二条河原の楽書

京都サンガF.C.を中心にJリーグを楽な感じで綴るサッカー忘備録(予定)

2011 J2第34節 熊本vs京都

2011-11-06 | 蹴球

ロアッソ熊本●1-2○京都サンガF.C.

■カタルシス
 4バックにしてからの京都サンガ。失点は減ってるけど、ゲームを見れば結構バタバタして安定してる訳でもない。今日もそんな4バックの両SBの裏側を狙われ、ラインの隙間を狙われ、そういう流れから見事な得点を奪われて、「今日こそはズタボロか…」と思われた。けれども、前半のうちに追いつけたのが大きかった。守備と攻撃は表裏一体だ。一歩前に出る勇気があれば、そこを糸口にして反転攻勢を仕掛け、相手を飲み込むことができる。今の京都はそういうチームになった。劣勢→挽回→優位→逆転というカタルシスの詰まった好ゲーム。
 主審の不可解判定さえなければ…。

■秋本か染谷か
 前半早々に秋本倫孝が熊本ファビオの無理なオーバーヘッドの振り足を頭で受け、後半開始から久々に染谷に交代した。負傷者続出の最終ラインにようやく染谷が戻ってきた。染谷も負傷がちでなかなか計算しづらい選手だが、今日はブランクを感じさせない動きで勝利に貢献。機動力に裏打ちされた強さは、秋本にはない魅力がある。ただし、高さ勝負ならば秋本に分があるか?
 染谷にはもうひとつ魅力があって、ボランチや右SBでも使えるユーティリティ性。危険な位置でファウルを犯す悪癖があるので、チョンウヨンが五輪代表で離脱するタイミングでボランチを試してみてはいかがだろうか?将来的には今の仙台の角田誠のようなプレーをするようになってほしいと考える今日この頃。


〈京右衛門的採点〉
水谷 6.5 …いつもより不安定だったが、神セーブも連発。
酒井 6.0 …守備は危なっかしかったが、攻撃力は抜群。
内野 6.0 …ファビオに仕事させず、強さを発揮。
秋本 6.0 …裏を取られ気味だったが破綻なし。また不運な負傷か?
福村 5.5 …完全に狙われてた。攻守のバランスが中途半端。
チョンウヨン 5.5 …守備で致命的なミスが目立ったが、攻撃面はいい。
中村充 5.5 …守勢時に消えてしまい、イマイチ流れに乗れず。
工藤 6.5 …彼がボールを触るたびに流れが良くなった。
中山 6.5 …2得点ともに起点に。相変わらずのハードワーク。
宮吉 5.5 …チャンスも少なかったが、積極性もなかった。守備は○。
ドゥトラ 7.0 …2ゴールよりもキープ力と献身性が素晴らしかった。
---------
染谷 6.5 …判断力もよく、ピンチの場面で身体を張れた。
駒井 5.5 …動き出しやカバーリングはかなりいいのに、パスが雑。
加藤 ――

---------
大木監督 6.5 …後半から見事に修正。試合を通じてもペース配分も良かった。