森の空想ブログ

サンカ文字と古代文字/漢字以前の文字文化[サンカと仮面<7>]

「サンカ」のシリーズに反響が続いている。
この日本列島の上に間違いなく存在し、戦後、幻のように消えた民族のことについて、多くの人がその実相を知りたいと思っているのだろう。ことに、東北の大震災と原発事故、そして今回のコロナ過という想定外の異変を体験し、この地球という環境の上で、われわれ人類が「生きる」ということはどういうことなのか、という問いが発生して、その問いは、個人の「生き方」を鋭く問いながら、文明社会が「滅ぼしてきた」あるいは「封じ込めてきた」先住民の存在やその価値観を見つめ直す契機にもなったと思われるのである。そのような意味において、「サンカ」は格好の素材である。戦後まで、彼らは社会の周辺に間違いなく存在し、生活用具を提供したり、芸能や文化の普及に関与したりしてきたのである。それが、日露戦争と第二次世界大戦、戦後の住民登録制度などを境に、ふっつりと姿を消したのである。ところが、仔細にみていくと、彼らの痕跡が、所々に残存していることがわかる。現に、私は箕を売りにきたサンカの末裔と思われる人に会っているし、各地で取材を重ねている人たちもいる。今回の連載中に、自分の生まれ育った村に「サンカ」という地名がかつてあり、その生活跡や遺構が現存し、「サンカが制作したと思われる仮面」が村に伝わっている、という情報が寄せられた。これこそ、いま私がもっとも欲している素材である。ここから仮面製作者の存在や流通・普及の経路が浮き彫りにされてくる可能性があるではないか。
先走りしてはいけない。近々、その村を案内してもらうことになっているから、詳細はその後に考えていこう。
     ☆
サンカ文字について。
サンカに伝わっていた文字は、「神代文字」「古代文字」「漢字以前の文字」などと分類されている。


サンカ文字

これがサンカ文字。警察の取り調べ中に、仲間とのトラブルを訴え出たサンカの女性があぶり出しによって明らかにしたとされる。独特の文字により、全国のサンカの分布が記されている。これは取り調べを担当した警察官が写真に撮ったものという。偽物ではあり得ない。


「箕」とサンカ文字

その後あきらかにされたサンカ文字の50音。箕に書かれたサンカ文字は三角寛のディレクションによると思われる。


トヨクニ文字

大分県に残る謎の古文書「上記(ウエツフミ)」はトヨクニ文字と分類される。記紀神話をはるかに上回る情報と、天文、薬学、医学など情報が記録されているが、江戸期に原本が洪水で流され、写本しかないことから、「偽書」とされてきた。今後、研究が深められれば、その驚くべき実態が明らかになるに違いない。


「上記(ウエツフミ)」のトヨクニ文字

これが「トヨクニ文字」で書かれた「上記」。サンカ文字との共通項が指摘されている。「上記」には神楽の記載もあるから、検討する価値がある。


神代文字

伊勢神宮に奉納された神代文字。幣帛に記された文字にいい加減なものがあってはならない。このような文字が、存在し、当時の最高権力者たちが書いて奉納していたという「事実」がある。


忍者文字

伊賀忍者に伝わっていたとされる文字。忍者が木の枝などを結んで後続の仲間への合図と目印にしたのがこれに類似するという。縄文時代の「結縄文字」との関連を指摘する研究者もいる。

*画像はすべてインターネットから。

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