goo blog サービス終了のお知らせ 

Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

ハンコと学術会議

2020-10-03 19:04:34 | 世の中のこと

 「ハンコを廃止する」という話がにわかに熱を帯びてきています。

 しかし世の中の色んな意見を見ると、どうも同床異夢の気味。同じ「ハンコ廃止」でも考えていることがずいぶん違うのではないかと思います。

 河野大臣が主に言うのは、「行政手続きにおける印鑑廃止」。これって、行政機関や官庁「内部」の決済その他の手続におけるハンコ廃止ということなのかな?一方で「申請者の押印する三文判も多くは廃止できる」とも言ってますので、申請者側のハンコ廃止のことも一部含むのかも知れません。ただ、これらはいずれもお役所に関係する話であって、世の中のハンコが全て廃止されるかどうかは、一応別問題です。

 一方でマスコミやネット上などでよく見る意見は、微妙に方向が異なります。

 今般の「ハンコ廃止」圧力を後押ししているのは、「コロナ禍の渦中において紙の資料に押印をするためだけに出社を余儀なくされるケースがあり、それがテレワーク推進を阻害している」という報道・調査報告などであるようです。そんな報道・報告はどこにあるかってggrks。で、ハンコを廃止することでテレワークを推進し、効率的な業務が実現できる云々。よって「ハンコなどという前近代の遺物は即刻全面廃止すべきだぁ!」と言いたいようです。

 うーん・・・そもそも、その報道内容や調査結果が正しい(実態どおりである)のかどうかはひとまず置きます。しかし、これってハンコの問題なんですかね?

①会社がハンコをダシに出社を強制しているだけではないですか?

②そうでないとしても、それは「紙ベース」での業務構築が問題なのであって、そこを改善せずハンコを廃止したって(例えばハンコをサインで置き換えたって)、何も状況は変わらないのではないですか?

 ①のような会社はハンコがなくなったら別のネタで出社強制するでしょう。②のような紙ベースの業務構築は見直すべきとは思いますが、それを実現するのに「ハンコ廃止」は本質的な課題ではありません。紙がなくなりゃ自動的にハンコはなくなるよ。現時点においてそんなにハンコ「そのもの」が、世の中の「何か」を阻害していますかね?

 いや別にハンコを擁護するつもりなんてありませんよ。ただ、ハンコってそんなに大騒ぎするほどの問題かなぁ?いうこと。やめたきゃパッとやめればいい、その程度のことじゃないですか。法律上どうしても押印を必要とするもの(行政庁への提出文書・内部文書なんかはこれに該当します)以外は、特段の問題はありません。

 た・だ・し!ハンコやめたって上記①②の問題は、それこそなーんにも解決しませんよ。それを分かっていながら、「ハンコ廃止万歳!タロちゃんGJ!」と騒いでんでしょうか?おめでたいというか、何というか・・・

 

 さて、話はすっ飛びますが、今度は「日本学術会議の会員を総理が推薦どおりに任命しなかったこと」が、またぞろ大騒ぎになっています。

 賛否両論、かなり激越な言葉で非難が応酬されていますが・・・ここで疑問。みなさん、そんなに日本学術会議のことに関心を持って来たのでしょうか?この組織を大切なものと考えてきたのでしょうか?恥ずかしながら私、その名だけは知ってましたが、組織も内容も活動もまっっっっったく知りませんでした。知らないから、批判も擁護もできないというのが現状です。

 世の人々に比べ、ワタクシはそんなに無知蒙昧であったのか・・・みんな大好き学術会議を知らないとはなんと迂闊クンだったのか・・・そんことないですよねぇ!?(大声)そんなもんみんな知らないでしょう?(暴言)

 世の中99%くらいの人は良く知らないんじゃないですか?開き直るようですが、ボク間違ってませんよね?

 「自分がよく知らないから、そんな問題どうでもいい」と言っているのではありませんよ。そこは勘違いしないでください。上記のとおり、私は知らないから、批判も擁護もできないと言っているのです。そして、よく知らない世の中の99%のヤローは同じことじゃないですか?それにしては皆さんずいぶんオッチョコチョイに見えますな。よく知らないことに、どうしてそんなに断定的な非難や擁護ができるのでしょう?バカとかクソとか激越な言葉でこき下ろすことができるのでしょう?まったく不思議でなりません。

 無論、当事者や関係者、以前から関心の深かった人たちはいるはず。その人たちが言う批判や擁護は、十分に理解できます。理解できないのは、繰り返しますが、私も含めたよく知らない99%ですよ。大丈夫ですか?あなたのそのSNS投稿。ずいぶん恥ずかしいコト言ってませんか?

