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Left to Write

司法書士 岡住貞宏の雑記帳

「断」SNSのススメ

2020-05-28 15:55:14 | 考えたこと

プロフィールの「自己紹介」欄にも書いていますが、新型コロナウイルスの騒ぎでSNSが荒れ、デマや嘘、悪意のある誇張、根拠のない思い込み、無責任な批判(逆に手放しの称賛)など、ロクでもない書き込みが急増したのに嫌気がさして、1月ほど前にSNS(主にFacebook)をやめてしまいました。

SNSをやめて何かが変わったのか?個人的には、ネットを見る時間が大幅に減りました。以前は時間さえあればネットを見ていました。無論、SNSのチェックのためです。今では特に何か必要のない限り、ネットを開くことがありません。そのせいか、時々スマホを忘れて出かけてしまうという副作用に困っています(笑)

折しも、SNS上の誹謗中傷に苦しんだ有名人が自殺するという事件が起きました。痛ましい話です。そこまで人を追い込んでしまうSNSって、いったい何なのでしょうか。

SNSをやめたときは「寂しくなるかな?また戻りたくなってしまうかな?」と思いましたが、3日もかからず慣れました。はっきり言って、もうSNSなんてどうでもいい。SNS上の書き込みに汲々としている人のことも、「何だかなー?」という目で見ています。

人生は短い、SNSなんてやってる時間はないはずです。昔のことはすっかり棚に上げて言いますが(笑)

みなさんもSNSをやめてみたらいかがでしょうか。結構、それだけでQOLが向上しますよ。おススメします。

 

【追記】

ブログもSNSの一種じゃねーのか?と。

ま、そうとも言う(笑)でもブログはTwitterやFacebookみたいな双方向性、同時進行性が薄いからなー。

炎上ブログもあったりするのでそういうのは問題も大きいのでしょうが、私のブログは読者もあまりいないし(笑)

そういうことです。


世界のジェットストリーム!

2020-05-25 09:16:31 | 仕事のこと

 

仕事柄、お客さんに署名をして頂く機会が多く、あまり安いボールペンでは格好がつかないと思い、パーカーのボールペンを同種・色違いで3本購入し、署名用として使っています。と言っても、さほど高価なものではなく、せいぜい1本3,000円くらいですが。

しかし肝心の書き味はというと・・・どうもイマイチ。どころか、イマサンくらい。「見た目はアレでも書き味を考えたらジェットストリームの方がいいかも?」と思うことがしばしば。お客さんに、「このボールペン、ちょっと出が悪いのでここに試し書きをしてから使ってください」と言うのも、なんだか面倒くさいというかみっともないというか。

替芯を新しくしたらどうだろうかと探してみたら・・・何と!パーカーにも使えるジェットストリームの替芯があるのですね!

早速購入し、試してみましたが、さすがはジェットストリーム!僕らのジェットストリーム!世界のジェットストリーム!!超書きやすいボールペンに生まれ変わりました。

3本のうち2本をジェットストリーム芯に替え、1本は従来の芯(パーカーの芯)をそのままにしています。書き味の違いを話のネタにもしようという魂胆です(笑)


早慶戦は仲が悪いから?

2020-05-22 16:15:10 | 考えたこと

クイズです。

ライバルとして知られる慶應と早稲田、その創立者である福沢諭吉と大隈重信の仲はどうだった?

 

1 犬猿の仲だった

2 水魚の交わりだった

3 互いに面識なく、交流がなかった

 

正解は・・・

「2 水魚の交わりだった」です。

深い親交のあったことが様々な記録に残っており、先に亡くなった福沢の葬儀では献花香典の類はいっさい謝絶の中、大隈手ずから拵えた供花だけは福沢家も受けたというエピソードが残っています。

そもそもライバルとは互いに認め合ってこそ成立するもの。早慶の関係もそれだと思うのですよね。実際、両校の学生同士も卒業生同士も、決して仲悪くはありません。

テレビドラマ等で「早稲田目線」の物語が描かれると、どうも慶應が戯画的な悪役にされてしまうので、面白くないですね。ええそうです、朝ドラ「エール」のことを言ってます(笑)


