灯火親しむべし * 10月に読んだ本

2024-11-02 | 本が好き

唐の時代の漢詩の一部である「燈火稍可親」を書き下すと「灯火親しむべし」となり、

「ようやく涼しくなった秋の夜は、灯のもとで読書をするのがよい」 という意味になります。

そして昨日11月1日は「紅茶の日」

 

 

灯の点いていないキャンドルと、満席で入れなかった「北浜レトロ」の紅茶

 

 

『Bon Chic』* アンティーク系の雑誌で目の保養

『積木の恋』* 本格的 BL 小説と知らずに借りてしまいました(しっかり読了

『十角館の殺人』* どんでん返しの叙述トリック

『毎日の言葉』*「すみません」の語源を調べて授業の参考に

『あなたを待ついくつもの部屋』* 東京 大阪 上高地の帝国ホテルにまつわるお話

『すべての、白いものたちの』『引き出しに夕方をしまっておいた』* ハン・ガン作品

 

 

『家族じまい』 と、サイドストーリーの詩集『いつかあなたをわすれても』

認知症になった女性の夫、娘、姉、姪たちの受け止め方と、それぞれの家庭の事情。

北国の女性が強く逞しく潔い『誰もいない夜に咲く』『霧』も 桜木紫乃作品。

 

一年中「読書の日」で「読書週間」、「紅茶の日」のような毎日ですが、やはり秋は格別です。

さて、お次は何を読みましょう

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

アンティークショップでクマさんと仲良しの秘書にゃんこ に、

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読書の日 *『すべての、白いものたちの』

2024-10-27 | 本が好き

読み終えたばかりの本『すべての、白いものたちの』

先日、ノーベル文学賞を受賞した韓国の小説家 ハン・ガン(韓 江)氏の作品です。

 

表紙の左上に書かれたハングルは「白い」を意味する「ヒン」という言葉で、

同じ「白」でも「ハヤン(真っ白な)」とは違い、作者曰く「生と死の寂しさをこもごも湛えた色」

産着、雪、骨、米など「白いものたち」を綴った、とても読みやすい連作散文詩です

 

えっと、、ヨン様のマグは「韓国つながり」とでも申しましょうか。

20年ほど前に友人から贈られたのですが、お顔がぐるりとプリントされているため、

どこから飲んでもヨン様に迫られるようで(迫っているのは私ですが)ドキドキします

折しも『冬のソナタ』の映画化が決まり、ドキドキに加えワクワクしています

 

 

『すべての、白いものたちの』はご覧の通り紙の白さが5種類あり、

それぞれの作品の中でフォントが変わるなど、内容以外にもこだわりが感じられます。

 

 

さて、今日10月27日は「読書の日」

終戦間もない昭和22年(1947年)、「読書によって平和な文化国家を作ろう」という決意のもと、

書店、図書館、新聞、放送などにより「第1回 読書週間」が開催されました。

当初は1週間のみでしたが、素晴らしい反響があり、

翌年からは11月3日の「文化の日」を中心に2週間の開催となり、全国に広まりました。

 

大賞に選ばれた今年のイラストに、同じく今年の標語が描かれたポスター

 

世界の言語の数は、分類の仕方によって5000とも8000とも言われていますが、

その中で文字のある言語は、わずか400ほど。

聞いたことや思ったことが文字にでき、外国の書籍を日本語で読めることに感謝しつつ、

氏の次の作品を読み始めています

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

今日は「全英黒猫の日」でもあるそうです。

にゃんこと本を読みたくなるような 銀座のレトロな喫茶店 に、

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年代別読書量 と 9月に読んだ本

2024-10-02 | 本が好き

専門学校で担当している授業に『文章表現』という科目があります。

文書の良い点は、何度でも読み返せるところ。

ただし、人によって受け取り方が異なるような文では、内容が正確に伝わりません。

「書く」より「打つ」機会が増えたとはいえ、電話の伝言メモなど手書きで残すことも多く、

読みやすい文字で、簡潔な中にも礼儀正しく、何より正確にというのが授業の目標。

その後はビジネス文書の初級クラス へと進みますが、

毎回、授業の最後の5分間ほどを私の朗読に充てています

「目を閉じて情景を思い浮かべましょう」と言うと、そのまま眠ってしまう学生がいるのはご愛嬌

要は、アニメや動画のように、映像が先に目に入って想像の余地のない状況に慣れている彼らに、

耳から入る情報だけを頼りにあれこれ空想してもらうのが、朗読の目的です。

わずかな時間ですから、どんな名作も一場面しか読めませんが、それでもよいと考えます。

「その続きを知りたいから、本を読んでみよう」と思ってくれたら何よりなのですがね。

 

 

図書館の本と区別するために、自分の本には包装紙でカバーをつけます。

 

想像力や読解力を養い、漢字や語彙が自然と身につく良いこと尽くめの読書ですが、

「6割の人が1カ月に1冊も本を読まない」という調査結果が公表されました。

 

「2023年度 文化庁 国語世論調査」(毎日新聞より)

 

