アビスパ福岡●1-3○京都サンガF.C.
21'山口智
(↑石櫃洋祐FK)
40'石櫃洋祐
(↑駒井善成)
56'オウンゴール
(↑末吉隼也←駒井善成)
77'中原貴之
[警告・退場]
・福岡
20'酒井宣福(C4)
50'中原秀人(C2)
・京都
なし
【全体の印象】
序盤からペースを握ったのは京都。福岡が受けに回ったこともあり、京都は右サイド石櫃を中心に主導権を握る。開始早々の3分、石櫃のFKからいきなり大黒のJ2オープニングゴールと思いきやオフサイドだったが、再び石櫃のFKから山口が得点したことで、京都優位の流れは決定的に。主体性を欠いた福岡に対し、京都は佐々木の積極性が光り、終盤までペースを握り続けた。福岡は77分にようやく1点を返して勢いづいたが、攻撃はパワープレーでゴリ押し気味。京都は宮吉、黄辰成、伊藤を試しつつ逃げ切った。
【特記ポイント】
■マンオブザマッチは佐々木勇人
・佐々木が中央から多方面に動くことで、福岡は終始混乱。
・佐々木は前線からのチェイスも献身的。動きの質は工藤浩平同等以上。
■サイドで優位に立つ
・序盤から京都の両SBが高い位置を占め、福岡の城後・酒井の攻撃力を削ぐ。
・同時に両SBを経由する速い攻撃が効果的。得点機を演出。
■前線の可変性
・大黒の生息範囲は去年よりも縦に広くなった感じ。
・3トップといいつつも柔軟で、大黒-有田の2トップになる形も多い。
・そこに突然佐々木が絡んでくるもんだから相手は相当厄介。
・駒井はサイドに張る時もあれば、MF的に絞る時もあり、非常に柔軟。
・途中出場の宮吉は味方を走らせるパスを何本か出す。
■守備の安定感
・金南一が臨機応変に穴を塞ぎ、守備陣形に隙が出来にくかった。
・山口、黄大城も相手の動きを予測し、間合いを詰めすぎずクレバーに対応。
・石櫃、バヤリッツァはボール当たりに行きすぎる癖が抜けきれてなく、ちと不安。
・攻撃にはあまり関われなかったが、原川は守備面ではまずます。
・GK清水は守備機会も少なかったが、キャリアに裏打ちされた安定感あり。
■交代策
・3-0の段階で交代に動き、1枚目は3-1にされた直後。
・3枚とも攻撃的カードを切ったが、戦術面よりモチベーションを高める狙いか?
■真価は保留
・良い戦いぶりだったが、福岡がまだまだチームとして一体感を欠いていたのも事実。
・もっとハードワークしてくるチームと対戦した時、どうなるか?真価はそこから。
【本日のひと言】
「さ、さっき守備してた佐々木が大黒を追い越してるよ…」