kyon's日誌

つれづれに・・・

父親族って・・・

2014年01月14日 | 日記
佐野洋子氏のエッセイには父上が言った言葉がちょいちょい出てくる。
その一つに「金と命は惜しむな」というのがあったな・・・
戦争を通じて身の危険に常にさらされて生きていた時代背景からか、他国で暮らす環境からくるのか・・・
命まで惜しむなとは、何だかオカシイ話だと思いながら読んだが。
金銭的に豊かでない生活をしていたが、気概というものがあったのかもしれないと思ってみる・・・
家族を守らねばならないが、命を惜しんでは子供らに食べさせられない・・・自分が危険にさらされようと、上司に殴られようと、とにかく生き延びなきゃならん・・・みたいな気概?
それは文章を想像した私の感じ方だが。

う~ん・・・案外、「惜しむな」という吐き捨てるような言葉には「生きろ」という裏返しの意味があったのかもしれないと。
あの時代・・(開拓民を大量に中国に送った時代)、大事なことは何かという事は知っていた時代だったのかもしれない。
良い方に捉え過ぎだろうか?(笑)

で、少し昔、好いドラマがあった。
北海道の富良野を舞台にした一家族の話。「北の国から」
倉本聡氏が書かれた・・・
寒くて冷え込んだこんな日にはそのドラマをフッと思い出したりする。

子役からずっと何年も掛けて育って行く過程がドラマの醍醐味でもあったように思う。
父親役の田中邦衛さんがいい味を出していた。
「遺言」の中で父が言う台詞・・・

_金なんか望むな。幸せだけを見ろ。
ここには何もないが自然だけはある。
自然はお前らを死なない程度に充分毎年食わしてくれる。
自然から頂戴しろ。
そして謙虚につつましく生きろ。
それが父さんのお前らへの遺言だ_

・・・二人の子らが挫折して、親としての哀しみと苦しさを味わう父が、これからの子供らの生き方を問うかのように残した言葉として、
私なりには納得はする・・・のだが、これがちょっと複雑な気持ちにもさせる。
決定的にドラマと自分の生活感の違いからくるものが多いのかもしれない。
自然にしろ、生活感覚にしろ、ドラマとは比べられない甘さがあるからだろう。

してみると、
「父親」という存在は、生きていく為の本質的なものを見抜く力があるのかしらねぇ・・・
世の父親族とは、いかなることも飲み込んでそうして頑張っている・・・ということか?
何故か戦う妻(笑)も、今日は少し従順な気分となる・・・お粗末な妻だ・・・(~_~;)
う~~ん!
寒さに負けてはおられんね・・・(^^ゞ
散歩に行くべ・・・妻だって出来る時に出来る事を!(へへっ)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする