倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

青木島児童センター園庭お砂場の「日よけ」を固定するフレームを〝市民力〟で設置

2023-07-27 | 日記

26日の早朝6時「青木島児童センター」に市民の有志が集まり、施設の園庭にある「砂場」で遊ぶ子どもたちを直射日光から守るための日よけ(タープ)を固定するためのフレーム設置が〝市民の力〟で行なわれました。

と いうのもの、昨年来 この児童センターの利用児童の欠かせぬ「居場所」であった青木島遊園地が、いわゆる〝大人の都合〟で廃止されたことにより 子どもの居場所が奪われることになってしまったことに鑑み、施設の隣に住むYさんと 地元の「長野千曲ライオンズクラブ」が〝共鳴〟し、で あるなら、既存の施設の環境整備を進めることで 子どもの放課後保育をより良いものにしてあげよう!と立ち上がったものです。

 

(さらに)で あるなら、小学校が夏休みに入り 終日に亘り児童センターを(児童が)利用することになっていることから、一日も早く設(しつ)えてあげたい ということになり、この日の〝早朝作業〟となったところです。

砂場の日よけ(タープ)については、管理主体である長野市社会福祉協議会が「モノ」だけは持ってきていましたが、それも ただブラ下げているだけで用を為していません。

この状況について「子どもたちが熱中症なってしまうから 早期にキチンとした整備を」と申し入れておりましたが、生煮えの答えに終始していたことから「だったら行政をアテにせず〝市民力〟で整備してやろう」となったものです。

 

作業は、その道に長(た)けるYさんが中心となって進められました。

予め砂場の尺(しゃく)を取ったうえで それに見合ったサイズの単管パイプを用意し、クランプで結合しながら枠を成してゆきます。

 

 

 

ある程度に組んだ枠を砂場に持ち込み「せーの!」で立てては さらに結合してゆきます。

 

 

 

「オレは毎日 こんなことやってるからよ。」と言いながら手を進めるYさんの段取りはさすがのもので、あれよというまに枠が組まれてゆきました。

 

 

 

単管パイプの組上げにより 砂場全体をカバーするガッチリとした直方体の枠が組まれ、そこにタープを掛けてゆきます。

 

 

 

ほどなくして、今までダラリと掛かるだけだったタープが いわば屋根のようにシッカリとした形で砂場を覆うこととなりました。

 

で…Yさんの設計は ただ(枠を)置いただけに止(とど)まりません。

枠の強度↑のために組まれた 地面を横につなげる単管パイプについて、そのままだと子どもがつまずいて転ぶかもしれないと、Yさんは地面に接したパイプを埋設するように指示されたのです。

 

 

なるほど、これなら単管パイプが土中に収まり いわば〝バリアフリー〟に。

 

 

これなら 子どもが「お砂場だ!」と走ってきても、(パイプに)つまづいて転ぶことは無いでしょう。

 

 

 

Yさんの優しさがにじみ出る加工だったのでした。

 

 

後刻、児童センターに足を運んでみると、そこからは 子どもたちの明るい歓声が聞こえてきました。

 

 

 

 

日よけに守られながら、子どもたちが 笑顔いっぱいに砂遊びに興じていました。

 

 

 

3×4m程度の〝限りあるスペース〟ですが、子どもにとっては何のその。そんな(限られた)中でも 存分に創造力を働かせ、夢中で手やスコップを動かしていました。

中には お砂場の中に「池?」を造ろうと 水を運ぶ子らも。

器に水を入れ歩く子の足元は 今朝ほどの造作で〝バリアフリー〟となっており、子どもは汲んだ水をこぼすこと無く運ぶことができていました。

 

 

 

 

青木島児童センターについては、子どもの気持ちを度外視したままに遊園地(=居場所)が廃止に追い込まれ、その後は さらに子どもの望ましい環境を度外視したままに、児童センターを小学校内に移転させようとの無理な計画が進められようとしています。

それ(無理な計画)は 本来 関係者がめざすべき児童福祉に叶うものでは無いことから、心ある市民は 周辺環境が整うまでは 今の青木島児童センターの環境を維持・整備したうえで〝決して急ぐことなく〟放課後児童の環境整備に臨むべきと考えておられるのです。

 

そのうえでの今回の「市民力の発揚」でありました。

今回の〝お砂場整備〟は「たかが日よけ・されど日よけ」の位置づけで、限られた環境・だからこそ心ある整備を行なうことで、子どもの安心・安全な居場所の確保に資することができました。

 

 

 

これからも、ときに市民レベルのスピード感と柔軟性をもって「できること」を模索しながら、大人の事情で無碍(むげ)に居場所を奪われてしまった 青木島児童センター利用児童の笑顔が取り戻されるよう努めてゆきたいと、一同は心中(しんちゅう)に期したところでした。

 

取りも敢えず、おつかれさまでございました!

 

 

 

 

★ オ・マ・ケ 「お砂場(の上)に、新たな生命体が ^^」

児童たちが日(陽)に晒(さら)されることから、使用が憚(はばか)られていたお砂場は、この日をもって使用再開されることに。

で その際、ネコ(の糞尿)被害防止のために砂場を覆(おお)っていたカバーを外すことになったのですが、さて外そうという段に ヨク見れば。

 

 

 

(この画像ではヨク分かりませんが)何と、ここ数ヶ月の間にできた水たまりの中で オタマジャクシが元気に泳いでいるではありませんか。

これを現認した私たち このまま地面に流してしまうには忍びないと、Y支援員さんに〝保護〟を依頼 バケツに移してあげました。

 

 

 

このオタマジャクシたち、これからセンターの〝新たな友だち〟として飼われることになるそうです。

こんな水ったまりにカエルの子とは…自然界の生命力の強さを再認識すると同時に、ここの児童センター利用児童も このオタマジャクシにあやかり、いかなる環境の下でも元気に生き抜く「たくましさ」のようなものを育(はぐ)んでほしい、と勝手に願いを込めたところでありました。