 

 ハンコ廃止にしても学術会議にしても、みなさんもう少し落ち着こう。脊髄反射的な意見を言うのはやめよう。じっくり考えて、調べてからモノを言った方がいいんじゃない?

 


安倍首相の退陣にあたって

2020-08-29 22:13:58 | 世の中のこと

 何をしても、何を言っても批判する人っていますよね。政治家、特に首相など格好の餌食です。安倍首相はコロナ対策など何もしていない、やっていることはあれもダメこれもダメ云々。

 その安倍首相が辞任する意向を示しました。

 するとナンデモ批判君、今度は「こんな時期に辞めるなんて無責任、政治的空白を許さない」と。だって首相がやることなすこと全部ダメなんだろ?その前提からしたら辞めて正解、歓迎すべき事態なんじゃないの?

 矛盾に気づかないのかなあ?◯カなんじゃないの?恥ずかしくないか?

 

 NHKのニュースにて。

 メインキャスター(コイツは軽薄)が煽り気味に「安倍政治のレガシーは何か?」と。それに答えた記者なのか解説員なのか、「安保法制と消費税増税、安定政権でなければできないことを実現したこと」。それが悔しかったのかキャスター氏、森友、加計学園の問題などを挙げ、「安倍政治のマイナスは何か?」と。同じ記者又は解説員は、「公文書の管理問題、周囲の過度の忖度だ」と。空虚なモリカケ問題の、「モ」も「カ」も触れず。

 いやマスコミにも優秀な人いるのね。ちょっと見直しました。

 

 総理であるから、権力であるから、「悪いに決まってる」と思考停止してしまう輩がいる。「それじゃ具体的に何がどう悪いのか?」と聞くと、支離滅裂な答えしか出ない。モリカケなんて、「具体的に何がどう問題なのか」確実に指摘できる人はいるのか?「なんとなく怪しい」「アベが元凶に決まってる」でクソミソ言ってるだけじゃないか。

 権力に思考停止で従うのは危険、権力に忖度するのはダメというのはその通りだろう。だけど、権力というだけで押し並べて全部ダメというのは、逆の意味で思考停止状態だ。「なんとなく怪しい」というのは、権力の「対極にあるもの」に忖度しているだけではないか(そしてまた権力の「対極にあるもの」は、まさに「別の権力そのもの」だったり)

 

 よく考えた方がいい。いつも結論はここに来てしまうが、仕方ない。やっぱり、よく考えた方がいい。考えもしないヤツは愚か者だ。

 


分からないものは分からない

2020-08-05 11:31:54 | 世の中のこと

 北朝鮮が「弾道ミサイルに搭載する小型核装置をおそらく開発した」という報道がされました。

 

  北朝鮮、弾道ミサイルに搭載可能な小型核装置開発か=国連報告書

 

 みなさんどう思いますか?けしからん!でしょうか?さらなる経済制裁だ!いや先制攻撃だ!という人も多いかも知れません。ネットニュースへのコメントを見ても、そんな感じの意見が多いようです。

 私が思ったのは、「なんだよ、今の今まで、まだ開発もできてなかったのかよ(笑)?」です。

 弾道ミサイルなんて核弾頭がなければマヌケなデクノボー。「まだ開発できていなかったのかよ?」は、北朝鮮に向けているのと同時に、わが国民とマスコミにも向けて言っています。今まで空っぽのデクノボーにビクビク怯えてたのか?恐怖だ脅威だ、核戦争だと、煽りまくっていたのか?空のアタマの弾道ミサイルなら、ロフテッド軌道だなんだと言ったって、意味のない話じゃないか。

 実は軍事専門家の中には、これまでも「北朝鮮が弾道ミサイルに搭載可能な核弾頭を『すでに』開発したと判断するのは尚早、技術的に次元が違う」という意見を言う人がいました。でもそんなツマラナイ意見なんて、マスコミは無視また無視です。恐怖だ脅威だ核戦争だ!の方が、お客さん(視聴者・読者)の目を引きますからね。広告スポンサーも大喜びのことでしょう。

 だいたい、今回のこの↑記事だって真実なんでしょうか?「ロイターが入手した国連の機密報告書」だとさ。マスコミが入手できたのなら機密でもなんでもないですがね。「複数の国が指摘した」と言いますが、どの国のことなんでしょうか?リビアとイランとシリアでしょうか?その複数の国は、開発の事実をどうやって知ったのでしょう?スパイ映画の見過ぎじゃないですか?それとも北朝鮮の政府高官から聞いたのでしょうか?だったらそれこそ嘘かも知れません、北朝鮮はたとえ嘘でも「もう開発できた」と思わせておきたいのですから。そもそも、近年とみに信頼感が低下している国連。大国のエゴは昔から知られていましたが、小国も入り乱れて国際的な策謀の場と化している実態がバレつつある国連。「機密報告書」の存在・内容は報道のとおりだとしても、たかが「国連ごとき」の出すヨタ報告書が、どれだけ信用できるというのでしょうか?

