「挨拶」 「報告」 と、二つの課題をこなしましたら、いよいよ 「状況対応」 です。
ご存知のように 「挨拶」 の言葉は決まっていますし、「報告」 も事前に知らされた内容を述べるものですが、
「状況対応」 は、その場で示された 「状況」 を理解し、それに相応しい 「対応」 をするという課題です。
それでは、「報告」 を終えた段階から順を追ってみましょう。
1 「ご報告は以上でございます」
2 上司役の面接官から、「では、お隣へどうぞ」 と言われたら、「はい」 と答えて移動する
横に移動する際、カニさん歩きにならないように
3 状況対応担当の面接官の前に立って 「よろしくお願いいたします」(30度の分離礼)
4 面接官 「私をお客様だと思って、こちら (パネル) を適切な言葉に直して応対してください」
5 「はい」 と返事をして、前傾姿勢で黙読する
読んでいる時、自分の表情や立ち姿、手の位置や指の伸ばし方を意識する
眉間にシワを寄せる 困惑した表情を見せる ブツブツと声に出して読む
6 内容を確認したら、笑顔で 「はい」 とうなずいて正姿勢に戻る (パネルは伏せられます)
7 面接官を見ながら 「状況対応」 を行なう
8 面接官 「次はこちら (パネル) です」
9 5 ~ 7 に同じ
10 面接官 「ロールプレイング アドバイスシートです。今後の参考にしてください」
11 アドバイスシートを受け取り、「ありがとうございました」 (30度の分離礼)
アドバイスシートは両手で受け取る
アドバイスシートを無造作に折る クルクル丸める その場で読む
12 荷物を持ってドアの所まで歩いたら、面接官の方に向き直って 「失礼いたします」 (15度の分離礼)
係の方がドアを開けてくださったら、「おそれいります」と言って会釈をする
自分で開閉する際には、ドアノブが音を立てないよう静かに開け閉めする
課題の内容が感謝や謝罪なら、それに相応しい表情やお辞儀の角度が必要ですし、
場所を案内するなら、指の揃え方や手の動き、そして視線にも秘書らしい振る舞いが求められます。
たとえば、「応接室にご案内いたします」 と言いながら歩くか、言い終えてから歩き出すか。
秘書としては、「 ~ しながら ~ する」 のではなく、ひとつひとつを確実に丁寧に行ないたいものですね。
********************************************************************************
さて、私に課された 「状況対応」 は、
「うちの営業部には田中さんが二名いるが、田中課長だろうか?」
というものでした。
同じ職場に同姓のスタッフが在籍していることは、決して珍しいことではありませんが、
そうとは知らずに来訪したり電話をかけたお客様は、困惑してしまうものです。
実際、こんな事が・・・。
私が某所に電話して、「○○さんはいらっしゃいますでしょうか?」 と尋ねたところ、
「どちらの○○でしょうか?」 と聞かれて、困ってしまったことがあります。
二人いるらしいということは分かりましたが、「どちらの」 と聞かれても答え様がありません。
仕方ないので、「とてもキレイな方でしたが・・・」 と、答えになっていない答え方をしましたら、
電話の向こうで、「ねえ、どっちがキレイだと思う?」 と、同僚に相談する声が聞こえてきたのです
予め ○○さんが教えてくださっていたら、スムーズに取り次いでいただけたでしょうに。。
電話は職場の力を示すバロメーター と言われています。
電話をかけた側に発生する電話代 双方にかかる時間
コスト面からも、丁寧な中にもテキパキとした対応を心がけたいものです。
このようなケースでは、客観的な違いを提示することをお勧めします。
性別 「男性の田中でしょうか? それとも女性の田中でしょうか?」
名前 「田中一郎でしょうか? それとも田中次郎でしょうか?」
漢字 「タナカのナカは、真ん中の中でしょうか? 人偏の仲でしょうか?」
そして、私の課題にあった 役職 を尋ねる方法があります。
「うちの営業部には、田中さんが二名いるが、田中課長だろうか?」
私は 赤い箇所 を 謙譲語 に直して、お客様役の面接官に向かい、
「私共の営業部には、田中と申します者が二名おりますが、課長の田中でございましょうか?」
お客様が聞き取りやすいよう、「田中」 と 「課長の田中」 を、特にゆっくりと述べました。
面接試験に臨まれる方々の参考になれば幸いです。