FACTFULNESS

2020-05-20 16:01:29 | 世の中のこと

 

新型コロナに対し、アビガンという薬の臨床研究が進められて来ましたが、治療薬としての有効性が確認できないという報道がされました。

 治療薬アビガン、有効性示せず 月内承認への「前のめり」指摘

報道内容自体は「あーそうですか」というレベルのことですが、これに対するネットの反応(ヤフコメ等)は妙に浮足立っていて、酷いもんですなぁ。

「厚労省の言うことなんて信じられない」「共同通信なんて怪しい」「利権が承認を邪魔している」「天下りがー」「アベがー」と、またぞろお馴染みの反知性的な意見に満ちております。

こういうネットの意見のほとんどは、「アビガンはコロナに効く」という謎の確信に基づいています。

そりゃ確かに厚労省の言うことを鵜呑みにしちゃいけないし、ましてやマスコミの言うことなんぞうかつに信じられません。だけど一方で、「アビガンは効く」というその確信は、いったいどこから生まれて来るんでしょうねぇ?有名人、芸能人がアビガンを服用したら治ったという報道などを根拠にしているのでしょうが・・・「コロナはほとんどの人が治癒する病気なので、アビガンが効いたのか、たまたま回復する時期だったのか、分からない」という医師の見解もあります。それを確認するための臨床研究なのですが、「何を言われても信じない、アビガン様は絶対効く」というのなら、もはや研究も検証も必要ないですね。道端の石ころが効きますよ、絶対です、100%です。1日24時間石ころ様を抱えていてください。

コロナ不安が続く中で、「救い主を切望する」ことから生じる認知バイアスなんでしょうね。どうしてそれに気付けないんだろ?まったく、救い難い話です。

「FACTFULNESS」(ファクトフルネス)を説く書籍がベストセラーになっています。だけど、あまり役に立ってねぇな。コロナを巡って、この世は「FACTLESSNESS」に満ちています。容易に治りそうにありません。○○は死ななきゃ治らないと言うしね。

なお、アビガンが効く・効かないの結論はまだ出ていませんので(上記報道は「関係者の話」レベル)、悪しからず。今後の発表を待ちましょう。


検察庁法改正のこと

2020-05-13 13:27:44 | 世の中のこと

新型コロナとは別に、検察庁法改正が盛り上がってますね。

  政治に対して声を上げ始めた芸能人──「 #検察庁法改正案に抗議します 」の背景

この改正法の内容については――そんなに大騒ぎすることかいな?とは思いますが――脇に置きます。問題は、これで「政治に関わった、政治が変わる」と思ってはダメということ。本気で政治を変えたいなら、ハッシュタグじゃ、ツイートじゃダメです。

選挙ですよ選挙。これが選挙結果に繋がらないのなら何もしてないのと同じ。

むしろただの「(政権側の)ガス抜き」に、「(野党側の)一応の成果を上げた感」に、利用されてはいませんか?芸能人の皆さん。

最近の大騒ぎと言えば、安保法制。あれで選挙結果は変わりましたか?また逆に、野党側は「すわ戦争が始まる!」という論調でしたが、始まりましたか?もうみんな忘れてんじゃないですかねぇ?安保法制。いまや誰も何も言わないじゃないですか?

もっと真剣に考えた方がいいです。


新型コロナの「目安」をめぐって

2020-05-12 21:46:12 | 世の中のこと

問題となっている厚生労働省の新型コロナの「目安」の変更です。

 

変更前は次のように書かれていました(関連部分のみ)。

タイトル「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」

2.帰国者・接触者相談センターに御相談いただく目安

 ○以下のいずれかに該当する方は、帰国者・接触者相談センターに御相談ください。

 ・風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く方

  (解熱剤を飲み続けなければならない方も同様です。)

 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある方

 

変更後は次のとおりです(同断)。

タイトル「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」

2.帰国者・接触者相談センター等に御相談いただく目安

 ○少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。(これらに該当しない場合の相談も可能です。)

 ☆息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかがある場合

 ☆(中略・高齢者、基礎疾患等がある人向けの記述)

 ☆上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合

  (症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)

 