 誠に唾棄すべき記事だと思います。肝心なことは何も伝えていない一方で、人々を恐怖に駆り立てる悪意を持ったセンセーショナリズムに満ちています。まさにデマゴーグ。トランプ米大統領はマスコミを「フェイクニュース」と非難しますが、そう言われても仕方のない部分が確かにあると思います。

 私は、「北朝鮮が核弾頭開発に成功したというのは嘘」と言っているのではありませんよ。「開発できたかも知れないし、できていないかも知れない」というのが正解でしょう。だって金正恩と周囲の少数者以外、誰も真実を知りようがないじゃないですか?そのうえで、わが国の安全保障について言えば、あくまでも「保障」なのですから、「悪い事態」=「北朝鮮はすでに弾道ミサイルに搭載可能な核弾頭を持っている」を前提に備えをするべきです。イージスアショアは重要です。敵基地攻撃能力も必要です。

 私が言いたいのは、「デマに振り回されるな、報道を疑え」ということ。マスコミをはじめとする「おかしな人たちがまき散らすおかしな情報」に、いいように操られるのは、もうやめにしませんか?

 

 翻って、新型コロナを巡る言論はますます混迷の度を深めています。

 コロナはもっと蔓延する・収束する。ウイルスが強毒化している・弱毒化している。集団免疫で対処する・感染防止で対処する。経済が優先・経済を犠牲にしても防疫が優先。ワクチン開発に成功した・ワクチンは当分できない。もう大丈夫だ!・もうダメだ!

 収拾不可能。正反対の意見が、飛沫をまき散らしながら声高に叫ばれています。

 そして特徴的、かつ、とても危険なことに、これらの発言者・発信者は、みな「自分こそが正しい」と思い込んでけつかる。狂信的との印象をすら受けます。

 新型コロナについても、現時点ではっきり断言できるのは、「よく分らない」。これだけではないですか?仕方ないじゃないですか、どうしてそれで納得できないのでしょう?なぜあやふやな情報を「こうだ!絶対こうだ!これ以外は全部間違い!」と断定せずにはいられないのでしょう?

 

 分からないものは分からない。私たちは神ではないのですから、当然のことです。昨今の世の中「ニセ神」が多く現れ、虚偽の託宣をまき散らしています。ご用心めされい。


デマへの対応策?

2020-07-20 10:10:20 | 世の中のこと

 NHKあさイチで、新型コロナその他をめぐって出回るデマやフェイクニュース、チェーンメールなどの注意点、対応策等を放送していました。

 何度か書いていますが、私は新型コロナをめぐるデマ情報の愚かさ、悪質さに嫌気がさして、SNS(Facebookを中心にやってました)をいっさいやめてしまいました。これまた以前にも書きましたが、「SNSをやめて何か不都合があったか?」と聞かれるならば「まったくない」と。むしろ快適そのものです。SNSがいかに情報を、生活を蝕んでいたかと実感しています。

 あさイチの放送も空しく、有効な対応策なんて、存在しないでしょうね。愚かな人間どもが情報端末を手にした時点で、この流れは止まらないでしょう。SNSをやめた私だって電子メールは使っていますし、ブログやネットニュース等には晒されている訳で、デマ等からまったく無縁ではいられません。紙媒体でも〇〇新聞などデマ飛ばしまくってますからね(笑)〇〇内はご想像にお任せしますが。ア〇〇とは言ってません、絶対言ってません。

 少なくとも新型コロナに関しては、TVニュースもほとんど観ないようにしています。観ても、受け入れるのは政府等の公式発表だけ。馬鹿なコメンテイターの話なんぞ聞いてたらキリがありません。


民主主義の敵その2

2020-07-07 09:38:07 | 世の中のこと

 前回の記事に関連して。

 全ての言論を肯定的に受け入れろと言っているのではありません。もとより言論の自由は批判する自由を含みます。受け入れることができないのなら、徹底的に批判すればよろしい。ただし、同じ言論の土俵上で。

 

 「黙れ」

 「取り締まれ」

 「口を押えろ」

 

 は、ダメ。ルール違反で失格です。これが戦前日本の一番悪いところでした。

 同じ轍を踏まない(現に踏んでいない)と言えますか?


