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好きなことだらけさ…

『ねらわれた学園』

2013年10月24日 | 映画 アニメ

始業式の朝。古都鎌倉の中学に通う関ケンジを待っていたのは、ふたつの“出会い”だった。
ひとつは、密かに好意を寄せていた、生徒会書記・春河カホリとの心弾ませる遭遇。
彼女と朝の海で初めて言葉を交わすことになったケンジは有頂天に。
そんなケンジを幼なじみでカホリの友人でもある涼浦ナツキは複雑な思いで見守る。

そしてもうひとつの出会いは、高台で桜の花びら受けながら、
まるで風を操るように立っていた少年との心ざわめかせる遭遇。
その少年に何か不思議なものを感じるケンジ。そしてその少年との再会は思ったより早く訪れる。
ケンジたちのクラスにやってきた、転校生・京極リョウイチ、彼こそがその少年だった。
ケンジ、ナツキ、カホリのいるクラスに現れた京極は、次第にクラスに溶け込んでいきながら、
一方で何かクラスメートの持つ雰囲気と相容れないものを漂わせる。
そしてそんな京極にひそかに惹かれ始めるカホリ。

やがて学園では不思議な出来事が起こり始める。
この不思議な出来事がケンジ、ナツキ、カホリだけではなく、生徒会の面々、
担任の先生、ケンジの祖父である関耕児、そして不登校を続けていた山際ゆりこなど皆を巻き込んでいく。

そしてその中で明らかになっていく、それぞれの心の想い。
幼なじみでずっと一緒だったケンジとナツキの距離感も変わり始める。
京極は果たして、何者なのか。そして学園では何が起ころうとしているのか。

伝えたい、伝わらない、それぞれの様々な思いが、学園で起きる事件に奇跡を呼び起こす。
純粋に人を想う心、伝えたいと願う気持ちが、今と未来を繋いだ時、彼らに訪れた現実は・・・。
(公式サイトより)

WOWOWから録画観賞。
また『ねらわれた学園』かよと思い劇場へ行かなかったんですが、意外に面白かったです。
とはいえ、原作の雰囲気を期待して見るとなんじゃこりゃ、ですが。
何度も映像化されている作品ですが、自分が見たのはNHK少年ドラマシリーズの
「未来からの挑戦」のみ。その後、原作本を読んでます。
ですが、それこそはるか昔、中学生の頃なので殆んど忘れてますw

桜まい散る初っ端から、ああこれは別物!?と思ってたら案の定。
SF絡みの青春恋愛アニメでしたね。
公式サイトには“時代を現代の中学校に置き換え、新しい解釈によるアニメ映画化”とありました。
京極リョウイチの母親がこの時代の人間であり、ケンジの祖父の名前が関耕児。
見終わってから、これは原作の次世代の話か!!と気が付いた。
リョウイチの父はもちろん原作の京極だろうし、では母はみちる…か。
リョウイチが半分この時代の人間、存在してはいけない人間と言ってた意味はこれか。

子どもの頃、夢中になって読みあさったSF小説が次の世代の物語として
アニメになってる楽しみ、キャラの表情がちょっとエロい楽しみw
(リョウイチが小野Dでエロさが増すww)
それぞれの想いを描いている青春のきらめき感がうまく表現されていていいなと。
ただそこに重点を置いたためにSFとしての整合性が今ひとつ…。
終盤はどうとでも解釈できるように終わってますが、やっぱりよく分からない。

父が失敗した作戦を再び成功させるため、未来から送り込まれたリョウイチですが、
またしてもうまくいかず、この時代にいられる時間はもう僅か。
カホリへの想いは父を踏襲せずに気持ちを諦めた小野D(じゃないw)リョウイチ。
ケンジは本来なら子どもの頃に死んでいたはずですが、
ナツキの強い想いで助けられ(実はナツキも能力者だったってことかな?)
そのせいでナツキ自身はただの人。
そのケンジは最強の能力者。その力は祖父耕児によって封印されていたが、
事ここに至って力の使い方は自身が決める事として開放。
そのケンジに戦いを挑むリョウイチ。
でもケンジは戦う気など毛頭なく、
自分が知っているリョウイチは友達だと、あくまで無事に月に帰そうと行動する。
それに対しナツキ共々消せと命じる父の意思。
しかし地球の意思?はすべてを凌駕し、人間の姑息な思いなど拒絶してしまう。
ここは結局人間が未来を変えようと画策しても、それは許されない行為だということかな?
そして、人の心の中は分からなくても手を繋げば暖かい、それだけじゃダメなのかという
ケンジの言葉にリョウイチは救われる。ということかな?

まあ、この映画はそこんところはなんとなく分かればいいって感じの青春映画でした。