長さんの築きノート

日々の小さな反省、気づいたことを記録し、なりたい自分を築くために

黒豆収穫までの長~い道のり その2

2012年06月30日 | 黒豆製品
黒豆と普通の大豆の違いはその大きさだけではなく、ひとつひとつの豆の量にも違いがあります。

普通一本の苗に1000から1200の房が付きますが、丹波黒大豆はせいぜい250程度。

しかも背丈は普通の青大豆の2倍以上にもなります。

つまり隣の苗との間隔を空けないと日陰が出来てしまうのです。

そうすると、同じ面積の畑で豆を作っても、収穫量は青大豆と比べて格段と減ってしまうのです。

こういった背景から、作業効率が悪く、収穫量が少ないことが価格の高騰にもつながっています。

また、丹波周辺には日本最大のクワガタの生息地「能勢」があるように、自然が豊か。

ホタルが飛び交う田園風景はのどかでいいのですが、カメムシなどの害虫も多く存在します。

また、秋口になると鹿や猪、猿にアライグマ、もちろんタヌキやキツネ、イタチなどあらゆる動物がこの黒大豆を狙っています。



こういった苦労を経て、おいしい丹波黒大豆は出来上がるのです。


黒豆収穫までの長~い道のり・・・。

2012年06月29日 | 黒豆製品
JR大阪駅から福知山線で約1時間。

丹波路快速が篠山口駅に到着すると駅のプラットホームにはデカンショ節の音楽が♪

このデカンショ節は旧制一高の学生たちが歌ったことで有名です。

さて、黒豆の畑は連作がききません。

黒豆の収穫が終わった畑はその翌年、翌々年と水田に変わります。

丹波の土は粘土質ですが、これは今から数億年前にこの地が湖だったことがその理由だそうです。

かつての大湖の湖底が数億年をかけ隆起して現在の篠山ができたと言われています。

そんな篠山の肥沃な土壌でも肥料は欠かせません。

その肥料は、もみ殻を圧縮した後牛舎にまきます。

その牛の糞尿が適度に混ざり合ったもみ殻には、窒素やりん、カリウムなどの畑に必要な栄養素が豊富に含まれています。

その畑に種苗を植えますが、この植え込み作業がまたきついのです。

この続きはまた明日・・・。

竹炭と黒豆

2012年06月28日 | 黒豆製品
丹波篠山の篠という漢字は、本来「しの」と読みます。

僕も営業に関東方面に行くと、ほぼ100%「しのやま」と呼ばれます。

さらに丹波って京都ですよね?と確定的に言われます・・・(笑)

さて、この篠山の篠という漢字ですが、もともとはやはり笹だったそうです。

篠山の山には笹が多く現在の篠山城の城を築く際に多くの笹を使用したことから「篠山」となったという逸話もあります。

さて、笹と竹の違いってなんでしょう?

笹は相対的に背丈の低い竹で、背の高いものを竹と言うそうです。

この竹を利用して「竹炭」は作られます。

竹炭には活性炭として空気や水を浄化したり、脱臭効果があることがよく知られています。

またマイナスイオンが出ていることでも人気があります。

この竹炭を細かく粉砕し、幾重にもコーティングしたのが当社の「竹炭と黒豆」です。



中に入っているのはもちろん「黒大豆煎り豆」。

おいしくて体にいい黒豆をさらに竹炭でコーティングしているなんて、なんて贅沢な豆菓子でしょう。




井関さんちの黒豆茶その2

2012年06月27日 | 黒豆製品
現在「黒豆煮」といえば、正月のおせち料理に使うツヤツヤの黒豆煮を思い起こす方が多いと思います。



しかし昔の黒豆煮は、皮はシワシワで豆も硬めに仕上げるのが普通でした。

さて、現在の株式会社井上商店は、創業者の井上克己が昭和62年に菓子卸の会社を引退した年に立ち上げました。

当時の丹波篠山は、城下町の面影はあるものの観光土産などを扱う専門店などは少なく、自転車屋や食料品店、たばこ屋さんの軒先を借りて、黒豆の菓子を置いて回ったそうです。

