岸田首相が長男を首相秘書官(政務担当秘書官)に任命したということで、またまた批判のタネになりそうです。
“岸田首相長男 秘書官起用は時代錯誤” 立民 安住国対委員長
(ネット上のニュースはすぐ流れてしまうのでご注意ください。まぁ見出しが9割5分のニュースですので消えても問題ありませんが。)
長男を自らの後継者とすべく、世襲の準備ではないかと。岸田首相自身、自身の祖父・父から続く世襲政治家であり、四代目への世襲教育ではないかと言われています。
しかし皆さん知っていますか?このような事例、あまり多くはないけど「初めてではない」ということを。
わが群馬県選出の国会議員であった福田赳夫氏。1976年に首相となりましたが、そのときの首相秘書官は長男・福田康夫氏でした。その福田康夫氏、父の政治基盤を受け継ぎ群馬県選出の国会議員となり、2007年に首相となりましたが、そのときの首相秘書官は長男・福田達夫氏でした。そしてさらに、その福田達夫氏は父の政治基盤を受け継ぎ群馬県選出の国会議員となり、昨今は自民党の総務会長を務めるなど政界出世街道まっしぐらなのであります。
何という世襲。いいんかこれ?有権者どうなん?
調べてみたところ、戦後の総理で実子を首相秘書官にしたのは、今回の岸田首相を含め3例しかありません。そう、つまり福田家のシェア66%超(笑)。実子ではない親族を首相秘書官にしたという例を含めても、岸信介首相のときの娘婿・安倍晋太郎氏など、プラス3例しかありません。
もう一度言うぜ。これでいいんか?群馬県の有権者。
そりゃ首相秘書官ともなれば得難い政治経験を積めるでしょうし、人脈も大いに広がり、将来の世襲後の役に立つことでしょう。だけど公職ですぜ、首相秘書官。「秘書」と聞くと私設秘書を思い浮かべがちですが、首相秘書官は特別職の国家公務員、給料も国から支払われます。
公費使って後継者教育かよ。いくらなんでもやり過ぎじゃないの?
実子・親族を首相秘書官にする例が意外に少ないのも、「やり過ぎ感」が強いからじゃないんですかねぇ?
この福田三代のお話、まだあまり報道されていませんが、今後大いに問題視される可能性があります。だから先言っときますね。
というか、問題視しないとダメでしょこれ。