二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2012 J2第23節 千葉vs京都

2012-07-08 | 蹴球

ジェフユナイテッド千葉○3-2●京都サンガF.C.
57'大塚 翔平
69'藤田 祥史
78'山口智
              80'安藤淳
              90+5'中村充孝

■また完敗
 完敗。今年何回書いたかわらからないけど、完敗。相手の方が出足が早く、ボールを早く拾って、手薄な場所に動かされてしまって、あれよあれよと3失点。1点目こそわかりやすくチョンウヨンがミスしてからの失点だったが、2失点目、3失点目は、もう総合力として「薄い所を衝かれた」としか言いようがない。薄いのは相手よりも走れてないから。
 だけれども、走れてないことを「ダメだ!」とあげつらうつもりはさらさらない。夏場で、湿気の多いこの時期がどれほど苦しいのか、そんなことは自明なので。それでも「コンパクトフィールド」を貫き、ボールサイドに人が寄ろうとするが、正直言って今はそれが裏目にしか出ていない。“大木サッカー”を連戦でぶつけて見事に散った天皇杯決勝を思い出した。過密日程やら、夏場やら、明らかに不利なのに…。そりゃ限界は超えていかないとその先はないんだけど、弾丸が尽きた鉄砲隊は、もはや軍全体の邪魔にしかなりませんよ?


■中盤で遅れるということ
 1試合のことではなく、もう少し長い目で、1シーズンということで見てみると、完全に中盤で遅れている。マラソンなら折り返し点21キロで先頭集団から遅れて第二集団に吸収されている感じ。ただ、サッカーのリーグ戦はマラソンみたいに単純じゃない。途中で「補強」したり、何だったら「監督交代」までできる。状況を打開できる術があり、最後のスプリントまで持ち込めばどのチームにもチャンスがあるという意味では、サイクルロードレースの方が近いか?いずれにしろ、最後に“競る”状況に持ち込めなきゃ、ジエンドだ。今のままでは……資格はない。
 長いシーズントータルに見て、正直、京都サンガは躓いている。思い描いた絵は描けていない。具体的にはドゥトラの離脱と久保の不振が痛すぎた。その他細かい齟齬はたくさんあるけれど、こんな状況でレースを折り返しているプランでは決してなかったはず。
 今更監督変えてもどうしようもないと思うし、大木監督のサッカーには期待したいんだけど、ちょっとテコ入れしなきゃ、事態は好転しそうにもない。それでなくても夏は消耗するサッカーには厳しい季節で、選手層の厚さと起用の柔軟性こそがモノを言う。このまま行って、若手の経験値を上げながら玉砕しても、来年その若手が残っているかも疑わしい。
 前々回と同じ締めになってしまうけど、難しい局面だ。それは監督だけじゃなく、フロントを含め。


〈京右衛門的採点〉
水谷 5.5 …失点場面はノーチャンス。ただ、全体的に淡泊な感が否めない。
安藤 5.5 …前によく出たものの、ミスが多かった。得点は褒めたいが。
秋本 5.5 …早め早めに勝負しながら、よくはね返した。がしかし、肝心の場面で遅れる。
バヤリッツァ 5.0 …適切なカバー…と思いきや、千葉に釣り出されていたという罠にはまる。
福村 5.0 …攻撃比重だったのかボジショニングがおかしく、いてほし所にいなかった。
チョンウヨン 4.5 …パスが雑で判断が遅く、1失点目に繋がるおかしな奪われ方。不出来。
中山 5.0 …攻守に存在感なく噛み合わない歯車のまま。
工藤 5.5 …パス出しもフリーランニングにも期待感はあったが…。
中村 5.5 …相変わらずテクは魅せるも、単発。焼け石に水ボレーは見事だったが。
サヌ 5.5 …味方を上手く使っていたが、それだけ。脅威にはなれなかった。
宮吉 5.5 …降りてきてボールを捌いたが、動きがサヌとかぶっていた。まるでMF。
---------
駒井 4.5 …ボールは収まらず、1vs1の決定機は外し…。正直散々な出来。
 原 5.0 …前で待ってもボールは来ず。非情なことにフィニッシャーの見せ場はなかった。
伊藤 5.5 …一番相手にチャレンジした人。だけども、決してそれは有効ではなかった。
---------
大木監督 4.0 …試合プランも途中投入の選手の意図も結構意味不明。手詰まり感アリアリ。