むかーし、昔、その昔。
肥後の国の真ん中に、Yと言う一人のお爺ちゃんが住んでおったそうな…
そして…
この、Y爺ちゃんは石がとても好きで、暇さえあれば山へと出かけ石集めをしておりました。
ある日の事…
一人の錯乱坊というクソ坊主が九州脊梁の山の中で修業(石割り)をしていると、突然、目の前に白髪の仙人…?
いや、白髪のY爺ちゃんが現れて、「いや~ぁ、先を越されてましたなぁ」なんて声掛けを…
おいおい!年寄りが一人で、こんな人気のない深い山の中で石(化石)採りをしていると、何時か自分が化石になっちまうぞ!なーんて言うと、いやいや私は決して一人じゃありませんよ。
何故ならば「何時も欲と二人連れですからな」うぉー!ほっ!ほっ!なんて高笑いをしていた。
それから間もなくして、そのY爺ちゃんは冥土へと旅立ち、今ではY爺ちゃんと同じ病気と闘っている自分が、ここにいる。
そして、今現在であっても先週に見つけた、あのワーゲノフィルム(サンゴ)が入った石灰岩が気になって仕方ない…
あの石は誰にも渡さない。
早く動けるようになって絶対に俺が叩き割ってやるんだ!
ん…
良く考えてみると俺自身も欲との二人連れ、煩悩具足の凡夫なんだなぁ…
肥後の国の真ん中に、Yと言う一人のお爺ちゃんが住んでおったそうな…
そして…
この、Y爺ちゃんは石がとても好きで、暇さえあれば山へと出かけ石集めをしておりました。
ある日の事…
一人の錯乱坊というクソ坊主が九州脊梁の山の中で修業(石割り)をしていると、突然、目の前に白髪の仙人…?
いや、白髪のY爺ちゃんが現れて、「いや~ぁ、先を越されてましたなぁ」なんて声掛けを…
おいおい!年寄りが一人で、こんな人気のない深い山の中で石(化石)採りをしていると、何時か自分が化石になっちまうぞ!なーんて言うと、いやいや私は決して一人じゃありませんよ。
何故ならば「何時も欲と二人連れですからな」うぉー!ほっ!ほっ!なんて高笑いをしていた。
それから間もなくして、そのY爺ちゃんは冥土へと旅立ち、今ではY爺ちゃんと同じ病気と闘っている自分が、ここにいる。
そして、今現在であっても先週に見つけた、あのワーゲノフィルム(サンゴ)が入った石灰岩が気になって仕方ない…
あの石は誰にも渡さない。
早く動けるようになって絶対に俺が叩き割ってやるんだ!
ん…
良く考えてみると俺自身も欲との二人連れ、煩悩具足の凡夫なんだなぁ…