2作目と3作目はチョン・ヨンギ監督で、ストーリーも続きものらしい。

1作目『家門の栄光』よりずっーと面白かった2作目『家門の危機』。シン・ヒョンジュンssi 、キム・ウォニssi、キム・スミssi などコメディの上手い役者が揃っている。1作目の主人公チョン・ジュノssi もカメオ出演している。ずっと笑いっぱなしなので、後腐れなく、気持ちよく映画館をあとにできる作品。

なにしろ直球コメディ。変化球はほとんどない。面白さや可笑しさにひねりを入れすぎたり、料理で言うと下味にはハーブの香り付けをなんてまわりくどい事をせずに、正面から笑いで勝負した作品のように思える。もちろん製作側はいろんな仕込みをしているのだろうけどね・・・

昨日は、映画祭ゆえ、これも監督のティーチイン付きだった。ラッキー
とても人のよさそうな監督。会場にはシン・ヒョンジュンさんのファンが多いだろうからって、今回連れて来れなくてすみませんと、謝ったり・・・ファンからの手紙を届けますと言ったり・・・シン・ヒョンジュンssi は、現在ハワイにご滞在で、HIFF(ハワイ国際映画祭)でアジアスター賞なるものを受賞されたそうで、しっかり近況まで報告してくれた。

監督は観客と一緒に作品をご覧になり、笑いのツボというのは文化によって通常異なるのだけど、この映画では日本でも笑うところが韓国と同じだったと嬉しそうだった。「本当に面白かったですか?」と念を押すところなど、憎めない監督だ。

今回TIFF協賛企画のこのコリアンシネマは、「家族の絆」がテーマ。この作品が描く家族は暴力団なんだけど、率いているのは母親(キム・スミ)。この母親が、古きもの(伝統)を自らの手で断ち切って、息子のために新しきものを切り開くというところが、ミソらしい。当初シナリオでは、この組織の頭は父親だったそうだけど、シン・ヒョンジュンssi のアイデアで母親が組織の頭になったそうだ。男性より女性の方が、古きものを断ち切る勇気があるイメージにぴったりということで。

「デルモンテ」と「サンキスト」が最高にウケたのだけど、見てないと意味不明だよね。日本でも公開間近なので、ゲラゲラと声をあげて笑いたい方は、ぜひ見て。そうすれば、デルモンテとサンキストの謎が解ける・・・ダヴィンチコードならぬ、家門コード