秘書にゃんこ*秋の札幌5 おおば比呂司記念室 と STEWARDESS LOG

2023-10-27 | 飛行機が好き
 札幌市資料館(旧控訴院)の奥に「おおば比呂司 記念室」があります。

おおば比呂司(1921~1988年 漫画家・イラストレーター)


漫画家として数多くの作品を遺していらっしゃいますが、

私などは、「北海道銘菓わかさいも」「鐘崎の笹かまぼこ」「ホテイやきとり缶詰」、

そして何より「全日空の時刻表」のイラストから伝わる、温かく親しみあるイメージが強く残っています。



左のノートは45年前の品で、全日空のロゴは ANA ではなくレオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター。
当時の塗装は、機体の上部にブルーのラインが入った「モヒカン・ルック」(1989年 退役)



STEWARDESS LOG は会社から支給された物ではなく、
モノレールの羽田空港駅の改札口近くにあった、小さな売店で販売されていました。



巻頭には当時の主力機が掲載されています。



表紙は白の他に水色や赤もあり、多くの同僚が買い求めてバッグに携えていました。


 ある日、私が乗務する便に、おおば比呂司さんがご搭乗。

ロッキード1011トライスターの前方キャビンにお座りになったのですが、なぜか記憶はそこで途切れ、

そして今、おおば比呂司さんがイラストをお描きくださった STEWARDESS LOG がここにあります。



ヘアスタイルは確かに当時の私のものですし、イラストの機種はトライスターなのですが、
なぜこのとき新品の STEWARDESS LOG があったのか、
どのようないきさつで頂戴したのかが思い出せず・・・。


おおば比呂司さんが亡くなったのは、それから十年後のことです。

新品の STEWARDESS LOG は書き込むことのないまま、遠い日の大切な宝物になりました

札幌市資料館内の「おおば比呂司 記念室」は ですので、

ホームページから、飛行機が大好きでいらしたおおばさんの、お人柄あふれる作品を拝借いたしました。








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秘書にゃんこ*秋の札幌4 札幌市資料館(旧札幌控訴院)

2023-10-22 | 建築が好き
 札幌を訪れたことがおありの方なら必ず目にする「さっぽろテレビ塔」

テレビ塔から西へ約1500メートル続く、雪まつりでお馴染みの「大通公園」

テレビ塔(西1丁目)からスタートした大通公園のゴールに「札幌市資料館」(西13丁目)が在ります。

宿泊したホテルから程近く、友人との待ち合わせまで時間がありましたので、ちょっとお散歩



札幌市資料館(令和2年 国の重要文化財に指定)


もう少し近寄ってみましょう。



大正15年(1926年)竣工
アーチの上に、右から「札幌控訴院」と書かれています。



玄関の横に紫陽花


札幌オリンピック(1972年)の後は五輪関連の資料が展示されていましたが、現在は本来の控訴院らしく、

復元された法廷や明治以前からの札幌の歴史、昭和・平成の街並みの写真などが展示されています。



刑事法廷展示室
テレビドラマに登場しそうなこの場所では、模擬裁判が実施されることもあるようです。



階段のクラシカルな照明とステンドグラスに、目も足も留まります


私は建物の周りを歩くのが好きで、ぐるりと裏に回れば、おや、先客が。



保育園児たちが楽しそうに遊んだり走ったり


実は建物の中に気になる部屋があり、 でしたのでじっくり拝見

それはまた次の機会にお話ししましょう。


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友人がペロリと平らげた プリン・ア・ラ・モード
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秘書にゃんこ*秋の札幌3 市電と母校