焦点は「37.5度以上の発熱が4日以上続く方」の削除についてです。厚労省は、「もともと相談・受診の目安に過ぎなかったが、『4日』が条件と誤解されているようなので、削除した」と言います。そして、それに対する批判が巻き起こっています。「今さら目安に過ぎなかったなんて、嘘を言うな!」と。

しかし、冷静に上記引用を見て下さい。元から「37.5度以上の発熱が4日以上」か(or)「強い倦怠感、呼吸困難がある」の、「いずれか」が目安です。くどいようですが、「いずれか(or)」ですよ。確かにネットや一部メディアでは「4日ルール」などと呼ばれ、「発熱が4日続かないと受診してはいけない(受け付けてくれない)」と言われることがありました。だけど、明らかに誤解ですよね?もう一度、変更前の記述を読んでみてください。信じられなければ、原データ(厚労省HPにあります)に当たってみてください。

「分かりにくかった、わざと誤解させるような言い方をした」という批判もあるかも知れません。しかし、本当にそうですか?少なくとも私自身は「いずれか」と理解していました。テレビニュースでも繰り返し、「37.5度以上の発熱が4日以上続く方、強い倦怠感などのある方は、帰国者・接触者相談センターに相談してください」と報道していませんでしたか?「4日ルール」などと言う人のことは「バカな人だなぁ」と、これまでもそう思って来ました。

そもそも厚労省の文書のタイトルも、項のタイトルも「相談・受診の目安」です。これが「目安」以外の何だというのでしょうか?それがなぜ、「目安に過ぎなかった」が批判の対象になるのか、理解できません。

ここに来て国会では、「PCR検査の目安と聞いていたのに、いつの間にか相談・受診の目安とすり替えている。おかしいではないか!」と少し目先を変えて、野党のバ〇議員が騒いでいました。厚労省の上記引用文書に、変更前も変更後も、PCRなんて一言も書いてありません。どう読んだら、聞いたら、そういう誤解が生まれるのでしょう。これこそ「後付け」の言いがかりとしか思えません。

冷静に聞けば、読めば、誰でも最初から理解できたはず。勝手に誤解しておいて、誤解が判明したら「嘘つき」呼ばわりして逆ギレするなんて・・・もう少し冷静になるべきではありませんか?


TV取材の発言

2020-05-12 16:08:53 | 世の中のこと

PCR検査についてTV局からの取材を受けた医師が、自身の見解とは「真逆」であるかのように発言を編集されたことが話題となっています。

  グッドモーニング坪井アナ、異なる趣旨の報道を謝罪

私自身も似たような経験をしたことがあります。

ある不祥事を起こしたNPOに関連してTV局から電話取材を受けました。「NPOとはどんな法人なのか?」を教えて欲しいというのです。

まずはNPOの概要についてひととおり説明しました。その後TV局側から、「今回のNPOを監督する責任は誰が負うのか?」と聞かれたので、特定非営利活動促進法に基づく所轄庁の立入検査、改善命令、設立認証の取消しなどを説明し、「こういう一般的な監督責任は所轄庁が負っていますから、今回のNPOの所轄庁である○○市に責任があると言えるでしょうね」と答えました。

電話取材は10分程でしたが、放送では「○○市に責任がある」という発言だけ切り取られて使用されました。

PCR検査の医師とは違い、私の場合「真逆」とまでは言えないので抗議もしませんでしたが、「何だかなぁ」と思いました。これではまるで私が○○市を糾弾しているかのような。

まぁ、○○市に責任があるっちゃああるんですが、それは上記のとおり「特定非営利活動促進法に基づく監督責任」についてであって、その前提を外して欲しくはありません。釈然としませんでしたが、訂正の機会もありませんので、そのままとなりました。○○市出身の知り合いからは、もちろん冗談ながら「よくも○○市をdisったな!」と怒られました(^^;;

こういう事例は多いのでしょうね。ちなみに私のときのTV局も、PCR検査についてやらかしたTV局と同一です(笑)。体質ですかね。筆頭株主である新聞社も含めて。


2020-05-08 15:19:32 | 本の紹介

 

光る地面に竹が生え、

青竹が生え、

地下には竹の根が生え、

根がしだいにほそらみ、

根の先より繊毛が生え、

かすかにけぶる繊毛が生え、

かすかにふるえ。

 