民主主義の敵は誰なのか

2020-07-06 18:29:31 | 世の中のこと

 東京都知事選挙が終わりました。予想どおり現職による他候補の瞬殺劇でしたが。

 都知事選挙の立候補者は、昔から「変なヤツ」の宝庫でした。私は子供の頃から政見放送が大好きで(笑)、特に都知事選挙は大喜びで観ていました。今回もまたスゴイのが出てましたね。顔をしかめる向きが多いようですが、これこそ「言論の自由」の試金石であると、個人的には思っています。

 どんな言論が「良く」て、どんな言論が「悪い」のか。それを決めるのは誰なのか。そもそも決める権限なんて誰か持っているのか。大げさな言い方ですが、民主主義の根源に関わる問題です。

 

 「こんな下品な奴は取り締まれ、何も言わせるな!」

 

 民主主義はあらゆる思想・言論の自由を保障するが、民主主義そのものを否定する自由までは認めない――取り締まられるべきなのは、口を噤むべきなのは、いったいどちらなのでしょう。

 様々な選挙に立候補しては、いつも「オカマのどこが悪い、男が男を愛して何が悪い」と訴えていた故・東郷健さん。かつては完全にゲテモノ扱い、変人扱いでしたが、LGBTのこの世の中で評価は一変しています。

 Don’t speak too soon, for the wheel’s still in spin.あんまり早く口を開くな恥をかくぞとディラン御大も言ってますぜ。

 Times They Are A-Changin

 


行政のデジタル化?

2020-06-24 14:06:04 | 世の中のこと

 新型コロナウィルスを契機として、様々な課題が明らかになった日本社会。行政では「デジタル化を進める」と大きく報道されていました。

 無論、反対ではありません。反対ではないどころか大賛成、どんどん進めてください。

 ただねぇ・・・こうやって「大上段」に振りかぶると大抵おかしなことになるんだよなぁ、行政ちゃん。莫大な予算を湯水のごとく費やして、使いにくい、理想論に走った、閉鎖的な、ガラパゴスなシステムを作り上げてしまうとか。私の最も身近な「行政デジタルシステム」である登記申請システムなど、その代表例なのであります。

 もっと身近なところでもまだできていないこととかあるじゃん。そういうところを優先的に整備して欲しいものです。

 例えば、住民票や印鑑証明書のコンビニ交付。なんでまだ全市町村が対応しないの?マイナンバーカードのメリットの大きなひとつじゃなかったの?仕事柄、自分自身の印鑑証明書を取得する機会が多いのですが、住所地の自治体が対応していないため、不便なこと極まりないです。

 ちょっと調べてみたところ、「都市では対応、田舎では非対応」という傾向にあるようですね。田舎はコンビニ自体が少ないから意味がないと思っているのでしょうか?そうじゃないって、田舎の人も多くは都市に出勤してるんでしょ?勤務先近くのコンビニで住民票等が取得できたらどれほど便利なことか。それができなければ住民票を取るためだけに休みを取らなければならないんですよ?そういう「人々の生活」のあり方に、もっと敏感になって欲しいですね、行政ちゃん。

 それにしても非対応の自治体の理由は何なんですかね?コンビニ交付対応するのに労力とか、お金とか、たくさんかかるんですかね?知っている人がいたら教えてください。

 


便利な便利な電子申請!

2020-06-18 15:29:38 | 世の中のこと

 このブログでも何度か取り上げてますが、新型コロナの影響で、役所関係の電子申請の利用が拡大しています。

 税金は国税庁のシステム、登記は法務省のシステム、社会保険・年金は別のシステム、都道府県はまた別のシステム、公益法人関係も別の大きなシステムでしたね。今回初めて役に立ったマイナポータル、下請け丸投げで近ごろ話題の持続化給付金も別のシステムです。裁判所も全面的にIT化を進めるとのことですが、またもや巨大な別システムが作られるのでしょう。

 いやー電子化で実に便利になりましたね、ご同慶の至りであります。

 無論、もちろん、皮肉です!(笑)どうしてこうなる、バ〇なんじゃないの?こういうのをまとめて統一的に運用するのがリーダーシップって言うんじゃないの?この国にはリーダーがいないのか?システムを統一しないことで、どれだけ無駄になってんのよ?デンツー丸投げを追求している場合じゃないよヤトーの皆さん。

 それもこれもみんな新型コロナが悪いんだ。新型コロナのせいで、〇カがバレちゃった。コロナめー!


