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高知県高等学校定時制通信制生徒生活体験発表会が開催されました

2016-10-08 10:31:02 | Weblog

今年、第50回の節目を迎えた高知県高等学校定時制通信制生徒生活体験発表会が、10月7日(金)に高知県立県民文化ホール(グリーンホール)で行われました。


この発表会は、高知県の定時制通信制課程で学ぶ生徒が自らの体験を発表することにより、同じ定時制・通信制の学校で学ぶ生徒同士の連帯意識を深めたり、様々な困難を克服し将来への展望と希望を持ったりすることを目的として開催されています。
今回は、13校の応募者の中から選ばれた8名の方が登壇しました。


最高齢は、68歳の長濱芳二さん。沖縄の離島で生まれた長濱さんは、中学校を卒業した後、マグロ船での仕事を45年間続けたそうです。そして「もっと学びたい」という思いを実現するために高岡高校・定時制に入学しました。「新たな知識を得ることは何と楽しい、嬉しい、素晴らしいことか。毎日が楽しくて仕方ない」と語っておられました。


どの発表者も、不登校や引きこもり、いじめを受けた、遊びやゲームに夢中になって学業を怠った等、様々な苦難や挫折を体験しながらも、定時制・通信制の学校で学ぶ中で、分かり合える仲間や先生と出会い、各自の目標に向かって頑張っています。


それぞれの発表の中から、心に響いた言葉をいくつか紹介させていただきます。
☆「僕は遠回りしたかもしれないけれど、それは無駄ではなかった。僕は、今の自分が好きです。」
☆「何に対しても本気で立ち向かってこなかった自分に気づいた。何もしなければ変わらない。動くんだ。私は動く。」
☆「あなたは人生が2度あるならどうしたいですか? 私は一度きりの人生を精一杯生きる決心をしたので、2度目は必要ありません。」
☆「『あなたは、そのままでいいのよ』というカウンセラーの言葉で、自分を変えなければと思っていた重い気持ちがすうっと軽くなった。」
☆「何歳からでも学びなおすことができるのです。そのための場所があります。」


発表が終わり審査結果を待つ間に、アトラクションとして沖縄出身で高知に移住して全国的に音楽活動を展開しているジャアバーボンズの皆さんが元気いっぱいの演奏を披露してくださいました。アトラクションに引き続いて表彰式が行われました。


審査結果は次の通りです。
 最優秀・高知県教育長賞                 原  瑞姫 (高知東工業高校)
 優 秀・高知県高等学校定時制通信制教育振興会長賞    田上 裕貴 (須崎高校)
 優 秀・NHK高知放送局長賞              西野 亜矢 (高知北高校 夜間部)
 優 秀・高知県高等学校長協会長賞            坂本 清香 (高知商業高校)
 優 秀・高知県立学校教頭・副校長会定時制通信制部会長賞 森岡 陸雄 (室戸高校)
  〃                          長濱 芳二 (高岡高校)
  〃                          阿部 和久 (高知工業高校)
  〃                          中村 勇太 (大方高校 通信制)
感動的な体験発表、ありがとうございました。






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1 コメント

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心に残る発表、伝わってきます。 (ささえさん)
2016-10-09 08:39:08
生活体験発表会。本当にいい企画ですね。心に残ることば、どのことばも説得力があります。ブログも具体的で大変わかりやすいです。毎回楽しみにしています。改めて関係のみなさまに感謝します。(追伸:高知県教育文化祭賞<運営協議会委員長賞>もあればいいですね。)
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