京都サンガF.C.●1-4○Vファーレン長崎
14'木村裕
(↑イヨンジェ)
40'黒木聖仁
(↑CK梶川諒太)
45'イヨンジェ
(PK)
62'木村裕
(↑梶川諒太)
87'有田光希
(↑こぼれ)
[警告・退場]
・京都
31'ダニエルロビーニョ(C1)
41'石櫃洋祐(C2)
44'宮吉拓実(S5)
90+2'金南一(C2)
***'菅沼駿哉(S6)
・長崎
11'梶川諒太(C5)
【全体の印象】
序盤は京都ペースで攻め込むも、長崎はGK植草を中心に防衛しつつ反撃のカウンター。京都の右SB石櫃の裏を狙い撃ちにして狙い通り先制。守備が浮き足立つ京都はCK、PK(退場者伴う)で失点を重ね、精神的に白旗を上げる。後半も何が何でも追撃という気迫を見せることもなく、有田の焼け石に水ゴールのみ。組織として敵の弱点を的確に衝いた長崎の圧勝に終わった。
【特記ポイント】
■マンオブザマッチは植草裕樹
・序盤に大黒のクロスから宮吉のシュートを止めたプレーがこのゲームの分水嶺。
・苦しい時間にGKが凌ぐとチームに勢いがつく。逆にGKがやらかせば崩れる。
・1トップのイヨンジェ、2シャドーの梶川、木村、右ワイドの岸田もMOM級の活躍。
■重なるポジション
・京都の右サイドは石櫃がやたらと上がるため、せっかく好調っぽかった伊藤の動く場所がなくなる。
・ダニエルロビーニョまで下りてきてそこらあたりは大渋滞。
・11人→10人になった方がスペースが広がって動きの重複は解消。
・それにしてもダニエルロビーニョは誰とも合わない。個人プレーに走りすぎ。
■バレバレの弱点
・石櫃のところにボールを入れれば易々と基点が作れる。
・石櫃の背後に人を走り込ませれば、ときどきCBが吊り出せる。
・石櫃と菅沼、伊藤のカバー関係も緩く、とてつもなく脆弱な組み合わせ。
・バヤリッツァは菅沼とのコンビが合わないのか、緩慢&適当なプレーを連発。
・GK杉本大地も最終ラインをコーチングしきれず、バラバラ。
・連携以前に互いの信頼感も薄く、各個撃破にかかって守備網が崩れてる。
・要するに崩壊。
■希望の光
・石田雅俊は数的不利でもボールを受ける、ボールを運ぶプレーで非凡さを見せる。
・課題だった守備面でもきっちり寄せ、広範囲を動けていた。
・インサイドハーフで使いたい素材。原川との相性も良さげ。
・大黒OUT後は有田の役割が明確になり、違う攻撃パターンが垣間見れた。
■曖昧でヌルい采配
・原川OUT→有田INの交代カードは意味不明。
・出来の悪い駒を切り捨てる非情さがないと、何も変わらない。
・不利な状況の時に士気を高めるのも、ベンチワークですよ?
■J2はフェアなリーグ
・相手をしっかり研究し、組織的に戦えば、個の強いチームにも苦杯を飲ませられる。
・この日の長崎しかり、セレッソを破った金沢しかり。
・J2はお金がなくても、いいサッカーやってれば結果はついてくるリーグだな、と。
・実績ある選手かき集めても、献身的に走れないチームは今後も苦しみそう。
【本日のひと言】
「長崎はちゃんぽん。京都はちゃらんぽらん」