2023-10-17 | おでかけ
 高校時代の一時期、市電(路面電車)で通学していたことがあります。

その市電が、色を変え形を変えラッピングまで施されたと聞いて隔世の感がありましたが、

当時の車両が来春引退するに際し、往年の色に塗り替えて送り出そうというプロジェクトが発足。

クラウドファンディングなるものに私も微力ながら参加して、念願の旧塗装と再会を果たしました。



「札幌市電リバイバルカラープロジェクト」で昔のツートンカラーによみがえった243号車
昭和30年代に製造されて市民の足として活躍した後は休車していました




新型車両は白と黒を基調とした乗り降りしやすい低床型で愛称は「ポラリス」
「ポラリス」といえば、私にとっては「冬ソナ」なんですけれどね




他にも色とりどりの車両が走っていて、こちらは数年前に乗ったクリスマス仕様


懐かしさに誘われて、卒業した小中学校、そして高校を訪ねました



昔は無かったネット越しに小学校の体育館
向こうに見えるのは藻岩山(もいわやま)
遠足で登った標高531メートルの頂上からは、石狩湾まで一望できます。




小学校と隣り合わせの中学校の裏手には円山
遠い日の憧れの君はいま何処



高校へは、同級生と一緒に市電に乗って、気分は女子高生



校舎を見上げると、こちらを見て手を振る正真正銘の女子高生。
娘どころか孫ほど年の差がある少女たちと、何度も手を振り合いました。
やがて二人でを作って応えてくれる後輩の姿に重なる、あの日の私たち。



冬の放課後、寒さと空腹を満たしてくれた学校前のおうどん屋さんは、もうありませんでした
その代わり、大人になったからこそ味わえる、ちょっと贅沢なランチ


市電と共にタイムスリップしたような一日でした。


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秘書にゃんこ*秋の札幌2 札幌聖ミカエル教会

2023-10-12 | 建築が好き
 今回の旅の目的のひとつであった「聖ミカエル教会」に参りました。

取り壊されると聞いて過日訪れた、横浜の「不二家」と同じくアントニン・レーモンドの設計であり、

レーモンドにとっては北海道で唯一現存する、そして無報酬で引き受けた作品です。



聖ミカエル教会(昭和35年 2007年 札幌景観資産)
正面のステンドグラスは、インテリアデザインを手がけたレーモンド夫人による和紙の作品。




私は車で行きましたが、地下鉄なら北18条駅で下車し、創成川を渡った住宅街にあります。




レーモンドの名前があるプレートを撮りましたが、こうして見ますとレンガの積み方が珍しいような??




教会の隣は聖ミカエル幼稚園




教会やツリーに雪が降り積もる様は、どんなに素敵でしょう



裏に回ってみましたら、秋風に揺れるコスモスたち




礼拝堂
木材、レンガ、砂利に至るまで、すべて北海道産の素材を用いて造られました。
夕方5時頃まで見学できますが、夏至とクリスマスの時期には夜間一般公開されるそうです。


昔から在ったのに一度も訪れたことがなく、レーモンドの存在を知って導かれるように参りました。

さて、久々の札幌、お次はどちらを訪ねましょうか。


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秘書にゃんこ*秋の札幌1 旧永山邸と三菱鉱業寮

2023-10-07 | 建築が好き
 十月とは思えない暑さから逃れるように、札幌に飛びました

すると札幌も夏日で、空港から向かった親戚宅ではエアコンをつけて冷たい飲み物



避暑にゃんこになりそびれた秘書にゃんこ



翌朝、目覚めてカーテンを開ければ、手稲山の上に浮かぶ立待月の名残り



道民の朝はカツゲンで始まります。
あ、カツゲンって、雪印メグミルクが北海道限定で販売している乳酸菌飲料です。
特別おいしいというほどではないのですが、懐かしい味です。
昔は瓶入りで、冬の朝に牛乳箱の中で凍っていましたっけ
右の小さな缶は ANA のラウンジで香るアロマストーンで、旅行用に持ち歩いています。


朝の散歩がてら向かった先は『旧永山武四郎邸』と『旧三菱鉱業寮』。



サッポロファクトリーの隣、緑豊かな永山記念公園の中に佇む邸宅です。



『旧永山武四郎邸』(明治10年代)北海道指定有形文化財
永山武四郎(第2代 北海道庁長官)は現代で言うところの知事のような役職でしょうか。
内部は和洋折衷で、上流階級らしい瀟洒な住まいです。



洋風の応接室に続く15畳の和室



窓から望む庭が、まるで一幅の絵画のよう



『旧三菱鉱業寮』(昭和12年)国登録有形文化財
三菱が永山邸の土地と建物を買収して寮を増築。
丸窓など、昭和前期のモダンな洋館デザインが各所に見られます。



寮の2階にあるホールからは、永山記念公園の緑が眺められます。


寮の1階にナガヤマレストという和洋折衷のカフェがあるのですが、訪れるのが早すぎて営業前でした。

残念ではあるものの、課題を残すことで次回につながると思える、楽観的な秘書にゃんこです


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