京都の暑さを少しでも凌ぐべく、朝早くから出かけ、一旦ホテルに帰ってひとやすみし、
日が傾く頃に再び出かける日々でした。
今回の旅の目的のひとつは『きもののヒミツ 友禅のうまれるところ』を鑑賞すること。
9月15日(月・祝)まで開催
反物を直線縫いで仕立てるきものは平面性を持つ一方、身にまとうことで立体性が生まれます。
会場には、江戸時代にかけて形式化が調った「小袖」と呼ばれたきものを多数展示。
やがて明治となり、京都では日本画家による染織図案が生み出され、
平面に描いた下絵が、着用して立体になることを想定したデザインが次々と出現します。
前回、錦市場を訪ねた際、各所に描かれた伊藤若冲の絵に、ここが生誕の地と知りましたが、
すぐご近所に住んでいたのが円山応挙。
年齢もそう違わないことから、面識があり、行き来していたのではと想像します。
美術館には、その円山応挙の染織図案が展示されていて、あまりの美しさに心惹かれ、
少し歩いては戻って眺め、ひと回りしてまた戻り、気がつけば閉館時刻が迫っていました。
そうそう、説明書きの中に読めない漢字があり、スタッフの方に尋ねたところ「??」
どこかへ確認に行ってくださり、「衽」は「おくみ」と読むと教えていただきました
京都国立近代美術館
「京都・きもの」で思い出すのが、映画『細雪』
図書館で を借りてきました。
昭和58年 市川崑監督作品
「きもの」に関しては、岸恵子(長女)の着付けを手伝う佐久間良子(次女)が、
台詞を交わしながら流れるように整えてゆく様に、これは着付ける側も着る側も
演技ではなく身についているのだと、女優さんの所作に見とれてしまいました。
平安神宮
物語の舞台は大阪や芦屋ですが、四姉妹が桜を愛でる場面が印象的です。
京都国立近代美術館を出て道路を渡れば平安神宮
涼を呼ぶ風鈴の音色
少し歩けば白川。
窓を開ければ川が流れている暮らしに思いを馳せてみました。
お読みくださいまして、ありがとうございます。
平 安 神 宮 に、
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