報道写真家から

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東ティモール: レイナド元少佐逮捕に新事実

2006年07月28日 18時08分13秒 | ■東ティモール暴動
おとついの26日に、”反乱兵士のリーダー”アルフレド・レイナド元少佐が、オーストラリア軍に逮捕された、というニュースを紹介したが、メディアの報道内容は意図的にゆがめられていた可能性が高い。

レイナドと彼の部下を逮捕したのは、オーストラリア軍ではなく、武器弾薬の不法所持を取締まっていたポルトガルのGNR(準軍事的警察隊)だった。通報を受けたGNRが、ある家屋を急襲し、逮捕してみたら、レイナドとその部下だったのだ。

そして、ポルトガルのメディア”LUSA”は非常に興味深い事実を報じている。

レイナドと彼の14名の部下は、武器弾薬取締りのGNRによって急襲された。

レイナドと彼の部下がいた敷地内の三つの家屋は、多量の武器弾薬と、その他の軍用品であふれていた。
そして、その家屋とオーストラリア軍の本部とは、たった10メートルしか離れていないのだ。
Major Alfredo Reinado fica em prisao preventiva
Lusa 27-07-2006
http://www.lusa.pt/service.asp?service_id=Servi%E7o+Timor-Leste&template=default&datestr=27-07-2006&topic=Todos

ある未確認の情報では、レイナドの隠れ家とオーストラリア軍の本部とは、道路を挟んだ向い合わせだという。

オーストラリア軍は、完璧にレイナドとその部下を保護下に置いていたということだ。それが、通報によって逮捕されてしまった。”辻褄合わせ”の逮捕ではなく、まったく予想外のアクシデントによる逮捕だったのだろう。

ここで、重要なのは、ポルトガルを除く欧米豪のメディアは、レイナドの隠れ家とオーストラリア軍の本部とが、たったの10メートルしか離れていなかった事実を、一切報じていないことだ。

欧米豪のメディアは、報じてはいけないことを、実によくわきまえている。




※今日から、二週間ほどブログの更新をお休みいたします。
調子の悪いPCのメンテナンスや、資料の整理など、やまもりです。
それから、国内を少し移動。
要するに、夏休みです。