お読みくださいましてありがとうございます。 クリックしていただけますと励みになります。
ご存知のように 「挨拶」 の言葉は決まっていますし、「報告」 も事前に知らされた内容を述べるものですが、
「状況対応」 は、その場で示された 「状況」 を理解し、それに相応しい 「対応」 をするという課題です。
それでは、「報告」 を終えた段階から順を追ってみましょう。
1 「ご報告は以上でございます」
2 上司役の面接官から、「では、お隣へどうぞ」 と言われたら、「はい」 と答えて移動する
横に移動する際、カニさん歩きにならないように
3 状況対応担当の面接官の前に立って 「よろしくお願いいたします」(30度の分離礼)
4 面接官 「私をお客様だと思って、こちら (パネル) を適切な言葉に直して応対してください」
5 「はい」 と返事をして、前傾姿勢で黙読する
読んでいる時、自分の表情や立ち姿、手の位置や指の伸ばし方を意識する
眉間にシワを寄せる 困惑した表情を見せる ブツブツと声に出して読む
6 内容を確認したら、笑顔で 「はい」 とうなずいて正姿勢に戻る (パネルは伏せられます)
7 面接官を見ながら 「状況対応」 を行なう
8 面接官 「次はこちら (パネル) です」
9 5 ~ 7 に同じ
10 面接官 「ロールプレイング アドバイスシートです。今後の参考にしてください」
11 アドバイスシートを受け取り、「ありがとうございました」 (30度の分離礼)
アドバイスシートは両手で受け取る
アドバイスシートを無造作に折る クルクル丸める その場で読む
12 荷物を持ってドアの所まで歩いたら、面接官の方に向き直って 「失礼いたします」 (15度の分離礼)
係の方がドアを開けてくださったら、「おそれいります」と言って会釈をする
自分で開閉する際には、ドアノブが音を立てないよう静かに開け閉めする
課題の内容が感謝や謝罪なら、それに相応しい表情やお辞儀の角度が必要ですし、
場所を案内するなら、指の揃え方や手の動き、そして視線にも秘書らしい振る舞いが求められます。
たとえば、「応接室にご案内いたします」 と言いながら歩くか、言い終えてから歩き出すか。
秘書としては、「 ~ しながら ~ する」 のではなく、ひとつひとつを確実に丁寧に行ないたいものですね。
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さて、私に課された 「状況対応」 は、
「うちの営業部には田中さんが二名いるが、田中課長だろうか?」
というものでした。
同じ職場に同姓のスタッフが在籍していることは、決して珍しいことではありませんが、
そうとは知らずに来訪したり電話をかけたお客様は、困惑してしまうものです。
実際、こんな事が・・・。
私が某所に電話して、「○○さんはいらっしゃいますでしょうか?」 と尋ねたところ、
「どちらの○○でしょうか?」 と聞かれて、困ってしまったことがあります。
二人いるらしいということは分かりましたが、「どちらの」 と聞かれても答え様がありません。
仕方ないので、「とてもキレイな方でしたが・・・」 と、答えになっていない答え方をしましたら、
電話の向こうで、「ねえ、どっちがキレイだと思う?」 と、同僚に相談する声が聞こえてきたのです
予め ○○さんが教えてくださっていたら、スムーズに取り次いでいただけたでしょうに。。
電話は職場の力を示すバロメーター と言われています。
電話をかけた側に発生する電話代 双方にかかる時間
コスト面からも、丁寧な中にもテキパキとした対応を心がけたいものです。
このようなケースでは、客観的な違いを提示することをお勧めします。
性別 「男性の田中でしょうか? それとも女性の田中でしょうか?」
名前 「田中一郎でしょうか? それとも田中次郎でしょうか?」
漢字 「タナカのナカは、真ん中の中でしょうか? 人偏の仲でしょうか?」
そして、私の課題にあった 役職 を尋ねる方法があります。
「うちの営業部には、田中さんが二名いるが、田中課長だろうか?」
私は 赤い箇所 を 謙譲語 に直して、お客様役の面接官に向かい、
「私共の営業部には、田中と申します者が二名おりますが、課長の田中でございましょうか?」
お客様が聞き取りやすいよう、「田中」 と 「課長の田中」 を、特にゆっくりと述べました。
面接試験に臨まれる方々の参考になれば幸いです。
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