ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

私とライアーの歩み その7

2020年08月05日 | ライア-日記
ローリング先生は、謎の日本人女性の(←私の事です!)
ライアーレッスンを引き受けてくれました。
今度はローリング先生が住むドルトムントへ
月に2回、片道80キロ往復160キロかけてレッスンに通うようになりました。
子供たちが学校へ行っている間にドイツの高速を車でぶっ飛ばしていました(笑)

ローリング先生はライアー界の重鎮で、当時は79歳。
50年以上ライアーを弾いていて、キュンストラーともお友達でした。

50年も弾き続けたゲルトナーのアルトライアーは、
もはや彼女の体の一部のようになり、
美しい音色でライアーを弾くローリング先生を見るだけで、なんとも幸せでした。

物静かだけど、お茶目なところがあり、時々自分の昔話を聞かせてくれました。
オーストラリアへ行った時に、ラジオ番組に出演して
スタジオでライアー演奏した時のことなど、いろいろな話しをしてくれました。

「フラウ ミノは基礎が全然できていないから、基礎からやり直しね!」と、
ローリング先生とのレッスンは私の基礎作りから。

ソロ演奏がしたいばかりに、テクニックを重視していた当時の私は、
ローリング先生に教えてもらうことで、ライアーの原点に立ち返った思いでした。
「丁寧に自分のライアーの最高の音を出す」
私はライアーと別の意味で再会した思いでした。

ローリング先生の元で過ごした時間は今から考えても、
穏やかで、優しく、楽しいひと時でした。
私にとっては一生の宝物の時間です。

写真はローリング先生と♪ まだ30代の私です。若いな~(笑)

ローリング先生とは、帰国後も時々手紙のやりとりをしていました。
先生は80歳を過ぎてもライアーレッスンをなさっていました。

初めてCDを作った時も先生に送り、
「CDデッキが家にないから、知り合いに借りて聞きましたよ!」という
うれしい返事をもらったりしていました。

もう一度・・・先生にお目にかかりたいな
そう思いつつ、なかなかドイツへ行くことがかなわないまま
2016年4月の訃報を聞きました。91歳でした。

ローリング先生と本当に出会えてよかった!



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