森の空想ブログ

藍草を収穫し、保存して「すくも」造りが始まった 【藍を育て、染めるワークショッ<6>】

山の畑で藍草を育て、刈り取りって持ち帰り、細かく刻んでむしろに広げ、揉み込んで乾燥させて保存しておいた藍草の葉を発酵させ、「すくも(蒅)」として仕上げる作業の時期となった。

発酵・熟成させるために使う最適の水を求めて、西米良村小川地区へ。山仕事の小屋を復元した料理茶屋「おがわ作小屋村」で昼食をいただき、山から湧き出る水を汲んで帰る。

この秋から開館準備が始まっている「かさこそ森」交流館の広場の脇の小さな小屋を借りて、「すくも小屋」を作った。

11月23日、参加者が集まり、すくも作りの始まり。

少量の水分を与えながら、乾燥した藍の葉を丸めて、莚の上に積み上げてゆく。

「すくも」作りは、「阿波藍」の本場では専門の職人がいるほどで、ここからがプロの仕事といえる。この日はたくさんの人が集まり、仕事ははかどった。

茣蓙と藁で包み込み、一晩寝かせる。

翌朝、茣蓙と藁の覆いを外すと、発酵が始まっていた。温度41℃。かき混ぜると湯気が立つほどである。

この作業を毎日、繰り返し、三か月ほどを経て温度が自然に下がった時が、「すくも」の完成。

この後、藍染の染料を作る“藍建て”と呼ばれる工程が始まる。「すくも」を藍汁を貯めておく藍甕(あいがめ)に入れ、灰汁(あく)や微生物による自然発酵させ、染液を作るのである。まだ「藍染め」の工程まで、道のりは遠い。

 

 

 


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「Weblog」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事