ご存知、萩原朔太郎の『竹』(「月に吠える」所収)という詩です。教科書でも定番ですね。

本当にすごい詩だと思います。

わが国で詩といえば

 

秋の日の

ヴィオロンの

ためいきの

身にしみて

ひたぶるに

うら悲し。(上田敏、ポオル・ヴェルレエヌ『落葉』「海潮音」)

 

まだあげ初めし前髪の

林檎のもとに見えしとき

前にさしたる花櫛の

花ある君と思ひけり(島崎藤村『初恋』「若菜集」)

 

という(甘っちょろい)時代から、一気に「かすかにけぶる繊毛が生え、かすかにふるえ」ですもの。

病的な近代自我が鋭い感覚に結晶しています。

萩原朔太郎は群馬県前橋市出身。群馬県は朔太郎を代表に、なぜか詩人を多く輩出しています。俳句の村上鬼城、短歌の土屋文明などもいて、詩歌韻文の地域なのかも知れません。

ブログのテーマ(タイトル画像等)を「竹」に変更したので、記しました。

 

【追記】

いま気付きました。スマホで見るとテーマもタイトル画像もわからないのね(^^;;

いやあのね、テーマというのを変更するとブログのデザインとか色合いとか背景の画像とか変わるんですよ。で、それを「竹」をモチーフにしたテーマに変更したということです>スマホの人。

何とかスマホでもテーマが活かせませんかね?>goo blogの中の人。


PCR検査のこと

2020-05-05 16:12:16 | 世の中のこと

PCR検査は精度(感度・特異度)がイマイチであること。したがって、ただ闇雲に検査数を増やしても混乱を増すだけで意味はないこと。限られた医療リソースを無意味な検査に振り向けるのは得策ではないこと。等々。

多くの専門家が明確な見解を示しておられますので、私としてはもはや「決着がついた話」と思っていましたが、いまだに「もっとPCR」「PCRの少ない日本は無能」という報道が尽きません。

「重い症状があったのになかなかPCR検査を受けさせてもらえなかった人の話」がたくさん報じられています。しかし、ただ「症状が重い」と言っても主観的に過ぎますし、そもそもその人が本当のことを言っているかどうかも分かりません。「嘘かもしれない」なんて、ひどいと思われるかも知れませんが、一方的な報道を頭から真実と信じることはできません。編集等によって話者の真意が歪められている可能性もあります。だいいち、そういう「なかなかPCRを受けさせてもらえなかった話」は、結局「PCRを受けられた話」ばかりなんですよね。「なかなかPCRを受けさせてもらえず、いま肺炎で死にそうなのに、まだ受けさせてもらえない話」ではありません。どうも、後者の話に誤認させるような報道姿勢を感じます。

問題は、「PCR検査が必要なのに、それを(なかなか)受けられない人がどれだけいるのか?」です。「必要かどうか」を判断するのは誰でしょうか。もちろん医師です。医師が「検査不要」と考える人に検査を受けさせて、それで「間違ってるかも知れないし、正しいかも知れない検査結果」を得ても、意味がないことくらい分かるでしょう。「PCR難民」などという言葉も生まれていますが、それは医師が検査を必要とすると判断した人たちについてのことなのでしょうか?恐らく、そうでは「ない」のでしょうが、こういうことを客観的に(単発的なエピソードではなく)検証するのがマスコミの役割なんですが……ああゴメンゴメン、ないものねだりだった。無理でしたね、マスコミにそんなこと期待しても。

当初、あれだけの爆発的感染を見せながら、なぜかマスコミからは「コロナ対策に成功した」と謎の賞賛を受ける韓国ですが、初めから「感染者数が実際より多過ぎない?」と思って見ていました。感染者数と死亡者数とのバランスが著しくおかしい(他国に比べ死亡率が低過ぎる)のではないかと。今にして思えば、PCR検査の誤差も関係していたのではないかと思います。もしそうだとしたら、やはり無駄なPCR検査は混乱の原因ですね。

