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ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

ベルファスト・ハープフェスティバル その2

2013年07月02日 | ライア-日記
さまざまな理由・・・
政治的なこと、生活様式の変化などにより
1700年代に入ってから
アイルランドにケルトの昔から受け継がれていたハープの文化が
急速に衰退してきました。

かつては大きなお屋敷にはハープが置いてあり
そのような家庭にはお抱えのハープ弾きがいて・・・

しかし時代の流れには逆らえず
「ピアノ」がかつてのハープの役目を果たすようになりました。

そんな中
「いかん~!こんなことじゃ
  アイルランドの伝統が、ハープの伝統が消えてしまう~」
と危機感をいただいた愛国心に燃える人たちが
1792年7月に開催したハープフェスティバル。

会場となったホール(上記画像)の舞台に並ぶは
10人のアイルランド人、1人のウェールズ人
年齢層は15歳~97歳までだが、ほとんどが高年齢者。
うち6名は目が見えない盲目のハープ奏者。

彼らは質素な服に身を包み
3日間アイルランド音楽のみをかわるがわる演奏しました。

舞台のハープ弾きが演奏している間、
彼らの傍らで
何やら一生懸命採譜をしているらしい若者が一人・・・

彼の名前はエドワード・バンティング(Edward Bunting)
オルガニストのバンティング氏はその時まだ19歳。
彼のミッションは
「フェスティバルで演奏された
  アイルランドのハープの伝統曲を五線譜に採譜すること!!!」

このハープフェスティバルが開催された第一の目的は
失われつつあるアイルランドの伝統音楽を後世に伝えるために
記録するためだったのです。

そのために雇われたバンティング氏
彼はその後、楽譜集を出版し
アイルランドの伝統音楽を後世に伝えましたが・・・
あらんことか!!
バンティング氏はあれほど主催者から
「ハープ奏者が弾いた通り、忠実に採譜しろ」と言われていたのに、
ピアノ用の派手なアレンジにしてしまったのですっ!

をを~~~・・・

つづく・・・
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