二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011 J2第26節 京都vs千葉

2011-08-27 | 蹴球

京都サンガF.C.○2-1●ジェフユナイテッド千葉

■人を浮かせる
「おまえはそっちを守れ、おまえはこっちを守れ…」と、サッカーという戦場にはそれぞれの持ち場がある。ところが、常にボールが動いているスポーツなので、それはイレギュラーの連続なのである。理論上、運動量が多い方が“人が浮く”状態になる。有利にゲームを運ぶことができる。
 今日の京都は、中盤の“アニキs”安藤・中山がやたらと汗をかいた。一方の千葉は中盤の底から長めのスルー一発を狙うばかりで、さほど運動量も多くなかった。必然的に、紫赤のユニフォームが一人浮いてくる。それが、青いシューズの駒井善成だった。

■青い稲妻
 駒井は、一歩目が速い。目に付けたらダッと駆けて奪いに行く。元々攻撃的な選手のため、どうしても守備力の脆弱さが目立っていたが、「相手より一歩先にボールに足を出す」という単純明快な守備に徹し、この日は持ち場を離れてボールを奪いまくる。そして攻撃でも持ち場を離れてスルスルっと最前線まで忍び込み、チャンスを二度・三度と作りかけた。今日は全般的に守→攻のスピード感が足りなかったが、青いシューズのところだけ、速かった。まさに稲妻。
 あとは自分でフィニッシュまで行くのか?見る者を感動させるラストパスを出すか?もうちょっとで壁を越しそうな予感が漂ってきた。


〈京右衛門的採点〉
水谷 7.0 …3点くらい防いだ?頼もしすぎる守護神。
酒井 5.5 …好守に活躍したが、唯一失点シーンの対応は残念。
秋本 6.5 …ガッツリ止める、先読みして止める。ヘッドは決めたかった!
森下 6.0 …柔軟で広い守備範囲で危険な箇所に先回りして急行。
チョンウヨン 6.5 …何でも跳ね返し屋さん。プレスキックは天使と悪魔。
駒井 7.0 …とにかく出足が速い。好守に効きまくり。
安藤 6.5 …豊富な運動量でチームを支え、守から攻へボールをリンク。
中山 6.0 …やや守備的だったが、その闘志は佐藤勇人にも劣らない。
伊藤 5.5 …仕掛けるも止められる…の繰り返し。相手も甘くない。
久保 5.5 …ボールを収めるとこまではいいが、ゴールを脅かせず。
宮吉 6.5 …守備が素晴らしかった。決勝点ループは落ち着いていた。
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内藤 6.0 …宮吉の運動量をしっかり引き継いで、同じ動き方ができた。
ドゥトラ 5.5 …きっ、決めてくれ~!…せっかく決定機作れるのに。
内野 ―― …時間稼ぎ♪
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大木監督 6.0 …いつになく現実的なカードの切り方。