秘書にゃんこ*映画『アフリカの光』『太陽を盗んだ男』

2023-08-02 | 映画が好き
 猛暑の中、電車を乗り継いで映画を観てきました

映画といえば、昔は「二本立て」が一般的でしたが、いつのまにか一本で、しかも完全入れ替え制になりましたね。


毎度おなじみ神保町シアターで特集された「男が惚れる男たち」(7月で終了)


ご想像通り、任侠ものやトラック野郎など、女子脳では理解できない世界が展開される中、

萩原健一と沢田研二の作品が続けて上映されると知り、気分は二本立ての揃い踏み

おまけに、ファン感謝デーと満杯になったスタンプカードのおかげで、2作品で1000円


『アフリカの光』(1975年 ショーケン25歳)

アフリカに渡ることを夢見た若者(萩原健一と田中邦衛)の青春像。

ところが一向にアフリカへ行く気配がないまま、北国の漁港で行き当たりばったりに生きる二人。

客席には、若い頃ショーケンの仕草を真似てタバコを吸ったと思われる、昔の青年たち

田中邦衛さんと北海道と来れば、どうしたって『北の国から』の黒板五郎に見えてしまい、

なんだかよく分からないまま、気がつくと場内が明るくなっていました


『太陽を盗んだ男』(1979年 ジュリー31歳)

中学校の理科教師(沢田研二)が、アパートの自室で原爆を完成させ、日本政府を脅迫。

「野球のナイターを試合終了まで放送しろ」「ローリング・ストーンズを来日させろ」

「デパートの屋上から現金5億円をばら撒け」と、なんとも脈絡のない要求でしたが、

このシーンのために運転免許を取得したという、ジュリーのカーチェイスにワクワクしました  

こちらの作品は、先だってのバースデーライブにも居合わせたと思しき、昔の少女たちで満席



映画館から駅に向かう途中にあるレトロな喫茶店「さぼうる」



この日のクリームソーダは、夏らしい空と海の色
このお店を描いた絵本『なないろのクリームソーダ』(作・難波 里奈)


ジュリーの要求で現金5億円をばら撒いたデパートを探し求めて、日本橋へ


白木屋(江戸時代)→ 東急百貨店(1967~1999年)→ COREDO日本橋(2004年~)



COREDO(コレド)日本橋 この高さからばら撒けば、高島屋辺りまで飛んで行きそう??



日本橋三越から程近い「風鈴小径」

さて、お次は何を観に行きましょうか


お読みくださいまして、ありがとうございます。
映画館の近くにある 天麩羅「はちまき」の店頭には、
江戸川乱歩先生を囲む、佐野周二さん(関口宏さんのお父上)たちの集合写真
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秘書にゃんこ*映画『若草物語』

2023-04-27 | 映画が好き
 ご無沙汰している間に桜の季節も過ぎ、待ちに待ったゴールデンウィークがすぐそこまで


 ひと月ほど前になりますが、昔の作品を専門に上映している神保町シアターに行って参りました。

往年の女優 芦川いづみさんのデビュー70周年を記念して催された『恋する女優 芦川いづみ』


日活の黄金時代に清楚で透明感ある美しさでスクリーンに登場し、多くの人を魅了したものの、

女優歴15年で数多くの作品を置き土産に、俳優の藤竜也さんと結婚すると同時に引退してしまいました。

その潔さと、以来 公の場に姿を見せないことから、伝説のスターとして今も人々の憧憬の的であり続け、

人気はシニア層に留まらず若い方々にも及んでいます。




映画のスチール写真と稀少なインタビューが掲載された『芦川いづみ 愁いを含んでほのかに甘く』




映画館では石原裕次郎さん共演の『あした晴れるか』(昭和35年)を鑑賞
神保町シアターで芦川いづみさんを特集するのは5回目だそうです





これほど人気があるなら図書館に があるかもと思い発見したのが『若草物語』(昭和39年)
(四人姉妹ということ以外、オルコット作『若草物語』とは関係ありません)
大阪に住む妹たちが、長女(芦川さん)の嫁ぎ先である東京にやって来たところから物語はスタート。




オープニングが何と羽田空港の滑走路で、早くもワクワク




大阪から上京する姉妹が搭乗した
東京オリンピックに向けて首都高が完成し、新幹線が開通した年の作品です




私が入社する以前の羽田空港ですが、この場所には馴染み深く、映っていない所まで見えるようです。




日比谷公園の噴水前。
奥に見えるのは、かつて紅白歌合戦が行われた日比谷公会堂。





現在の同じ場所では、公会堂の向こうに高層ビルが並びます。




次女 浅丘ルリ子さんと三女 吉永小百合さんが勤める銀座松坂屋デパート




現在は GINZA SIX


 映画館には老若男女が集い、ひとときその美しさに酔いしれました。

主演女優と脇役の恋はそれ自体が映画のようですが、裕次郎さん御夫妻が力になってくれたとか。

インタビューで、「いつどうなるかわからない年齢」ゆえ、毎晩休む前に旦那様と握手をすると

語っていらしたのが印象に残りました。


神保町シアターの近くにある紅茶専門店ティーハウスタカノ

それはそれは美味しいスコーンと紅茶 に、
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秘書にゃんこ*映画『土を喰らう十二ヵ月』

2023-01-02 | 映画が好き
あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします


帝国ホテルのロビー装花(お正月飾りは1月7日まで)


