英国展*新宿伊勢丹

2024-03-12 | 建築が好き
私、生まれは渋谷区ですが、京王線沿線のため、母曰く「買い物は新宿伊勢丹」。

さらに「デパートといえば、当時は伊勢丹しかなかったのよ」とも。(年がバレそう

明治時代、神田にあった前身の屋号が「伊勢屋丹治呉服店」だそうですから、いかにも年上。

現在の場所に新宿本店が開業したのは昭和8年(1933年)。

その伊勢丹で恒例の英国展が開催されると聞いて、いそいそと出かけました。

ちなみに私、日本橋三越と伊勢丹の英国展は、これといって買いもしないのに、ほぼ皆勤です

「イギリス」ではない「英国」という言葉の持つ雰囲気に憧れているんです



入場制限が敷かれる中、「1081組目」の順番が来てようやく入場。
英国は好きですが混雑が大の苦手ゆえ、ショートブレッドを買い求めて早々に退散
待ち時間の方が長いって、何しに来たんでしょ・・・。


一方こちらは、駅の反対側の西口。



京王百貨店(昭和39年)と 都営バスのりば
同じく「私より年下」の小田急百貨店(昭和37年)は既に営業を終了。
再開発に伴い、この辺り一帯の景色も大きく変わりそうです。




建築家 坂倉準三(明治34年~昭和44年)による晩年の作品「新宿駅西口広場」




高層ビルなど無かった昭和40年代前半、この地下広場に大勢の若者が集いました。
ギターを弾いて歌うフォーク集会が、やがて反戦を訴えシュプレヒコールが飛び交う場に。
そんな時代の喧騒に思いを馳せながら広場から眺める空も、見納めです。




英国展の特設カフェの混雑を尻目に、麻布十番に移動。


目指すは、かつて日本橋三越に店舗があった JURI'S TEAROOM の移転先。
都内にスコーンをいただけるお店は数あれど、私の中で TOP に入るジュリスティールーム。




以前と変わらぬ美味しさにホッとひと息。
ただ、日本橋と違って、このためだけに足を運ぶには不便で、
お店の広さやインテリアなどは三越の頃に及ばず、少し残念に思いました。
でも、やっぱり美味しかった~


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新橋駅前ビル と 2月に読んだ本

2024-03-02 | 建築が好き
明日は桃の節句

この日ばかりは、いくつになっても女の子



帝国ホテル(館内3か所に、3月4日まで展示)


 さて、前回は新橋駅の東側にある「ニュー新橋ビル」(昭和46年)をご紹介しましたが、

今日は駅を挟んで西側正面に建つ、その名も「新橋駅前ビル」に参りましょう。



新橋駅前ビル1号館  竣工:昭和41年(1966年)



2号館(右)
ゆりかもめ(1995年 開業)の方が目立ちますね。

でも、ニュー新橋ビル同様、内部はオジサマ方の憩いの場として絶賛営業中ですよ。



昔の映画のセットみたいでしょ



今にもお店の扉が開いて、ギターを抱えた流しのおにいさんが現れそう
こういう路地のような通路が何本かあって、方向音痴の私は同じ所をグルグル。



「古い建物の階段」に萌える私も、さすがにこれは別世界への入口のようで・・・



パーラー キムラヤ(ビルの開業と同時に開店 看板のロゴも創業当時のまま)



幾何学模様の壁に飾られた写真は、煉瓦造りだった頃の「新橋驛」



もちろんメニューも THE 昭和


「ニュー新橋ビル」「新橋駅前ビル」共に、当初の計画では既に解体されているはずでしたが、

多くの人が行き交う様子に、閉館や取り壊しという気配は全く感じられませんでした。

とはいえ、どちらも半世紀を超えていますので、この先ずっと、、というわけにはゆかないでしょう。

「作り物ではない昭和」に浸りたいお方は、ぜひ一度。





『明治人の作法』幕末から明治、そして戦時中から戦後。日本の作法は転換期を迎えました。
『かかわると面倒くさい人』他人の目に自分がどのように映っているかを想像する習慣のない人。
『キャンティ物語』80歳前後の著名人が、川端康成や三島由紀夫の前で若造だった時代のお話。



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ニュー新橋ビル と 1月に読んだ本

2024-02-28 | 建築が好き
 ほろ酔い気分のサラリーマンが、インタビューに答えて本音を語る場所。

夜のニュース番組でおなじみの 新橋駅前 SL 広場に参りました。



汽笛一声新橋を~  一日に3回 12時 15時 18時に汽笛が鳴りますよ




振り向けば、明治44年(1911年)竣工当時の煉瓦アーチ式高架橋。


都心の駅前にこれだけのスペース。

今からおよそ10年前、この地に30階建てのビルを2棟建設する再開発計画が報じられました。

理由は、広場の前に建つ「ニュー新橋ビル」の老朽化。

ところが、新しいビルの完成を目指していた令和5年を過ぎても、解体どころか閉館する気配なし。



ニュー新橋ビル(竣工:昭和46年)