アフターコロナの新しい生活様式

2020-06-12 15:38:02 | 世の中のこと

新型コロナウイルスの蔓延がやや落ち着いて来たと思ったら、「アフターコロナ」「新しい生活様式」というような話が盛んになって来ましたね。

私自身が現時点で新型コロナ問題を総括するとしたら、下記2点に集約して言いたいものです。

 

1 ウソやデマが酷いです。ウイルス以上に早く、深く社会に蔓延しました。いや多分、昔から酷いのでしょうね。それがコロナで浮き彫りになっただけ、ということだと思います。

 「政府や政治家はウソつきだ!」と責めるマスコミ自身がウソとデマの塊。コロナで日本は壊滅する、感染爆発する、世界中の笑いものになっている、政府の支援はマスク2枚だけ、PCR検査がぁあああ・・・低俗なセンセーショナリズムの煽り記事を、どれだけ目にしたことでしょう。以前はマスコミのウソもバレるまでに時間がかかりましたが、コロナに関しては状況の変化が早いため、すぐに、次々にウソがバレています。

 

2 マスコミのウソやデマを受けた日本国民様・・・絶望的ですね。どうしてそれを軽信するかなぁ?どうしてウソをシェアするかなぁ?どうしてデマをリツィートするかなぁ?どうしてそれを自覚できないのかなぁ?と。人々はSNSというオモチャを手に入れ、嬉々としてウソとデマの拡散に勤しんでいますとさ。私も長いことFacebookを使って来ましたが、「愚か者の祭典会場」になってしまったのでキッパリやめました。

 

コロナあんまり関係ないって?(笑)でも私の中ではコロナと言えばウソとデマですよ、完全に。こんな「捏造社会」は恐いです。新型コロナの数百倍も恐いです。戦争などの方向に向かったら一気に、でしょうね。アベなどという「たかが政治家」は大して恐くはありません。マスコミ+国民がタッグを組んだ「デマ集団」こそが恐いのです。

けれども・・・悲しいことに、現実がこうなのですから、そして私個人にはこの現実を変える力もないのですから、「そういうものだ」と覚悟して、精々警戒しながら付き合って行くしかないのでしょう。独り醒めて何かを叫んだところでどうにもなりません。もうあきらめました。

これが私のアフターコロナの新しい生活様式でございまーす。

 

注)「コロナの感染拡大がウソだ」と言ってるのではありませんよ、念のため。そのくらい読解して下さい。こんなことまで注記しなければならないなんて…

 


「次亜塩素酸水」の「噴霧」

2020-06-04 11:40:41 | 世の中のこと

ネット上のニュースで、「次亜塩素酸水」の危険性を指摘する記事を読みました。

 自治体が配布し、大量に商品出回る「次亜塩素酸水」の危険 科学者「一番怖いのは...」

まことに記事中の先生方のおっしゃるとおりであると思いますが、世の中ではどうも、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム溶液」の混乱に加え、それを空間に「噴霧する」か、ドア・家具・備品等の「清拭に使う」かの混乱もあるようです。2×2で4通りの混乱ですかね。

ただ実際問題としては、「噴霧」は「次亜塩素酸水」及び「次亜塩素酸ナトリウム溶液」どちらでもダメでしょうし、「清拭」は(吸い込んだり、目に入ったりしないよう気を付けて使用すれば)どちらでもOKでしょう。そもそも、次亜塩素酸水であれアルコールであれその他の消毒液であれ、空間に噴霧する(体内に吸い込むことになる)のはマズいですよ。そのくらい分りませんか、常識的に。「消毒液を飲んだら良くない」というのと、ほぼ同じことですよ。

さらにそもそも、なにゆえ空間に噴霧しようとするのですか?新型コロナなら特殊な環境以外では空気(飛沫核)感染しません。エアロゾル(飛沫核より大きく飛沫より小さい)感染の可能性は言われていますが、日常生活で、コロナウイルスを含んだエアロゾルが大量発生する可能性がどれだけあると思っていますか?さらにまたそもそもそもそも、発生してしまったコロナウイルスを含んだエアロゾルを消毒液の空間噴霧で消毒できると思ってますか?ドアや家具、備品等に付着した飛沫は、消毒液(次亜塩素酸水でも次亜塩素酸ナトリウム溶液でもアルコールでも、何なら石鹸水でもいいです)を浸した布又は紙で「拭き」ましょう。人から人に直接飛ぶ飛沫はマスクやフェイスシールド等で防御するしかありません。

「新型コロナが恐いから消毒液を吸い込むのも辞さない」なんて、バ〇ですか?「ハレー彗星が近づいた」からとタイヤチューブで空気を吸うのと同じに見えますよ。

 ハレー彗星接近で「空気がなくなる」自転車のチューブが完売!?