その頃の品目は「黒大豆つくね」「黒豆甘納豆」「黒豆煎餅」「栗甘納豆」。

ようやく観光客が増え始めた頃、創業者の井上克己は、息子の井上隆雄に代を譲り、跡を引き継いだ井上隆雄はまず黒豆茶の開発に取り掛かります。

子供の頃に飲んだ「とじ黒豆」の味が忘れられなかった井上隆雄は商品開発の中でいくつもの問題に頭を悩まされます。

当時の黒豆はまだ規格化が進んでおらず、大きさや品質もバラバラ。

豆の出来で味を左右される黒豆茶は簡単な様で、意外と難しかったそうです。

また、焙煎の温度や時間にも時間がかかりました。

温度が低いと生臭く、逆に高いと旨みがなくなる。

そこで焙煎の専門家と何度も相談し、独自の「瞬間香味焙煎」という方法を開発します。

これは、生の黒豆を一度水につけて発芽させ、その後高温で一気に煎り上げる方法です。

この焙煎方法は珈琲豆を焙煎する時に用いる方法ですが、一般には知られていない方法だったそうです。

その後、独特の香りと旨み、それに折からの健康ブームが後押しとなり大ヒットします。

現在では当社で売上ナンバー1の商品になりました。

その後「黒豆ケーキ」、「丹波焼きおかき」と次々と開発し現在では悠に100種類を超える商品群となりました。

中でも最近もっとも注目されているのが「黒豆絞り

当社の登録商標でもある「黒豆絞り」は、お正月に食べる黒豆煮を年中気軽に食べられる豆菓子にしようと開発されました。

普通の甘納豆は砂糖水で煮込みますが、そうすると豆が硬くなるのと砂糖の甘さで黒豆の風味が失われてしまいます。

しかし「黒豆絞り」は、水煮で柔らかく炊いた黒豆を、さらに乾燥器で急速に乾燥させることで柔らかい食感を残したまま気軽に食べられる豆菓子となりました。

また砂糖を控えめにした為に、手を汚すこともなく、カロリーを控えめにしてあるので、ダイエットなど肥満を気にされる方からも大きな支持を得ています。

その後インターネット通販で孫の井上敬介が別会社を立ち上げ、一時は通販だけで2億4000万を売上げるほどに。

現在は通販部門は井上商店に合併され、僕が店長として頑張っています。

また孫である井上敬介はインターネット通販での経験を生かし、全国の講習会に講師として走りまわっております。






井関さんちの黒豆茶の名前の由来・・・。

2012年06月26日 | 黒豆製品
井関さんちの黒豆茶」は、井上商店の売れ筋NO.1の人気商品です。



でも井上さんちの黒豆茶じゃなく、なぜ井関さんちの?というご質問をよくいただきます。

この井関さんちの黒豆茶の由来には、井上家に嫁いできた井関まさ江の存在を忘れることはできません。

井関まさ江が嫁いできたのは、昭和23年12月。

戦後間もないころです。

井関家は、丹波篠山の中心部から車で15分ほど山に入る城東村にありました。

この城東村で井関家は農家をしていました。

米や野菜などの生産物の中に「黒豆」もありました。

井上商店の創設者「井上克己」は、当時丹波に暮らしながら、大手菓子メーカーの問屋に努めていました。

昔、黒豆の栽培は別名「あぜ豆」と呼び、畑や田んぼのあぜを強化するために植えられていました。

黒豆の根は地中深く伸び、あぜを崩れにくくする効果があったからです。

当時は黒豆を今のように価値の高い農産物と考える人は誰もいなかったのです。

さて、井関家に嫁いできたまさ江は、井上家に「とじ黒豆」という料理を伝えました。

この「とじ黒豆」は正月に食べる縁起物で、煎った黒豆に飴をからめた料理でした。

この「とじ黒豆」をさ湯に入れて浸してから飲むととてもおいしく、皆喜んで飲んだそうです。

この続きはまた明日・・・。




茶そばで作る焼きそば!絶品です。

2012年06月25日 | Weblog
京都の宇治といえば茶そばで有名ですが、その茶そばで作る焼きそばがあるんです。

牛肉と茶そば、それに錦糸卵をトッピングし、レモンを絞ったポン酢でいただく焼きそばです。



作り方はいたって簡単。

茶そばを少し硬めにゆでて、まずはホットプレートで牛のバラ肉をさっと焼き、続いて茶そばを投入!!

仕上げに錦糸卵をトッピング。

レモンを絞ったポン酢につけて熱いうちに。

途中から蕎麦が硬くなってパリパリと煎餅みたいになってくるんですがこれがまたおいしい。



皆さんも簡単ですからぜひお試しください~。

成鰻(せいまん)の鰻丼!!

2012年06月24日 | おすすめ飲食店
先日、成鰻(せいまん)さんの鰻のお弁当を頂きました。

成鰻と書いて「せいまん」と読む屋号、いかにも老舗の鰻料理処らしい名前ですよね。

何を隠そう大のうな丼ファンの僕としては噂にたがわぬおいしさにほんと舌がとろけそう・・・。



ふっくら焼きあげた鰻は、本場静岡産の天然物。

気になる場所は、阪神西大阪線の鳴尾駅から北に約1km。

コープのすぐ前です。



土用の丑の日に鰻を頂くと言う古来からの風習は満更捨てたものではないですね。

なんだか体力がアップしてきたように感じられるのは流石です。

ご馳走様でした!






