今日は、一日の大半を動物病院で過ごした感が有ります。
何年か前から「再生医学/医療」にも興味を持って、獣医学の世界を覗いてきましたが、
ほぼ10年も経過して、身近なものとしての臨床結果を見聞きしたりする時代が目の前にやって来た
様に思います。
一例として、「骨折治療」「靱帯損傷治療」広い意味での「関節治療」、その他各種分野での
「ある種の物質」を用いた獣医療を、実眼で見聞きすることが出来るようになりました。
なんとも素晴しいことであると思っています。
膝十字靱帯を損傷した個体の場合、
レントゲン検査や熟練した徒手による各種検査、内視鏡用いた検査等を経て靱帯損傷の程度を判断します。
それによって手術を行なわなくても治癒が可能と判断されれば、ある種の物質を体内に注入し改善の経過を
観察することになります。効果の現れ易い個体の場合、ほぼ数時間のうちに改善がみられ跛行等が消えます。
予後は、熟練した(犬の動きを熟知した)理学療法士によるリハビリテーションを行なうことにより、完治に
至ります。
話しは変りますが、
怪我を負ったときの温存療法に関して考えますと、
当然人間の治療法が犬や猫に用いられても 何ら不思議は無く、それが任意であったり、しょうが無く行な
われたものであったりと、例は異なりますが多くのかたち見てきました。
※いわゆる/手術を行なわずに(肉体にメスを入れず)怪我を治す治療法の発展/発達という形として。
話しを手短に端折りますと、
完全に断裂していない腱や靱帯、単純骨折などは、ギプス等の創外固定法が十分であれば、ほぼ完全に治る
確率が非常に高いと言えます。
そういった温存療法の後押しをするような形で、「ある種の物質」を体内に注入することにより、更に早期
治癒が望める時代が来つつあると言うことを、切々と実感しております。
人の医療分野でも、獣医療の分野でもすすんだ医療を受ける環境が整って来つつあると言って、過言ではあ
りません。
飼主さん側に関して言えば、正しい方向の新しい治療に関し、色々なことを学んでおけば先行き愛犬に必要
以上の苦痛を与えなくても済みますね。
参考資料等
@犬や猫の検査や治療に関しての最報...
https://plaza.rakuten.co.jp/caninelab/diary/201111040000/
2011年「一般臨床家におけるサイトカイン療法」一般の開業獣医師が「サイトカイン療法」を臨床現場の
報告として発表(獣医師会)しています。「サイトカイン」とは体の細胞が分泌する様々な機能を有する液性
物質のことであり、サイトカインでとくに有名なのは「インターフェロン」「サイトカイン療法」とは、これ
らを使って治療する方法のこと*ヒト顆粒球コロニー刺激因子(hG-CSF)*ヒトエリスロポイエチン(hEPO)
*イヌインターフェロン-γ(cIFN-γ)*ネコインターフェロン-ω(fIFN-ω)等が用いられます。
その他参考資料
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/05808/06_7.htm
※再生医療関連の記事
サイトカインの不思議:岸上義弘 2002年
(岸上獣医科病院、京都大学再生医科学研究所 再生医学応用研究部門 臓器再建応用分野)
※サイトカインは組織損傷を修復したり免疫機構を賦活(ふかつ)化したりして働く。
http://jvrm.jp/kvh/cap/cap2/cap2_02.html
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