もう何度言ったか分かりませんが、もっと冷静になりましょう。落ち着いて、頭を使って考えましょう。


マイナポータルと電子申請

2020-06-01 18:46:28 | 世の中のこと

みなさん特別定額給付金はもう申請しましたでしょうか?

私は比較的早期にマイナポータルから電子申請したため、もう振り込まれました。同時期に電子申請をお手伝いした知り合いの持続化給付金も、いち早く振り込まれたとのこと。「遅い」とか「分かりにくい」とか散々文句言われていますが、国も地方自治体もなかなか頑張ってるなというのが、私の印象です。

今回のこれら給付金・補助金等の申請のため、マイナンバーカードや電子申請の利用が格段に進んだのではないでしょうか?私は以前から電子申請推進派ですので喜ばしいことだ思っていますが、ここに来て、「なんでマイナンバーを活用しないんだ!なんでマイナンバーが普及してないんだ!なんでマイナンバーが様々な情報と紐づけされていないんだ!」と、にわかにマイナンバー教徒が増えています。だけどさ、「マイナンバーなんて国民を監視しコントロールする手段だから国に騙されるな絶対使うなアベガージミンガー」と青筋立ててたの誰ですのん?この国の国民様の伝統芸「手のひら返し」は相変わらず芸術的な見事さですが、それへのdisりは程々にして、今回のマイナポータル及び電子申請経験から感じたことを3点ほど。

 

1 いきなり本番の混乱

マイナポータルはこれまでほとんど利用機会のないままいきなり本番、国民一人10万円という大型運用に突入してしまいました。ちょっと思ったのは、事前に「練習の機会」があればもう少しスムーズに行ったのかも、ということ。例えば、「マイナンバーカードを作って申請すれば全員に2,000円プレゼント!」みたいなキャンペーンを事前にしていれば、マイナンバーカードも普及していたでしょうし、申請の練習もできて一石二鳥だったと思うのですよね。

え、予算?

キャンペーンやっても実際に申請するのは、多くてもせいぜい国民の2割程度、13,000万人×0.22,600万人くらいでしょうか。2,600万人×2,000円=520億円。どうせ普及広報・宣伝のために相当のお金をD通に払ってんでしょうから、500億円かけて国民の2割に普及させたとなれば万々歳なんじゃありませんか?

知らんけど。

 

2 スマホでお手軽申請!・・・?

マイナポータルはスマホでもPCでも利用できます。政府筋は「スマホでお手軽に」なんて盛んに言ってますが、周囲の人に聞くと、スマホでは苦戦、PCではラクラクという例が多かったようです。

スマホの小さい画面で複雑な手続き、「開始から終了まで」長くかかる手続きをするのは、限界があるんじゃないかなぁ。スマホにはスマホの特性があるし、PCにはPCの特性があるということです。当たり前のことを言ってますが。

それでも今回の特別定額給付金程度の手続きであれば、スマホでもまだ何とか可能かな。しかし、これ以上複雑な、長大な手続きになると、無理だと思いますよ。だいたい、なんでもかんでもスマホでできると考えること自体、能天気です。手続きに見合った「道具立て」はどうしても必要なんじゃないでしょうか。

 

3 電子署名の限界

マイナンバーカードを使う電子申請では、電子署名という技術を使います。簡単に言えば「本人確認」のための技術なんですが、私はこの電子署名に常々限界を感じています。あまり専門的ところに踏み込むのは避けますが、電子証明書の発行主体、電子証明書の保管方法、特別なハード・ソフトを必要とすること、電子証明書の有効期限、等々に疑問を覚えます(電子証明書というのは電子署名に必須の電子ファイルです)。

例えば、Amazonや楽天などのショッピングサイトでも本人確認は重要な問題ですし、現に本人確認は行われています。だけど、電子署名は使っていませんね。電子署名を使わない本人確認の方法は可能ということです。

