89歳で作家デビュー！！！

先日の池末みゆき先生のライアーの演奏会で
とっても、とっても素敵な女性にお目にかかりました。

お名前（ペンネーム）は久木綾子さん。
御年なんと！！！92歳！！！

久木さんはとても92歳になんて見えないのです。
軽く20歳はお若く見えました。
お肌はつやつや
背筋はぴ～んとしてて、お召し物もステキ♪

何よりも、何よりも私が驚愕したのは
92歳に見えないお姿だけでなく・・・
久木さんの経歴なのです。

お若いころは文学少女で
戦時中は映画会社で映画の紹介文を描く仕事をなさっていたとか。
（↑かなりかっこいい女性だったんでしょうね～）

ご結婚後は家庭に入り
子育てをしながらの専業主婦としての生活。

その生活の転機が来たのは
70歳の時のご主人に先立たれた時のこと・・・

ご主人を失った心の空白を埋めるために訪れたのは
ご主人の故郷である山口。
そこで「瑠璃光寺」の五重の塔に出会い
あまりの美しさに魂を奪われる思いがしたといいます。

「こういうものを建てた人がいるなんて・・・
　なんとしてもこれを書きたいと思いました。」

それから小説を書くための取材、膨大すぎる資料集め
そしてその膨大な資料を読む日々。

おまけに宮大工の棟梁に
一年間弟子入りまでしたんです！！！

そうやって、準備期間に14年費やし
4年の歳月をかけて執筆
足掛け18年かけて完成した
原稿用紙800枚の作品が

「見残しの塔
　　周防国五重塔縁起」新宿書房

このとき久木綾子さんは89歳！！！
なんと、89歳で作家デビューなさったのです。

この本は話題作となり２万部も売れたとか・・・


その後去年の７月にまた五重塔にまつわる
「禊の塔―羽黒山五重塔仄聞」を出版。

この春には３冊目の本を出版のご予定だそうです。

もう・・・
私は感動しましたね～！！！
理屈なく感動しました。

演奏会の後帰り仕度をなさっている久木さんに
「お話し会とか読書会とかあったら是非参加したいのですが・・・」と。

「私の読者さんはみ～んなお年寄りばっかりでね～。
　５０歳代が一番若いのよ。
　あなた何歳？　　えっ？　今年48歳？　若いわね～。
　まずは私の作品を読んで、そして感想文を送ってちょうだい。
　私の会の最年少の読者になってくださいね！」

久木さんの本は今アマゾンでお取り寄せ中です。。。
歴史小説は大好きなので
今からワクワクしています。

そして！！！
人間何か新しいことを始めるのに
遅すぎるなんて事はないのですねっ！

私なんてまだまだ若輩者・・・
まだまだこれから・・・です・・・

ちょうど今発売中の「アエラ」2月14日号に
久木綾子さんの記事が出ていますので
ぜひぜひお読みくださいませ♪

今日は長文になりました～。
最後までお付き合いいただきありがとうございました♪

ビバ！！！　人生！！！　です。