ま、最後の韓国の話は私の妄想。割り引いて聞いて下さい。


印鑑についてもう一題

2020-05-01 22:20:28 | 仕事のこと

「ある会社ではテレワークを推進しているが、稟議書に印鑑を押すためだけに出勤しなければならない例があった」という記事を読みました。で、非効率な印鑑制度廃止に向け官民挙げて云々と。

「事実かよ?」というのが率直な感想。でっち上げなんじゃない?その例。

今どき電子メールも使えない化石企業はさすがに存在しないでしょう。たとえ電子稟議システムを未導入でも、電子メールで申請・承認を繰り返せば多段階の稟議だってそれほど難しくはないはず。

仮に本当に「稟議書の印鑑のためだけに出社する(させる)」例があるとしたら、それは印鑑を「出社する(させる)ための口実」に使ってるのではないでしょうか。「稟議書がぁー」は、額面どおりには受け取れない気がします。

私は別に印鑑業界を擁護しているのではありませんよ、念のため。逆に何ゆえそれほど印鑑を敵視するのか、むしろその意図が分かりません。実印+印鑑証明書とか銀行印+通帳以外はあまり重要ではなく、それゆえ苦にもならない存在だと思います、印鑑て。実印、銀行印以外は廃止するならさっさとすればいい、それで大した問題も起こらない、のではありませんか。稟議書なんて印影をいちいち照合するものなの?

どうもよく分からない印鑑批判です。新型コロナに対するイライラのスケープゴートにされている感も、なきにしもあらず。


印鑑届と会社設立

2020-05-01 11:18:19 | 仕事のこと

会社を設立するには登記所に対し「印鑑届」が必要です。印鑑届そのものはよく知らなくても、会社の「印鑑証明書」は多くの方がご存知のことと思います。印鑑証明書は、印鑑届がされた印鑑の印影を登記所が証明する書類です。

未だ施行されていませんが、このたび商業登記法改正により、印鑑届は「なくてもよい」ことになりました。その背景として下記リンクの報道のとおり、「印鑑届があるために会社の設立手続きが(外国に比べて)遅い」という認識があります。印鑑届を廃止することで、「通常は最長3日かかる手続きが24時間以内に短縮できる見込み」なんだとか。

  会社設立、24時間以内に=印鑑届け出省略で迅速化-法務省

それでは、どうして会社設立手続きが早くなければならないのでしょうか?下記リンクの報道のとおり、「(日本の起業率は)英国など欧米より低い。(会社)設立の煩雑な手続きが一因」という認識があるようです。

  会社設立「10日→1日」で可能に 簡素化で起業促す

 

どちらも嘘ですよ。真っ赤な大ウソ

 

会社設立は「登記」が効力要件です。つまり登記がされなければ会社は誕生しません。本日公表されている東京法務局本局の「登記完了予定日」は下記のとおりです。

(クリックで拡大)

4月30日に申請した会社登記(当然、設立の登記も含みます)の完了予定日は、1か月以上先、6月8日です。「通常は最長3日」?どこの世界の話ですか?たかが印鑑の登録に1か月もかかるんですか?スキャナーで読み取るだけですよ。その印鑑が廃止されれば1か月が1日に短縮できるんですか?

「印鑑届のために登記に時間がかかる」なんて、登記所サイドのただの言い訳。それも苦し紛れの、すぐバレる言い訳です。印鑑を廃止しただけで1か月を1日に短縮できるわけがない。つまり登記が遅いのには「別の原因」がある。ごくごく普通に考えればそういう結論になります。

起業率についてはどうでしょうか?「会社設立手続きに時間と手間がかかるから起業しない」?そんなワケないでしょう!(爆笑)ほんの少し考えりゃ誰でも分かることです。だって、どうしても「会社設立に時間がかかってイヤ」なら、個人事業で起業すればいいだけの話でしょう。個人起業しておいて後で法人成りしたっていいでしょう。わが国で、法人起業に比べて個人起業が著しく多いなんてデータありますか?法人であれ個人であれ、わが国は起業そのものが少ない。それが事実です。

わが国の起業率が低いのは、社会のセーフティネットが貧弱で「起業の失敗=貧困、破滅」という図式があるから。起業したくても、怖くてできないんです。背景に、公の起業支援制度(特に資金面)が貧弱であること、個人保証に頼ってばかりの金融制度もあります。