国(法律)は、電子申請でも「書類に印鑑を押す」という旧来の枠組みに囚われてしまっているのではないでしょうか?近頃、国は「印鑑廃止」ということを声高に言いますが、「印鑑という文化」そのものから自由になれていないと感じます。発想の根本的な転換により、電子署名という「電子的印鑑代替手段」に頼らない、もっと柔軟な制度設計が可能なはずです。

給付金の申請のような「一方的な」手続きであればまだいいのです。これが、契約のような「双方向的な」手続きでは、「一個の電子ファイルに当事者双方が電子署名する」という印鑑的な発想から離れないと不便極まりない。従来の制度に代わる新しい仕組みが必要である…などと考えていたのですが、昨日の日経に下記の記事が出てました。

電子契約の効力 法的リスクも

私ごときが考えることなんか、頭のいい人はとっくに考えていたのね(^^;;

このあたり、国も努力しないと置いて行かれるよ。物理的な「印鑑廃止」で済む話じゃない、「書類を作成して当事者が印鑑を押す(それを電子署名で代替する)」という文化そのものを打ち破らないとダメですね。

 


FACTFULNESS

2020-05-20 16:01:29 | 世の中のこと

 

新型コロナに対し、アビガンという薬の臨床研究が進められて来ましたが、治療薬としての有効性が確認できないという報道がされました。

 治療薬アビガン、有効性示せず 月内承認への「前のめり」指摘

報道内容自体は「あーそうですか」というレベルのことですが、これに対するネットの反応(ヤフコメ等)は妙に浮足立っていて、酷いもんですなぁ。

「厚労省の言うことなんて信じられない」「共同通信なんて怪しい」「利権が承認を邪魔している」「天下りがー」「アベがー」と、またぞろお馴染みの反知性的な意見に満ちております。

こういうネットの意見のほとんどは、「アビガンはコロナに効く」という謎の確信に基づいています。

そりゃ確かに厚労省の言うことを鵜呑みにしちゃいけないし、ましてやマスコミの言うことなんぞうかつに信じられません。だけど一方で、「アビガンは効く」というその確信は、いったいどこから生まれて来るんでしょうねぇ?有名人、芸能人がアビガンを服用したら治ったという報道などを根拠にしているのでしょうが・・・「コロナはほとんどの人が治癒する病気なので、アビガンが効いたのか、たまたま回復する時期だったのか、分からない」という医師の見解もあります。それを確認するための臨床研究なのですが、「何を言われても信じない、アビガン様は絶対効く」というのなら、もはや研究も検証も必要ないですね。道端の石ころが効きますよ、絶対です、100%です。1日24時間石ころ様を抱えていてください。

コロナ不安が続く中で、「救い主を切望する」ことから生じる認知バイアスなんでしょうね。どうしてそれに気付けないんだろ?まったく、救い難い話です。

「FACTFULNESS」(ファクトフルネス)を説く書籍がベストセラーになっています。だけど、あまり役に立ってねぇな。コロナを巡って、この世は「FACTLESSNESS」に満ちています。容易に治りそうにありません。○○は死ななきゃ治らないと言うしね。

なお、アビガンが効く・効かないの結論はまだ出ていませんので(上記報道は「関係者の話」レベル)、悪しからず。今後の発表を待ちましょう。


検察庁法改正のこと

2020-05-13 13:27:44 | 世の中のこと

新型コロナとは別に、検察庁法改正が盛り上がってますね。

  政治に対して声を上げ始めた芸能人──「 #検察庁法改正案に抗議します 」の背景

この改正法の内容については――そんなに大騒ぎすることかいな?とは思いますが――脇に置きます。問題は、これで「政治に関わった、政治が変わる」と思ってはダメということ。本気で政治を変えたいなら、ハッシュタグじゃ、ツイートじゃダメです。

選挙ですよ選挙。これが選挙結果に繋がらないのなら何もしてないのと同じ。

むしろただの「(政権側の)ガス抜き」に、「(野党側の)一応の成果を上げた感」に、利用されてはいませんか?芸能人の皆さん。

最近の大騒ぎと言えば、安保法制。あれで選挙結果は変わりましたか?また逆に、野党側は「すわ戦争が始まる!」という論調でしたが、始まりましたか?もうみんな忘れてんじゃないですかねぇ?安保法制。いまや誰も何も言わないじゃないですか?