 暮れに、映画『土を喰らう十二ヵ月』を観に行ってきました

ジュリー歴半世紀を超えた者としては、評判の映画は観ておきませんとね。

と、意気込んだものの・・・

映画館には数え切れないほど参りましたが、誰も居ないのはもちろん初めてのこと。


客席だけでは黒っぽいので、限定非売品の栞とパチリ
その後、何人か入ったものの、数えるほど。。

でもね、なかなか良い作品でしたよ。

原作『土を喰(くら)う日々 わが精進十二ヵ月』は水上勉の作品で、ジュリーが演じた役名も「ツトム」。

ツトムが独りで暮らすのは、長野の自然に囲まれた山奥の一軒家。

電話と照明以外に電化製品が見当たらない家で、執筆しながら自給自足で生活しています。


映画と違い、原作には松たか子さん演じる恋人は登場しません。
私としては、もう少し年上の女優さんの方がリアルな恋愛関係を描ける気がしました。


 料理を拵える場面が多く、ジュリーは実生活でもキッチンに立っているのではと思うほど、

お米を研いだり野菜を切ったりする所作が堂に入っていました。

その、お米を研ぐ場面で大写しになったジュリーの手が、年相応に映っていましたっけ。

昔、白馬にのった王子様が、白馬村で畑仕事や水仕事に勤しむ役を演じる日が来るなんて・・・ね



京料理おばんさいのお店「菜な」でお昼。


 再び慌ただしい日が続きますので、しばし投稿の間が空きます。

年末年始のお疲れが出ませんように、皆さま日々お元気でお過ごしくださいませ。


お読みくださいまして、ありがとうございます。
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秘書にゃんこ*映画『小さな恋のメロディ』

2022-10-27 | 映画が好き
『小さな恋のメロディ』(1971年)

1年遅れの「50周年特別上映・舞台挨拶」に行って参りました

この情報を facebook で知ったとき、果たしてどのくらいの人が関心を寄せるのかと思いましたが、

ネットで受付が開始されるや、まるで椅子取りゲームで音楽が鳴り止んだときのように、瞬く間に【満席御礼】

久々にスリリングな時間を味わって、無事に予約が取れました


 1971年(昭和46年)といえば、私は札幌の中学生。

同級生と二人で観に行き、ジャック・ワイルドのファンになった彼女が「もう一度見たい」と言うので、

ビデオなど無かった時代、翌週再び映画館に足を運んだものです。


当時のパンフレットとレコード


 上映後の舞台挨拶は、当初メロディを演じたトレイシー・ハイドさん一人の予定でしたが、

マーク・レスターさんが花束を持ってサプライズで登場し、場内から歓声が上がりました


「ロケ現場にビー・ジーズが来てくれたけれど、その当時は彼等の偉大さが分からなかったわ」
トレイシーが子役あるあるのもったいないエピソードを語れば、
「僕はもともとビー・ジーズのファンで、初めて買ったレコードが『マサチューセッツ』だったよ」
と、マーク。
映画のラストシーンでトロッコを漕いだ二人が、長年に亘って連れ添ったような息の合った様子に、
まるで映画の続きを観ているような錯覚をしてしまいました。



トレイシーの笑顔と美しさに、その人生を垣間見る思いがしました。
すっかり貫禄のついたマークは、目元に美少年の面影が残っていましたよ。


 会場には、仕事や家庭で一区切りをつけたと思しき当時の少年少女たち。

半世紀の間には、世界にも日本にも、そして個人にも実にいろいろな出来事があったけれど、

こんなふうに願ってもいなかった時間を過ごせるなんて、お互いに頑張ってきてよかったねと、

なんだか同窓会のような雰囲気で、ひととき十代に戻った気分でした。



劇場近くの喫茶店「茶亭 羽當」(ちゃてい はとう)



コーヒーとかぼちゃのプリンを味わいながら余韻に浸りました


お読みくださいましてありがとうございます。
すっかり様変わりした 銀座線の渋谷駅 に、
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(乗り場が分からず駅の回りを一周しちゃいました)
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秘書にゃんこ*映画『青春の蹉跌』

2022-09-02 | 映画が好き
 神保町シアターで『青春の蹉跌』を観てきました。


昭和49年(1974年)公開
萩原健一(当時23歳)は、この作品で「キネマ旬報 最優秀主演男優賞」受賞


 混沌とした時代に生きる若者の熱情と焦燥感を描いた作品に集うのは、出演者と同じ団塊の世代と思しき方々。

新宿駅東口が映れば、思わず「鈴屋」(若い女性に人気のあったお店)を探してしまう私は、少しだけ下の世代。

道を歩きながらタバコを吸うショーケンがそのまま喫茶店に入ると、レジの横にはピンク電話。

駅には「伝言板」があり、山手線はグリーン一色・・・それが「昭和」だったのですよね。


 ショーケンといえば、ザ・テンプターズの頃からファンでした
(「あら、ジュリーじゃなかったの?」という声が聞こえてきそうですが、それはそれ、これはこれ


ザ・テンプターズ時代の LP
左のレコードジャケット「5-1=0」は、メンバーが一人でも欠けたらザ・テンプターズじゃない
という意味でしょうが、既に「5-3」です。



わずか3年間の活動期間に、ザ・テンプターズとして出演した映画『涙のあとに微笑みを』(昭和44年)
『青春の蹉跌』の5年前の作品ですが、失礼ながら演技は学芸会レベル
グループ解散後の、ショーケンの水を得た魚のような活躍ぶりなど想像もできなかった時代です。



俳優として映画やドラマで活躍しながら、昭和50年に久々に再開した歌手活動でリリースしたアルバム
すべて私物で他にカセットテープもありますが、レコードプレーヤーもカセットデッキも無し。


 私がショーケンのステージを観たのはたった一度、「最後の日劇ウェスタンカーニバル」です。

70代を迎えることさえなかった萩原健一という俳優の、若かりし日の作品の余韻に浸っています。


お読みくださいましてありがとうございます。
映画館近くのカフェから向かい側のビルを見上げましたら、
屋根の上に本が3冊 (ご覧になれますか?)
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