秘書にゃんこ*明治村 帝国ホテル

2016-09-02 | 建築が好き
 秘書にゃんこの夏の旅も最終日。

帰京する前に、愛知県 犬山市にある「明治村」に立ち寄りました。

江戸時代の優れた伝統を継承しつつ、欧米の文化を取り入れた明治という時代。

それは建築の世界にも言えることで、歴史的、文化的に価値ある建物が生まれた明治。

それぞれの場所で存在し続けることが出来れば何よりでしょうが、

時代の流れと共に保存が困難となり、姿を消して行った建物も数多くあります。

そんな中、この明治村に移築されて、第二の人生を穏やかに過ごす建物たち。

時間の関係で広大な敷地を回ることが出来ず、旧 帝国ホテルだけを訪ねてきました。


     
     今日も気温が上がりそうな朝、名古屋テレビ塔に見送られて出発


     
     旧 帝国ホテルの中央玄関部 
     アメリカのフランク・ロイド・ライトの設計から、「ライト館」と呼ばれています。
     大正12年(1923年)開業披露宴が催される9月1日に関東大震災が発生。
     しかし大きな損傷も無く、震災に耐えた建物として世界的な評価を得ます。
     被災者に客室を、各国大使館やメディアにスペースを提供するという幕開け。

     玄関部分のみとはいえ明治村最大の建物は、平等院鳳凰堂の影響を受けたとか。
     写真の左上に、鉄橋を渡る SL がご覧になれますか?


     
     吹き抜けのあるメインロビー
     当時の日本人にとっては、想像を超えた空間だったことでしょう。


     
     婦人用休憩室  
     六角形の背もたれが特徴的な椅子
     ライトは建物だけでなく、インテリアや食器のデザインも手がけていました。
     貴婦人たちはここに座り、どんな話に花を咲かせていたのでしょう。


     
     かつて、実際に走っていた蒸気機関車


     
     村内の とうきやう(東京) ⇔ なごや(名古屋) を走ります。


     
     三等客車
     本当に網で出来ている網棚


     
     明治時代後期に製造された京都市電


     
     こちらも本物の革製の吊り革 


      
     余韻に浸りつつ後日訪れた、現在の帝国ホテル(東京都 千代田区)


     
     気品と風格が漂うメインロビーに、ライトの面影を探してみました。
     (こちらの画像は、帝国ホテルの HP より拝借しました)


     
     エントランスのガラスに装飾された市松模様に見つけたライトの名残り。
     そういえば、いつぞや利用したこちらの Bar にもライト館の趣が。。

 
 猛暑の中、暑くて熱い旅を満喫して、秘書にゃんこは日常へと戻って参りました。

心残りは、新幹線で往復とも 側のお席でしたのに に覆われていたこと。

でも旅って、何か小さな課題を残した方が、次への楽しみにつながりますよね


お読みくださいまして、ありがとうございます

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