もっと真剣に考えた方がいいです。


新型コロナの「目安」をめぐって

2020-05-12 21:46:12 | 世の中のこと

問題となっている厚生労働省の新型コロナの「目安」の変更です。

 

変更前は次のように書かれていました(関連部分のみ)。

タイトル「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」

2.帰国者・接触者相談センターに御相談いただく目安

 ○以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。

 ・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方

  (解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)

 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

 

変更後は次のとおりです(同断)。

タイトル「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」

2.帰国者・接触者相談センター等に御相談いただく目安

 ○少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。(これらに該当しない場合の相談も可能です。)

 ☆息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合

 ☆(中略・高齢者、基礎疾患等がある人向けの記述)

 ☆上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合

  (症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

 

焦点は「37.5度以上の発熱が4日以上続く方」の削除についてです。厚労省は、「もともと相談・受診の目安に過ぎなかったが、『4日』が条件と誤解されているようなので、削除した」と言います。そして、それに対する批判が巻き起こっています。「今さら目安に過ぎなかったなんて、嘘を言うな!」と。

しかし、冷静に上記引用を見て下さい。元から「37.5度以上の発熱が4日以上」か(or)「強い倦怠感、呼吸困難がある」の、「いずれか」が目安です。くどいようですが、「いずれか(or)」ですよ。確かにネットや一部メディアでは「4日ルール」などと呼ばれ、「発熱が4日続かないと受診してはいけない(受け付けてくれない)」と言われることがありました。だけど、明らかに誤解ですよね?もう一度、変更前の記述を読んでみてください。信じられなければ、原データ(厚労省HPにあります)に当たってみてください。

「分かりにくかった、わざと誤解させるような言い方をした」という批判もあるかも知れません。しかし、本当にそうですか?少なくとも私自身は「いずれか」と理解していました。テレビニュースでも繰り返し、「37.5度以上の発熱が4日以上続く方、強い倦怠感などのある方は、帰国者・接触者相談センターに相談してください」と報道していませんでしたか?「4日ルール」などと言う人のことは「バカな人だなぁ」と、これまでもそう思って来ました。

そもそも厚労省の文書のタイトルも、項のタイトルも「相談・受診の目安」です。これが「目安」以外の何だというのでしょうか?それがなぜ、「目安に過ぎなかった」が批判の対象になるのか、理解できません。

ここに来て国会では、「PCR検査の目安と聞いていたのに、いつの間にか相談・受診の目安とすり替えている。おかしいではないか!」と少し目先を変えて、野党のバ〇議員が騒いでいました。厚労省の上記引用文書に、変更前も変更後も、PCRなんて一言も書いてありません。どう読んだら、聞いたら、そういう誤解が生まれるのでしょう。これこそ「後付け」の言いがかりとしか思えません。

冷静に聞けば、読めば、誰でも最初から理解できたはず。勝手に誤解しておいて、誤解が判明したら「嘘つき」呼ばわりして逆ギレするなんて・・・もう少し冷静になるべきではありませんか?


TV取材の発言

2020-05-12 16:08:53 | 世の中のこと

PCR検査についてTV局からの取材を受けた医師が、自身の見解とは「真逆」であるかのように発言を編集されたことが話題となっています。

  グッドモーニング坪井アナ、異なる趣旨の報道を謝罪

私自身も似たような経験をしたことがあります。

ある不祥事を起こしたNPOに関連してTV局から電話取材を受けました。「NPOとはどんな法人なのか?」を教えて欲しいというのです。

まずはNPOの概要についてひととおり説明しました。その後TV局側から、「今回のNPOを監督する責任は誰が負うのか?」と聞かれたので、特定非営利活動促進法に基づく所轄庁の立入検査、改善命令、設立認証の取消しなどを説明し、「こういう一般的な監督責任は所轄庁が負っていますから、今回のNPOの所轄庁である○○市に責任があると言えるでしょうね」と答えました。

電話取材は10分程でしたが、放送では「○○市に責任がある」という発言だけ切り取られて使用されました。

PCR検査の医師とは違い、私の場合「真逆」とまでは言えないので抗議もしませんでしたが、「何だかなぁ」と思いました。これではまるで私が○○市を糾弾しているかのような。

まぁ、○○市に責任があるっちゃああるんですが、それは上記のとおり「特定非営利活動促進法に基づく監督責任」についてであって、その前提を外して欲しくはありません。釈然としませんでしたが、訂正の機会もありませんので、そのままとなりました。○○市出身の知り合いからは、もちろん冗談ながら「よくも○○市をdisったな!」と怒られました(^^;;

こういう事例は多いのでしょうね。ちなみに私のときのTV局も、PCR検査についてやらかしたTV局と同一です(笑)。体質ですかね。筆頭株主である新聞社も含めて。