倉野立人のブログです。

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〈往生〉

2012-10-11 | インポート
「 往生(おうじょう) 」 ということばがあります。辞書によると 「 この世で命を終えた後、他の世界に往(い)って生(しょう)をうけること。とくに仏の功徳(くどく)によって、極楽浄土に生まれ変わること 」 とあります。
近しい方が、齢(よわい)100才を超えて往生され、まさに長い歴史を生き抜き、極楽浄土へ旅立たれました。
人の 往生 のときは、まさに人それぞれ、長いこと現世に留まる方もいれば、若くして 他の世界 へと召されてしまう方もおられます。
人の往生に接する度に、その方の現世を歩んできた歴史に思いをいたすとき、自分自身の人生も重ね合わせ、何とも神妙なる心地になることがあります。
往生を迎えた方は、それぞれに自分の(現世での)人生に区切りをつけていきますが、現世に生きる自分は、いわば道半ばであり、そこには概して、いかにも世知辛い苦難・困難や、悩み・試行錯誤の茨(いばら)が前を塞(ふさ)いでいるものです。
そのうえで、そのうえで私たちは、それでも前に進んでいかなければなりません。
いつ訪れるかもしれない自身の往生、そのときに達観ができるよう、今を、この瞬間に全力を尽くすことしかできないのでしょう、現世を生きる者としては。