読書離れが著しいとされる若い世代も の記事は読んでいるそうですが、

多くの人の  や  を経て発行された と比べるのもどうかと思うのですけれどね。

とはいえ、年齢が上がるにつれて「視力低下など健康問題」が占める割合が増えるのも事実。

友人たちからは「疲れると文字が見えにくくなる」「 の掛け外しが煩わしい」という声も。

読み始めると時間の経つのも忘れてしまう私も、年齢的に気をつけなくては。

 

と言いながら、先月もたくさん読みました

 

 

 

『谷から来た女』(2024年 著:桜木 紫乃)

タイトルの「谷」とは、アイヌの人々が多く暮らす北海道南部の「二風谷(にぶたに)」

表紙のデザインは、本書のモデルとなった女性による『二風谷の夕焼け』

北海道で育ちながら、私が見聞きしていたのは一部であったと思い知る作品でした。

 

 

読書をするときの小さなソファー  

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございます

ハスカップ 北の散歩道ファーム富田のラベンダー に、

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ガラスのランプたち と 8月に読んだ本

2024-09-02 | 本が好き

記録的な猛暑と台風の影響で遠出する機会がなく、外出先といえば図書館くらいだった8月。

『光る君へ』『源氏物語』の関連本に囲まれて、マイブームはまだまだ続きそうです。

 

図書館に隣接する公園で

 

 

『牛車で行こう

貴族や皇族など身分の高い人が乗る牛車

そんな牛車にも、上は高級外車から下は一般的な国産車クラスまで、格があります。

平安時代が舞台のドラマに牛車がお目見えしないのは、ストーリーにさほど関係ないのに、

一瞬しか映らない場面で、豪華絢爛な牛車を用意するのが困難だからではと推察します。

上座と下座があり、反りの合わない人と乗り合わせると気詰まりなど、今も昔も。。

牛車のスピードや牛の種類にまで一家言ある清少納言のエピソードなど、興味深い一冊です

 

 

さて、ガラスが大好きな私のコレクションですが、形あるもの いつかは姿を消します。

自分の記憶と記録として載せましたので、よろしければご覧くださいませ。

 

磁器に見えるかも知れませんが、半透明な乳白色で「ミルクガラス」といいます。

普通のガラスより強度があり、質感は「ヤマザキ春のパンまつり」のイメージです 

1950年代のアメリカ製で、ハンドペイントの薔薇と、鍵の形のスイッチが気に入っています

隣のマリア像は「東京カテドラル聖マリア大聖堂」(文京区)のショップで求めました。

こちらは陶器ですが、雰囲気が似ているので並べています

 

 

見上げれば、遠くフランスからお船に揺られてやって来たランプシェード

窓の真ん中に吊るしてあるのは、友人の手作りサンキャッチャー

 

 

大きく写しますと、こんな感じ。

風が吹くとキラキラと揺れます。

 

 

ピアノの上のランプは古い物なのですが、いつどこで求めたのか失念

 

アンティークとはいえ、私でも手の届く品ばかりですが、ふと目を遣ったときに、

好きな物、心が豊かになる物がある暮らしも良いのではないかと、そんなふうに思っています。

 

 

ご覧くださいまして、ありがとうございました。

いつぞやご紹介した、1950年代のキャンドルスタンド に、

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リュウゼツラン と 7月に読んだ本

2024-08-07 | 本が好き

友人から「『100年に一度』咲きました」という新聞記事が LINE で送られてきました。

 

日比谷公園の「アオノリュウゼツラン」は高さ7.7メートル

7月10日に開花が確認され、1ヶ月ほど咲き続けるそうです

画面左のビルは「東京ミッドタウン日比谷」(2018年開業)

リュウゼツランの背後は「帝国ホテル 本館」

 

 

スマホの限界

 

私の行動パターンを熟知している友人が、

「帝国ホテルに行った際に日比谷公園にお立ち寄りください」

と、メッセージを添えてくれましたので、順序は逆になりましたが、仰せの通りに

 

 

「帝国ホテル 本館」(3代目)

大阪万博が開催された昭和45年(1970年)に開業して50余年。

2031年度に解体工事が始まり、新本館(4代目)は2036年度に完成予定。

100年後には、何代目の本館がリュウゼツランを眺めることでしょう。

 

 

 

図書館の児童書コーナーで、くまさんとツーショット

 

話題の本『笑う森』(著:荻原 浩)

森で迷子になった ASD(自閉スペクトラム症)の5歳男児。

しかし1週間後に救出されたとき、なぜか体重があまり減っていなかった。

誰かが食べ物を与えてくれた?

そこには、名乗ることの出来ない事情のある男女4人が、図らずも男の子の命を繋いでいた。

しかし、確かに居たであろう「5人目」が分からない。

子供から目を離したと SNS で誹謗中傷される母親と叔父が、匿名の投稿者を探し出す。

暑い夏には、スリルとサスペンス、スカッとしてほっこりする一冊を

 

 

『ショートケーキ』を読みながら味わうアフタヌーンティー

 

 

お読みくださいまして、ありがとうございます。

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