茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

アセビ(馬酔木)

2020-04-12 14:45:00 | 花を愉しむ


日本原産。
春になると、白やピンクの房状の花が、沢山垂れ下がるように、壮観に咲かせる。

馬に食べさせたところ、馬が酔い足になえた、中に死に至る馬もいた。そこから、「アシビ」という言葉がうまれた。漢字の馬酔木(「アセビ」)の由来となった。

万葉集にも歌われる馬酔木の花言葉は、「あなたと二人で旅にでたい」

中国語名 馬醉木(ma3 zui4 mu4)
根、茎、葉に有毒とされ、観賞植物として育てることをおすすめしない。


カラスノエンドウ(烏野豌豆)

2020-04-11 22:45:00 | 花を愉しむ



烏野豌豆(カラスノエンドウ)
学名 矢筈豌豆(ヤハズエンドウ)
別名 蔓豆(ツルマメ)

土手、野原、道端、畑の横、陽当たりの良い場所なら、どこにも生息する。つる性の植物なので、ほかの植物を絡んで育つ。


草むらの中で、四月、五月に懸命に所在をアピールするほど、咲く蝶状の紫色とピンクの小花が、なんとも可憐。わずか7-8mm位。

日本では、弥生時代に、稲作とともに中国大陸から伝わってきたとの説がもっとも有力だとか。
豆のサヤが豆笛として農村で知られているため、日本ではピーピーマメとも呼ばれ、中国では「米米响」と名付けられる地方があるらしい。



中国語名 野豌豆(ye3 wan1 dou4)
花が咲くまでの葉を、農村では菜葉として炒め物にしたり、茹でて和え物にしたりするらしい。
たしかに豆苗に似て柔らかそう。
しかし、夏以降の野豌豆の葉、毒があると複数の証言を得ました。
確認したいが…
それだけでこわい、春でも試す勇気がでないです。

一方、中国民間では薬草として広く知られています。
毒どうするの?気になります。
◆味 辛、甘
◆性 温
◆効能 腎機能を補う
    月経不調、胃潰瘍を改善
    痰を切る、咳を止める






ヤマブキ(山吹)

2020-04-10 11:58:00 | 花を愉しむ


山吹(ヤマブキ kerria japonica)、別名 三月花。
野花の中では、飛び切り目につくような存在感。
日本人の九割ほどが山吹色と聞いたら、この色のイメージがつくとか、暖かみのあるお色。

枝が細く弱々しく風になびいて揺れ、山を振り動かしているように見える、と古くから「山振(やまぶき)」と呼ばれ、「山吹」はそこからの演変のようだ。
平安時代の古歌には、山吹の一種である八重山吹のことを好んで詠まれたとか。
その訳とは、八重山吹には実がつかないことから、

山ほど花が咲くのに、食える実がつかないほど情け無い

との解釈があるとか。

方や、中国語名 棣棠花(di4 tang2 hua1)
家屋を取り囲むフェンス(花篱)として使われることがある
四月、五月摘んだ花を天晒しし、薬としても使える。煎湯6-15g

◆性
 味微苦、涩、性平
◆帰経
 帰肺、脾、胃経
◆効能
 化痰止咳、利湿消腫(風湿関節痛、むくみ解消)、解毒


残されたおしべも
可憐で愛しい




緊急事態宣言が出される夜

2020-04-07 22:49:00 | 日常
緊急事態宣言が出されている今日に、友人がとても綺麗なスーパームーンの写真を送ってくれました。

政府として残される課題等もありますが、今日安倍総理の記者会見を観て、私はほぼ評価します。

緊急事態宣言が出されるタイミングは遅いとの声もありましたが、社会的混乱を引き起こさないように、救済政策をちゃんと打ち出せるようになってからの宣言だったですね。

日本は、きっと迅速にコロナに打ち勝ちます。それは、日本人がもともと健康管理の意識の高い国民であると同時に、秩序を守り、責任感のある国民だからです。

二ヶ月前広州にいた時の状況を思い出します。その時の不安と比べ、こちらではまず食糧が確保されます。メディア情報の透明度、そして民衆の意識においても私はまずひと安心です。

それに、散歩やジョッキング程度の事はしても良いと記者会見で明言されました。

今の住まいは都会の中の丘陵地带になります。咲き誇る野花野草が、目移りするほど沢山の種類があります。野花と戯れる機会、増えました。

日本はきっとこの困境から脱出します。

皆さんも、どうか健やかにお過ごしください🍵






単欉草蘭

2020-04-06 15:27:00 | 中国茶・世界のお茶
 


昨年の八月に潮州で購入した単欉草蘭。
夏、秋、冬を経て、時々出して飲んでいました。
久しぶりに飲んでみた今日に、清楚な草蘭が、変化していました。

長い冬を通り越し、早春の甘露で潤い、万物が芽生える春の景色が脳裏に浮かびあがります。

ちょっぴり色気を醸し出す二十歳の女子のように、喉越しにこれまでなかったアロマ香水のような香味が顕になりました。

旬を味わうと人間の五感が冴えます。ふいに、草蘭の旬(=飲み頃)は、もしかして春の今頃かもしれませんね、と思いました。

購入した草蘭は、単欉の製茶名人黄柏梓氏の孫娘が、祖父の指導の元で製られたものだそうです。すでにご高齢の黄老先生が単欉茶のお本を数冊もしたためたほど、名人中の名人です。

今年も鳳凰山への計画を立てていて、黄老先生を紹介してもらう予定でした。が、コロナとの熾烈な闘いがまだまだ続く中、余儀なく断念となり、誠に残念です。

お茶のある暮らしはやはりいいです。たとえ明日に緊急事態宣言が出されても、家で健やかに過ごし、いつもと変わらない日常を心がけたいです。