長崎ちゃんぽん

2012年06月23日 | Weblog
長崎ちゃんぽん・・・・

先日福山雅治さんが「黒豆絞り」のファンだというお話を聞きました。

今回のお話を聞いて、「黒豆絞り」ってどんな豆菓子ですか?という質問がたくさん寄せられました。

正確には黒豆絞り納豆という名称なんですけど、納豆と聞くと糸引き納豆を思い起こされる方も多いようです。

さて話は変わって「長崎ちゃんぽん」

福山雅治さんは長崎出身だそうです。

しかも好物が長崎ちゃんぽん。

僕の両親の内、母親は沖縄なんですが父親は長崎なんですよね。

それで父親がよく長崎ちゃんぽんを食べに連れて行ってくれました。

学生の頃、リンガーハットという長崎ちゃんぽんの専門店が近くにあったのでよく通いました。

野菜や魚介類がたっぷり入った豚骨スープの海鮮ラーメン。



最近おいしい長崎ちゃんぽんを食べていないからまた食べたくなってきました。




黒豆きな粉と黒豆豆乳パウダーの違い

2012年06月22日 | 黒豆製品
黒大豆の粉・・・・・・それって、黒豆きな粉とどう違うの? と思ったことはありませんか?

どちらも、「黒大豆を粉にしたもの」ということに変わりはありませんが、ちゃんと違いがあります。

大きく違うのは製法です。

製法が異なるので、もちろん性質にも違いがあるんです。

きな粉は、黒大豆を焦がさないように、ゆっくりと炒って、火が通ったところでミキサーで粉にして作られます。

黒豆豆乳パウダーは、独自の製法で生のまま粉砕し、加熱をせずに粉にします。



黒大豆は、生のまま粉にすることがとても難しい食品です。

単純にそのまま粉砕して粉にしようとしても、含まれている脂肪分が酸化してしまいおいしくなくなってしまうということで、これまであまり使用されてきませんでした。

しかし、当社では長年の研究の結果、黒大豆のおいしさを損なうことなく粉にすることができるようになりました。

ただ注意が必要なのは、どちらの粉もケーキや、マフィン、クッキーなどのお菓子やパンにお使いいただけますが、黒大豆の粉は グルテンを全く含まないので、パンを作る際には小麦粉と混ぜて使わなくてはなりません。



ちなみに黒豆豆乳パウダーは小麦粉の約15%の糖質量。

だから炭水化物ダイエットや糖質が気になる方に大変便利な粉なのです。

ダイエットや糖質制限中でも、おやつを食べたい!という方にとっても嬉しい食材ですね。

食物繊維も小麦粉の6倍もあります。

黒豆きな粉も同じく黒豆の栄養素がぎゅっと凝縮された栄養食品。



ぜひ毎日の食事に黒豆の栄養をとりいれてみてください!!














Whole Foods(ホールフーズ)。

2012年06月21日 | 黒豆の効能・効果
Whole Foods(ホールフーズ)。

日本人にはまだちょっと聞き慣れないこの言葉。

直訳すると「素材まるごと」

だから栄養バランスに優れ、カラダに良いと言われています。

日本ではマクロビオティックの考え方で「一物全体」ともいいます。

ホールフードは、健康食のトレンドを発信してきたアメリカで一般的に使われてきた言葉です。

そのきっかけのひとつが、1977年に発表された報告書「米国の食事目標(マクガバン・レポート)」。

塩分や糖分、飽和脂肪酸の摂取を減らす、病気にならないための食生活の目標が記されたこの報告書が発表されたころから、アメリカ西海岸地域を中心に、有機農業や健康食、より自然志向のライフスタイルへの注目が高まり始めました。

その食生活を実践する手段として推奨されたのが、全粒穀物や野菜、果物などのホールフードです。

素材をできるだけ生のまま食するローフードや、マクロビオティックといった食のトレンドも「まるごと食べられるホールフード」があってこそ実践できる健康食なのです。

ホールフードとは一般的に、精製(プロセス)されていない食べ物のことを指す言葉です。

ほかにも、葉っぱや根っこ、皮ごとの野菜や果物そして豆類。

まるごと食べられる海藻や魚など、「一物全体食」に当てはまるすべての食材をホールフードと呼称します。

大豆や海藻を当たり前に食べてきた日本人にとって、「ホールフード」は意識せずとも食生活の中に自然にあり続けてきたもの。

とはいえ、昔ながらの日本食を食べる機会は減少しています。

今こそ黒大豆を毎日の生活に取り入れてみてはいかがでしょう!!

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