ライア-(竪琴)大好き!~Tomoko Leier Salon へようこそ♪~

ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

記憶の引き出し

2010年02月23日 | 演奏のあとさき
先日定期的にライアーを演奏させていただいている
老人ホームへ行ってきました。

この老人ホームはわりあい痴呆が進んでいる方が多いので
こちらで演奏するときは
お年寄りがご存じの曲や歌を演奏するように心がけています。

70代・80代のお年寄りの方々って
小学校のときに唱歌で
ヨーロッパの曲に日本語の歌詞がついたのを
習ったりしていて、意外な曲に反応があったりします。

ふとドイツの「野ばら」ってきれいなメロディーよね~♪
と思い立ち、野ばら(シューベルトの「野ばら」じゃないほうです。)

を1番は日本語の翻訳の歌詞
「わ~らべ~は み~たり~ 
 の~なか~の ばぁ~ら~・・・」と歌い

2番はドイツの詩人ゲーテの原詩をドイツ語でうたったところ・・・

ひとりのおばあさんが
なんと、ドイツ語の歌詞をとっても上手に歌われたのです!

私が歌い終わって
「すごいですね~!
 ドイツ語の歌詞ご存じなのですね~♪」

そのおばあさんは
「女学校でね・・・習ったわよ・・・♪」
と、すこ~しはにかみながら、でも嬉しそうに答えて下さりました。


後で職員さんに伺うと
そのおばあさんも見た目はわからないけど
かなり痴呆が進んでいるとのことでした。

「記憶」って・・・不思議だな~って思いました。

そのおばあさんがまだ女学生だったころ
ずっと・・・昔・昔・・・
数十年前に歌ったドイツ語の歌詞を覚えている。

記憶にはいろいろな引き出しがあって
どいういうきっかけかは分からないけど
何十年たってもふっと思い出すこともあるんですね。

野ばらをドイツ語で歌ってたおばあさんは
きっと歌いながら、まだ若かったころのことも
思い出されていたかもしれません・・・♪

それにしても・・・「野ばら」のメロディーきれいです♪
コメント
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