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ワールドクラシック@シネマ2011 バレエ「コッペリア」 パリ・オペラ座バレエ

2011年09月08日 | バレエ

新宿バルト9でやってるワールドクラシック@シネマ2011で
パリ・オペラ座バレエ団の「コッペリア」を観てきました。

なんの前情報も入れずに観にいったんですが、
この「コッペリア」普通のと違ったんですね。
今年2011年3月にグルニエ宮で上演されたもので、振付はパトリス・バール。
ドイツの幻想小説家E・T・A・ホルマンの「砂男」をを元にしたとなっていて
どう見ても主役はコッペリウスか!?

このジョゼ・マルティネスのコッペリウスが絶品でした。
もう若くはないが、まだ老人ではないというくらいで、やや影があり、
ちょっと偏執狂的な人形収集家か?
これならスワニルダにとって、フランツとは真逆の男性として気になる存在になるだろうなぁ。
本来のコッペリウスの立ち位置には、
その側に使える老研究者?学者?のスパランツァーニという人物がきます。
彼は老人でマイム中心。ご主人様の要望通りに人形を制作してるのかな?

スワニルダはドロテ・ジベール、フランツはマチアス・エイマン
この二人の溌剌とした若さあふれる踊りとジョゼの影のある踊りが対極となり、
ジョゼがより引き立ちます。
フランツもおバカな若者ではなく、将来を有望視された学生のようです。

2幕、スワニルダが友人とコッペリウスの家に侵入するところまでは
ふんふんと観てましたが、このバレエ、コッペリアそのものが登場しませんでした。
スパランツァーニの前でスワニルダが人形踊りをしてみせるだけです。
(これがまた可愛らしくて最高!)
その後、外出先から帰ってきたコッペリウスとスワニルダが踊り、
(ここは人形ではなく、ちょっと妖しい感じです)そこにフランツが助けに来ます。
そして場面転換があり、荒野のような舞台になります。
後半のストーリーがよく分かりません。
最後にみんな和解するとか結婚式のシーンとかはありませんでした。
だれか説明してくださ~い。

マチアスが踊るフランツの仲間(同級生?)の中に、
2006年にNHKで放送した「マニュエル・ルグリのスーパーバレエレッスン」で生徒だった
アクセル・イーボ君がいたと思います。(違ってたらごめんなさい
あの時は「ロミ&ジュリ」でルグリにかな~り絞られてましたが、立派になったなぁw
その模範演技でジュリエットを踊ってたのが、
当時プルミエール・ダンスーズだったドロテ・ジベール。
「ジェームズのヴァリアシオン(ラ・シルフィード)」のレッスンでは
模範演技はコリフェだったマチアス・エイマン。
同じ舞台に立てるようになったんですね。
ジョゼはこの7月オペラ座を引退したんですね~。