前回の記事について若干の補足をします。別にクレーム等があった訳ではありませんが。
印鑑の廃止について。
避けて通れない問題に実印+印鑑証明書の問題があります。この実印+印鑑証明書は本人確認制度の一つとして、官民ともにわが国の社会に深く根付いています。
印鑑廃止するにしても、実印制度を即時廃止するのは難しいんじゃないかな?廃止するなら代替手段が必要です。これは「絶対」です。代替手段のないまま実印制度を廃止したら、社会は大混乱に陥ります。
代替手段、それも電子的に使えるような代替手段は検討されて(一部は実用化されて)いますが、いまのところ有力なのはやはり電子署名ですかね。ただ、電子署名にいろいろ弱点があることは前にも少し書きました。特に民間で使用する場合(電子契約など)には、電子証明書の有効期間の問題が大きいのではないかと私は思っています。この点、まだあまり問題視されていないのが不思議です。
ただ、弱点云々の前に、現時点では国民(個人)の大部分は電子署名を日常的に利用できないですよね。インフラが整備されてないです。マイナンバーカード?あの電子署名って、まだ民間利用できないんですよ。知ってました?
いやいやインフラ整備を云々する前に、私のオフクロ79才が電子署名を使えるかって。実印+印鑑証明書はオフクロも難なく使えます。電子署名は100%無理です。
そういうことです。実印の完全廃止は、現時点では無理だと思います。容易なことではありません。
日本学術会議について。
私があまりモノを言う立場にないこと、この件に発言する世の中の皆さん(有名人を含め)はずいぶんオッチョコチョイだなぁということは、前回記事に書いたとおりです。
しかしまぁ、結局のところポジショントーク(和製英語)なんですよね、皆さん。初めに「アベやジミンやスガが憎い」という前提があって、そのポジションに合致するネタを探し出しては、異様なまでに固執する。モリカケ問題などそんな異様さの塊でした。
だって、野党の皆さん、有名人の皆さん、いままで日本学術会議のことなんて考えたことなかったでしょ?たいして重視して来なかったでしょ?よく知らないということに関しては私と五十歩百歩だったでしょ?ということ。
スガー!のネタに祭り上げられた日本学術会議こそ、いい面の皮ってもんじゃないのかな。
ま、知らんけど。