興趣つきぬ日々

僅椒亭余白 (きんしょうてい よはく) の美酒・美味探訪 & 世相観察

若くて才能のある人たち

2022-08-05 | 随感・偶感・歳時感

先日8月2日、ヤクルトの村上宗隆選手が、「5打席連続本塁打」を放ったのには驚かされた。

日本プロ野球公式戦87年という長い歴史のなかで、なんとこれは新記録とのこと。
(これまでの最多連続打席本塁打記録は4打席)

 

 

 

    

わたしが驚いたのはこの大記録だけではない。村上選手の22歳というその若さに対しても、である。

王の記録もバースの記録も、この若さで、力まずに難なく超えてしまった(ように見える)

しかも、村上選手の試合後のインタビューを聞くと、素直に喜びを表しながら、「ちょっとねらっていましたけど」と、正直な、巧まざるユーモアも交えていた。
いくぶん子どもっぽさの残るそのリラックスした表情に、わたしはいっぺんで村上ファンになってしまった。

話題は少しそれるが、今朝のNHK「おはよう日本」の「おはBiz」のコーナーで、「災害後の保険金申請につけこむ悪質な仲介業者」がいることをとり上げていた。

契約者(被災者)と保険会社の間に入って保険金申請の仲介をする業者の中に、契約者には高額な手数料を要求する一方、保険会社には過大な額の虚偽の申請をする悪質業者がいるという話題であった。

この中でトラブル発生時、その事案の弁護を請負った経験のある弁護士が、契約者の注意すべき点を語っていた。弁護士の造力宣彦という人である。

わたしは造力氏の話を聞いて、その明快でムダのない話しぶりに惹かれるとともに、この人の若さにも驚いた。
わたしの見たところ、まだ大学生くらいにしか見えない。

将棋の藤井聡太5冠や、大リーグ・エンゼルスの大谷祥平選手の例を引くまでもなく、どんな分野にも、有名無名を問わず、若くて才能を持った人はいるものだ。(もちろん本人の努力もあることは間違いないが)

若くもなく才能もないわたしのやることは、こういった人々への応援しかないではないか。

テレビで大谷選手の出るエンゼルスの試合中継は時折見ても、日本のプロ野球中継はここ何年も見たことがなかったわたしではあるが、これからは村上宗隆選手のいるヤクルトの試合は見なければ、とも思っている。

*写真は東京新聞(2022年8月3日)から