マスコミもさぁ、政府・法務省の言うことをそのままタレ流ししてないで少しは背景を探れよ。せめて関係者に取材してウラ取れよ。日本司法書士会連合会に取材したか?私のところに電話でもすればいくらでも説明してやるぞ。そんなんだからバカにされるんだよ、マスコミ。

無論、(会社設立登記に限らず)登記が迅速化されることには大賛成です。手続きに1か月以上もかかってたんじゃ話になりません。そのためには「印鑑届の廃止」なんて些末なことに無駄な努力をしていないで、本質的な取り組みをして欲しいものです。そのための具体的方法は、また後日。

 


既知のリスクと未知のリスク

2020-04-27 11:16:55 | 世の中のこと

新型コロナの猖獗はいまだ収まりません。国民生活の自粛も続き、フラストレーションが溜まっている向きも多いようです。幸い、どちらかというと外出嫌い、引き籠り気味の私にとっては、それほどのストレスではありませんが。

ところで、2、3か月前の報道でしたが、今季はインフルエンザの流行は下火だと聞きました。続報が出ていませんがその後どうなんでしょう?「コロナとインフルのダブルパンチ」という(マスコミが飛びつきそうな)話も出ていませんので、やはり例年と比較するとインフルはおとなしかったのでしょうね。一説には、新型コロナ対策で手洗い・マスク等を励行している結果、インフルの流行も抑えられていると言います(真偽は不明)。

さて、毎年のインフルエンザの感染者数は約1000万人、死者は200人~2000人(超過死亡概念ggrksによると約1万人)います。「毎年」です。現在の新型コロナの感染者数1万3000人、死者約350人と比較すると、毎年のインフルはそれ以上の大問題だったということです。新型コロナに対し上を下への大騒ぎをしながらインフルを漫然と(外出自粛もせず)やり過ごして来たことの「マヌケさ」を、われわれは自覚できているでしょうか。

さらに言えば、ガンの死亡者数を知っていますか?2019年は38万人だそうです。38万人…群馬県で一番大きな市である高崎市の人口は37万人です。そして、多くのガンの危険性を何倍~何十倍にも高める最悪の生活習慣はなーんだ?そう、喫煙と飲酒です。「コロナ自粛が解かれたら、馴染みの店で浴びるほど飲むぞー!」って、もはやマヌケを通り越してバ〇ですよ。

「だから現在の自粛はやり過ぎだ」――と言いたいのではありませんよ。新型コロナには、①治療法がまだない、②感染の広がりを予想できない、③インフル等他の感染症より死亡率が高い、などの怖さがあり、現在の自粛対応はひとまずやむを得ないかと思います。しかしながら、一方で新型コロナ「だけ」を過度に怖がるのはいかがなものかと思いますし、ましてや恐怖心に負け、感染者やその家族、医療従事者に差別的な目を向けるなど愚の骨頂です。

健康リスクは常に、あらゆるところに存在しています。インフルやガンは「既知のリスク」、新型コロナは「未知のリスク」で、人は未知のものをより怖がるのは理解できなくもありません。しかし、それにしても冷静さを失い過ぎではありませんか。

新型コロナとはいえ、既に分かって来ていること――感染はほとんど飛沫による接触感染であること、死亡率は2%程度であること、若年層は比較的軽症で済むこと等々――もあります。情報は正確に受け止めて、デマに惑わされないようにしたいものです。現状、マスコミの報道はひどいものです。マスコミにこそ騙されないように。

 

 

注)「若年層は比較的軽症云々」を言うと「でも○○では何歳の子供がぁーっ!」と炎上しそうで・・・あくまでも全体の「傾向」のことを言っています。前にも書いた「早まった一般化」「誤った二分法」に陥らないようお願いいたします。また記事本文中にもあるとおり、私は現在の感染予防対策を否定するものではありません。世の中冷静さを欠いているので、念のため注記します。

 


