水面下で起こる株主還元、それは自社株買い。
配当性向のように一定しない自社株買い、そして還元方針としてはどちらかと言うと地味な自社株買い。自社株買いによる株主還元はインデックス化されていない為、どの位インパクトがあるのか分からない。
しかし、確実にそこには変化がある。事業規模拡大だろうが自社株買いだろうが一株利益の成長には変わりない。特に成長余地が限られており、尚且つ安定した収益が見込め、さらに割安で株価が放置されている場合はなおさらである。
上記の事は今までも認識していたものの、調べるのが億劫だったので調べていなかった。が、調べてみると結構おいしい企業がある。例えば幻冬舎とかね。時価換算の還元率はここ3年間で10%を超えている(配当4%、自社株買い6%位)。それも利益の半分にも満たない額で、資本の安定性も毀損することなく、である。さらに解散価値(結構きつめの基準で測定)も時価総額以上、30%を上回る位ある。
で、何が言いたいのかと言うと、
①自社株買いのインパクトは配当並であるが、注目されにくい。
②見えない所でコツコツ株主還元している企業がある。
③そういう当たり前の事を出来る経営者が日本にはまだいる。
この3点です、で、一番強調したいのは3番目。
株価の割安性を認識してこう言う対応が出来る経営者さんは、やっぱり大事にすべきですね。