倉野立人のブログです。

日々の思いを、訥々と。

ついに ~長野市で新型コロナウィルス感染者が/落ち着いた対応を~

2020-04-02 | 日記

4/1 Wed.

 

この日の午後、議員を対象にした一斉メールで「長野市内に新型コロナウィルスの感染者が発生」の一報が入り、その後の市(市長)会見で情報公開されたことが報じられました。

「ついに・・・。」の感、であります。

 

 

各情報を総合すると、長野市初の感染者は、市内在住の30歳 女性。今月1日にイギリスに渡航し24日に帰国するも、(新型コロナウィルスの事態を踏まえ)直ちに(公共交通機関などで)帰長せずに 家族の迎えを待って都内のホテルに待機、その後 家族の車で帰長し、その後は自宅待機を行なう中で倦怠感と発熱を起こしたことから(医者にかかることなく)先ず保健所へ相談し、31日に「帰国者・接触者外来」を受診して検体を採取、最終的に「陽性感染」が明らかになったとのことでした。

 

本人については、軽い肺炎の症状は見られるものの 比較的容体は安定しており、濃厚接触者(1名/迎えの家族)は 今のところ陰性で、自宅待機(経過観察)しているとのことです。

 

これまで 長野県内においては、陽性感染者は 中南信エリアに止まっていましたが「ついに」の形で北信エリア(長野市)で陽性感染者が出るに至ってしまいました。

 

 

これは非常に残念なことではありましたが、一縷(いちる)の救いは、この(長野市の)感染者が取った行動が 極めて適切であったことではないかと思うところです。

マ、この時期に海外 それも欧州に渡航したこと自体どうなのか、という意見もあるところではありますが、中には、(海外渡航)にも関わらず公共交通機関を使って帰宅してしまったりする者もいる中、この人は 事態に鑑み軽々に帰宅すること無く 都内に留(とど)まり家族の迎え(それも車)を待って、濃厚接触を最低限に止めたうえで帰宅し 直ちに自宅待機に徹し、その後は体調を崩すも むやみに医者にかからずに電話で関係機関(長野市保健所)に相談して、指示を仰いだうえで適切に行動し 現在に至っています。

もし、この人が 全く逆の行動を取っていたとしたら・・・今頃 長野市内では「市中感染」が始まることになっていたかもしれません。そんな最悪のケースを考えれば、この人の行動は評価に値すると言ってもイイでしょう。

会見に臨む長野市保健所長の表情にも、大きな感染拡大につながらなかったことに 先ずは安堵していることが伺えたところです。

 

 

今後 長野市においては、一例目が出た以上は、二例目 三例目の発症者が出る可能性は無いとは とても言い切れない状況になってきました。

しかしながら、そんなときこそ求められるのが「冷静な対応」に他ならないでしょう。

今回の感染者のように、例えば海外渡航者においては、外務省や厚労省の示したガイドラインに基づいて行動すれば、それ以上の拡散は未然に防げるところであり、その〝基本行動の積み重ね〟こそが、感染を抑え 収束を早める一番の手立てになることは論を待たないところであります。

その点においては 長野市長も強調されており、会見を通じて「とにかく冷静な行動を」と呼び掛けておられました。

 

 

今回の事態を踏まえ (市として)先ず判断を迫られるのが、新学期を迎えた小中高校の始業をどうするか、でありますが、市教委は、今回の市内での感染例では これ以上の感染拡大の可能性は低いと判断、但し感染要望に万全を期したうえで 来週から始業することとした、とのことです。

 

いずれにしても、(過般のブログでも触れたとおり)交通インフラの発達した昨今、どのような形でウィルスが持ち込まれるかは 誰も知る由も無いことから、先ずは 私たち一人ひとりが自覚をもって行動すること、そのうえで 二例目以降の発症の際には、状況に応じて臨機応変な対応が取れる体制(態勢)を整えておくことが何より重要である認識を新たにいたしたところです。

 

 

 

・・・・・・。

なお 蛇足ですが、今回の新型コロナウィルス騒動、さきの東日本台風台風の発生と重ならなくてヨカッタ、と思うのは 私だけでしょうか。

ウィルス感染を防ぐため「3密(密集・密接・密閉)」をくれぐれも避けてください、と呼び掛けられていますが・・・、

 

 

災害における「避難所」こそが〝3密〟の坩堝(るつぼ)であり、万が一、この新型コロナウィルスが 10月頃に発生し、長野市域に流感したとすれば・・・避難所内での爆発的感染(オーバーシュート)は避けようもない事態であったことでしょう。

そんな事態、考えただけでも背筋が寒くなる思いがするところでありました。(それを思えば、このタイミングで 首都直下地震など起きてくれるなと念じるばかりですが)

(写真は資料)

 

かかる〝新型コロナウィルス⇔被災者〟の関連をもってすれば、被災者を対象にした被災者仮設住宅や 被災地で不自由な生活を余儀なくされる方々などが、台風のせいで 生活環境を大きく変えられてしまったことで体調不良が生じ、そこを新型コロナウィルスにつけ込まれたりすることの無いよう、社会福祉協議会の「(被災者)生活支援・地域ささえあいセンター」の 巡回訪問の際の聞き取りを丁寧に行なうことなどして 何かあれば直ちに関係機関に連結できるよう、私の立場でも適切対応を求めてゆきたいと存じます。

 

事態は 日々動いております。

そんな 先の見えない状況下ですが、自分なりに〝できること・すべきこと〟を常に念頭に置きながら、社会生活に臨んでまいりたいと思う者の一人です。