秘書検定 59*『気になる言葉遣い』 (1)「~に なります」

2015-02-22 | 秘書検定
 「言葉」 というものは、聞いているうちに覚えてしまうものです。

そして、覚えた言葉は自然と口から出て来ます。

さらに、何度も口にするうちに、その言葉は自分の中で定着してしまいます。

お友達と楽しく盛り上がる分には、何も問題はないのでしょうが、

お客様や取引先の方とのビジネスシーンにおいては、個人や企業のイメージを保つためにも、

どなたにも違和感を与えることのない言葉を使った方がよいのでは、、と、私は考えます。


 それでは、「気になる言葉遣い」 第一回は、「~に なります」 を取り上げてみます。

結論から申しますと、「~に なります」 は、変化を表す言葉 です。

レストランで食事をすると、お店のスタッフが 「 になります」 と言うのを耳にしますが、

何かが になるはずはなく、今の時点では、まだまだしっくり来ない方が多いように見受けられます。

また、 などで買い物をしますと、「1000円になります 」 と言われることがありますが、

こちらも同様で、私などは背中がゾクゾクする思いをしながら を開いております。

  「 になります」
  「 でございます」

  「1000円になります」
  「1000円でございます」

変化を表す言葉ですので、本来は以下のような場面で使います。

  「 が (から) になります」
  「今年の春、娘は (19歳から) 二十歳になります」 

これらは未来を言い表していますが、未来形で表現できるものは、過去形に言い換えることも可能です。

  「 が (から) になりました」
  「昨年の春、娘は (18歳から) 19歳になりました」 

これを に当てはめてみますと、「 になりました」 となり、やはり無理があるようです


レストランで思い出しましたが、「ご注文の品はお揃いになりましたでしょうか?」 と聞かれることがあります。

これは、「お(御) ~になる」 という尊敬語の形を使ったものと思われますが、

これでは、「ご注文の品  」 を立てることになってしまいます

このような場合は、「ご注文の品は揃いましたでしょうか?」 という言い方がよろしいでしょう。

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 第106回 秘書検定 の受付が、来月から始まります。

今回は 1級と準1級の試験も行なわれますので、面接試験に向けて準備を始める方は、

今の時期からじっくりと取り組むとよいでしょう。

状況対応 (準1級) や 応対 (1級) では、上司役の面接官に書類を渡すしぐさをするという課題も、

過去の面接試験では、実際に行なわれたことがあるようです。

その際には、「書類になります」 ではなく、「書類でございます」 と、自然に言えるといいですね。


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