昭和にタイムスリップしそうなエスカレーター




純喫茶 フジ(1971年にビルの開業と共に開店)
店内左奥に、富士山の大きな写真がご覧になれますか




秘書にゃんこもレトロな装い


次回は、駅を挟んで向こう側のビルを訪ねます。





『和菓子のアン』読むと和菓子が食べたくなること間違いなし
『おひとりさま日和』この先きっと増えるであろう、女性の一人暮らし
『きょうの日はさようなら』同居することになった従姉は「17歳のまま30年間」



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 『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』

2024-02-22 | 建築が好き
一か月のご無沙汰です。

にゃんにゃんにゃんの日に帰って参りました。



「ねこの親子花瓶」と、庭に咲いていたクリスマスローズ


専門学校の学年末の仕事が一段落して、何はさておき向かった先は、

「帝国ホテル二代目本館100周年」と「パナソニック汐留美術館 開館20周年」を記念して開催されている

『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』(3月10日(日)まで)

これを励みに怒涛の一か月を乗り切ったといっても過言ではないほど楽しみにしていたんです



混雑が予想以上だったのか、会期途中から要予約の日が設定されました。


春を思わせる陽気の中、会場を埋め尽くしていたのは、驚くことにほぼ女性客

そういえば、いつぞや「日本で活躍した外国人建築家」の講演を聴きに行った際も女性が多数を占めていて、

これは単にライトのファンというより、建築を趣味とする女性が増えたのではと推察しています。

以前に比べて、建築をテーマにしたテレビ番組がたくさん放送されるようになりましたし、

更に、そこで味わえるランチやスイーツが紹介されますと、お堅いイメージだった建築が身近に感じられ、

お次はどこに行こうかしら、、なんていう気持ちになるのも理解できます。


汐留から新橋駅を通って反対側に出ますと、そこは内幸町、そして日比谷。

ライトの余韻に浸るに相応しい帝国ホテルでは、汐留からと思しき女性客の姿を多く見かけました。



1000輪の薔薇が見事なロビー装花(2月29日まで)


さてさて、私もお次はどこへ行こうかしら



にゃんにゃんにゃんの日に際し、世界中のにゃんこが幸せになるよう願っています。


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銀座コア と『銀座百点』

2024-01-12 | 建築が好き
 投稿するにあたり、カテゴリーを「建築」と「本」のどちらにしようか迷った末に、

やはり「最後」である方を選び、「建築が好き」にしました。


 冬晴れの昼下がり、2月末で閉店する「GINZA CORE( 銀座コア)」に参りました。

1971年(昭和46年)の開店から実に50余年。

長きに亘り、銀座の移り変わりを見つめてきたことでしょう。

再開発が決定し、2027年に新しい姿でお目見えするそうですが、現在の建物とはお別れです。


 かつて行列を作っていた「しゃぶせん」には何度訪れたことでしょう。

ANA のスーパーシートでの提供を機に、江戸和菓子の「菊廼舎(きくのや)」を知ったのもコアでした。

手芸用品の「ユザワヤ」で会員証を作り、日本料理の「大志満」で舌鼓を打ち、洋服や靴を見て回り、

ワコールの高級ランジェリーを手に、友人とドキドキしたのもこのお店でした。




大きな日産ビルの隣




昨年12月までにほとんどのテナントが閉店し、レストラン3店を残すのみ




昨年2月、銀座和光の階段踊り場から撮影
向かい側には解体前の三愛ビル




先日、同じ場所から撮影
三愛ビルは既に無く、GINZA CORE もやがて取り壊し。




2月に閉店する「つばめグリル」には列が出来ていました。




「つばめグリル」では、ハンバーグを「ハンブルグ」と呼びます。
こちらは「和風ハンブルグ」



 銀座の名店には『銀座百点』という、昭和30年に創刊されたタウン誌が置いてあります。

著名な作家が寄せるエッセイが掲載され、池波正太郎の『銀座日記』や向田邦子の『父の詫び状』も、

月に一回発行される、この小冊子から生まれました。

文庫本より少し大きいくらいで、婦人のハンドバッグ、紳士の上着ポケットに収まるサイズです。

「つばめグリル」のレジに置いてありましたので、一冊いただきました。



(左)エッセイを収録した『おしゃべりな銀座 銀座百点 編』
(右)『銀座百点』の最新号



時が流れ街が様変わりしても、コアの跡地に建つのは、再び銀座の「核」となる建物であるよう願っています。


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寒い日の読書のお供にピッタリ。
友人から届いた りんごのお菓子と白桃の煎茶 に、
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