山郷の涼味、夏ヤマメの冷や汁を食す[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<99〉]
「夏ヤマメ」の大物が揃ったので、家の者たちが山郷の珍味「冷や汁」を作ってくれた。 大物3匹の内2匹は、釣友・渓声君からのいただきもの。大漁のおすそ分けである。釣り師の粋なはか...
森のカボチャ①/森へと延びる茎を切ってしまった[森へ行く道<83]
昨年、我が家の生ごみ捨て場から一本のカボチャの蔓が生え出て、森の奥へと延びてゆき、たった一個だけ、実を実らせた。それが森の木の枝にぶら下がり、ぶらりぶらりと揺れるさまは、なん...
森のカボチャ②/満月の森に南瓜がぶら下がっている(昨年秋の記事)[森へ行く道<84>]
昨年秋の記事を再録しておこう。 満月の森を歩く。 この森には、一個だけ南瓜がぶ...
本草学の道、渓流の音[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<100〉]
九州脊梁山地の中央部に、豊後・院内(現在の大分県安心院町)の本草学者・賀来飛霞(かくひか)が歩いた道がある。飛霞は、日向・延岡藩の招きによって来訪、険しい峠を越え、山岳の村々を歩...
「合わせ」の極意[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<101〉]
*昨日の記事の続き。 「極意」と言ってしまうと大げさになる。「合わせのタイミング」、あるいは「合わせの呼吸」と言い換えても良い。ヤマメ釣りでは、ヤマメが餌=鉤に喰い付いた瞬...
「風景を釣る」ということ[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<102〉]
山中の小さな湖が、青い水を湛えている。湖に流れ込む沢の水が「銅」の成分を多く含んでいるため、水が青く澄むのだ。そのことは、この谷の上流部の村で草木染めの染色を行った時、絹の布が、...
[宮崎自然素材アート展2021〈1〉]森の空想ミュージアム(1)
本日8月10日、当館にて、第一回スタッフミーティングを行い、各参加会場の企画内容・スケジュールなどを確認しました。「森の空想ミュージアム/友愛の森:里山再生RTプロ...
「夏ヤマメ」を食べながら、「九州派」と「現代美術」について語った熱い一日[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<60>]
雨が降り続く寒い夏。釣りに行く機会もないので、一年前の記事を再録します。アートの企画はこの間も継続中。 ...
釣糸〈テグス〉について[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<103〉]
釣竿に取り付けられた釣糸のことを「テグス」という。 一般的には、「道糸」と「鉤...
鉤〈ハリ〉を研ぐ時/一万年の時空に遊ぶ旅[九州脊梁山地:ヤマメ幻釣譚<104〉]
少年期から現在に至るまで、半世紀以上となるヤマメ釣りを俯瞰し...