タッチタイピング

2020-04-23 13:43:20 | 考えたこと

私はパソコン等のキーボードのタッチタイピングが上手くできません。

「パソコンが苦手?」そんなことはありません。どちらかと言えばパソコンに詳しいほうであり、スペックなどには超ウルサイです。パソコンやワープロ(死語?)を始めたのもかなり早かったです。

皆さんの周囲の人もよく見てみてください。パソコンに詳しい人やパソコンオタク(特に中高年のオタク)などは、案外タッチタイピングができません。自己流で始めて興味の向くまま自己流で詳しくなったため、タッチタイピングを学び練習する機会がなかったのです。

そういうタッチタイピングのできないオタクは打鍵が遅いかというと、これもそんなことはありません。変なタイピングながら、むしろ猛スピードで入力する人が多いと思います。私も若い頃から入力が早く、バチバチとキーを打つ勢いも強いので「キーボードがかわいそう」とよく言われました(笑)エンターキーを叩き割ってしまったことが2度あります(爆笑)

しかしながら…寄る年波のせいか、最近は以前より入力が遅くなり、ミスタッチも増えてきました。若い頃は気付きませんでしたが、自己流タイピングは眼を画面とキーボードに忙しく往復するので疲れます。集中力も必要です。そろそろタッチタイピングに切り替えないと、能率が悪くなってきました。

まだタッチタイピングに慣れていないため入力が遅く、手先がムズムズします。「あー自己流タイピングならあっという間に入力できるのに」と思うのですが、ガマンガマン。早く慣れてしまわなければと頑張っています。

この記事も、手先をムズムズさせながら書きました。


餅まきイベント

2020-04-21 10:10:18 | できごと

ある雑誌を読んでいました。その雑誌は不動産の業界誌です。

写真が載っていました。まだ骨組みだけの建物の屋根部分に3人ほどの男達が登っていて、何かを「撒いて」います。地面には多くの人が集まり、屋根の男達に向かって手を挙げています。「こっちに投げろ」と言っているような。

そうです、建前(たてまえ、棟上げ、上棟式)の写真です。お餅やお菓子、小銭などを投げているのでしょう。ところが、その写真に添えられていたキャプションは何と!「餅まきイベント」でした。

餅まきイベント・・・(汗)そりゃ確かにそうだけど、字義のとおりだけど。

日本語の乱れ云々を言うつもりはありませんが、これはなんぼなんでもあんまりな。しかも不動産の業界誌でしょう?この業界にして、すでに建前は死語なんでしょうか?

悲しいというべきか、呆れるというべきか。


MMTと国債

2020-04-20 16:42:26 | 考えたこと

MMT(現代貨幣理論、Modern Monetary Theory)という経済理論があります。近年、脚光を浴びて来ましたが、特にわが国では今般のコロナ経済対策で赤字国債がまた増えることへの懸念に対し、「問題ない」ということの論拠としてさらに注目されています。

このMMT、いままで私なりに一生懸命勉強して来ました。その結論をひとことで述べれば・・・

難しくて分かんね(笑)

経済学全般について深い基礎がないと、理解できなそうな感じです。MMTに関する「入門書」がなかなか出ないのも、そのあたりに原因がありそう。そもそも経済学上、通貨とは何か貨幣とは何か財政とは何か等々を正確に知らないと、支持するにも批判するにもスタートラインに立てません。

ネット等を見ると、「MMTによれば国債なんか何の問題もなく、それを知らない安倍も麻生も財務官僚もバカ」などという意見が蔓延ってますが、みんなMMTを理解して言ってるのかなぁ?理解できない俺が頭悪いのか・・・

しかし直観的、常識的には、「自国通貨建てならいくら国債を発行しても問題ない」というのは、どうもなぁ。間違っている気がしてなりません。そもそも、「自国通貨建てならいくら国債を発行しても問題ない」というこの結論は、本当にMMTの帰結なんでしょうか?マスコミや一部学者が誇張、歪曲しているという可能性はないですか?

国債発行は「いくらでも」問題ないのか?ということは1京円でも100京円でも問題ない?「それはいくら何でも多過ぎ」ということなら、「いくらまで」ならいいのか?その金額的な限界はあるのか?あるとしたらどういう理屈で算定されるのか?

謎だらけ。誰か専門的に詳しい人がいたら、教えて欲しいです。