「翁面」の系譜と演劇の古形/北部九州に点在していた「踊村(おどりむら)」とは[古仮面を修復する〈5〉]
かつて北部九州に点在していた「踊村(おどりむら)」の資料に出会った。 古い仮面を修復していく過程で「翁面」を手掛ける事例が多く、不思議に思っていた時期だったから、この資料は、...
「お面様」「お面掛け」「翁飾り」/翁面を祀る伝承が語るもの[古仮面を修復する〈6〉]
写真は「九州民俗仮面美術館」に展示されている翁面一対。出所、制作年代等は別のもの。左の白い翁は修復途中。このままでも十分展示にも使用にも耐えうるので、手つかずのままになっている。...
女面と女性芸能の源流/精霊と交歓する神秘の時空へ[古仮面を修復する〈7〉]
・「女面」。この時点で分類をしないでおく。「九州民俗仮面美術館」収蔵品。これまでに私(高見)が出会った最も美しい女面。このような女面は、神楽のアメノウズメノミコトの舞の他に、...
夏は暑いほうがいい。[森へ行く道<78]
突然、真夏を思わせる青空が広がった。太平洋高気圧が勢力を増し、梅雨前線が九州北部ま...
天蚕(山繭)が見る夢[森へ行く道<79]
天蚕の卵が来てから、およそ2ヶ月ほどになる。天蚕(てんさん)とは、文字通り天然の蚕のこ...
「にじのはね」が開く森[風のアート・旅の空<15>
友人たちが「虹の羽」という企画を立ち上げるというインフォメーションがあったので、行ってみた。そこは、尾鈴山系の東麓の山里で、斜面が大きくひろがり、その山麓一帯が農地と森で、そ...
観る人・演じる人・参加する人/「虹の羽ひらき」より【「見者」の存在〈2〉】
森の祝祭「虹の羽ひらき」は、森の奥まったところにある巨石の前で参加者たちが祈りを捧げることから始まった。祈りといっても、それは宗教がかった儀式でも「神がかり」のパフォーマンス...
呪力を秘めた巫女の面/古式の「巫女」が立ち現れる時[古仮面を修復する〈8〉]
この「女面」は、修復途中だが、この辺で一度、筆を止めようと思う。当初、剥落がはげしくて、下地の木地までが露出していたのだが、塗ったり、剥がしたり、また塗り重ねては研ぎ出したり...
古式の「女面」が語るもの[女面と女性芸能の源流へ〈1〉]
古仮面を修復してゆく過程で、思いがけず、古式の女面が揃った。「九州民俗仮面美術館」...
天蚕が繭(山繭)を作り始めた[森へ行く道<80]
天蚕を飼い始めて約2ヶ月。昨日(7月14日)一匹の蚕が繭を作り始めた。 まだ網目が透け...