今日は旧商工会の確定申告相談日。
どうもkurogenkokuです。
表題の件について、必要運転資金というのは通常いくらくらいになるのでしょうか。「月商1~2か月分+受取債権+在庫ー支払債務」くらいとおっしゃる方がいます。平常時であれば、そうの通りでしょう。ただ今回に限っては「とにかく厚く運転資金を積んでおきましょう」と言っています。先行きが不透明すぎて、先ほどの計算式の「月商1~2か月分」がいくらになるのか全く分からないからです。
⇒ただ現金取引の多い事業者には、上記計算式は成り立ちませんよね。月商が増えれば資金繰りが楽になり、月商が減ると資金繰りが厳しくなるからです。むしろ計算式とは逆の動きになります。
資金繰り表を作成しています。
「いつ頃、正常の売上に戻りますか?」という質問を受けますが、そんなこと誰もわかりません。わからないからワーストケースで資金繰り表をつくってもらっています。ワーストケースで資金繰り表をつくると、必要資金は当然大きくなります。だから借りておけばいいんです。運転資金を少なめに見積りすぎて、「足りなくなりました、貸してください」を繰り返す方がダメダメです。
実際に経営がワーストケースにならなければ、使わなかったお金は返済すればいいだけの話で、手元資金をなるべく厚く積んでおくのは、この時期の常套手段です。
とはいえ、借りたお金は必ず返さなければなりません。
中長期戦になってしまいますが、売上拡大のための戦略を合わせて練り上げておくことが必要です。
まとめますと
①短期的には業況がどう動くかわからないので、手元資金は厚く積んでおく。
②ただし、借りたお金は必要以上に使わないこと。何事も起こらなければ、そのまま返済してしまうくらいの気持ちで。
③手元資金を厚く積んでいる間に、中長期的な売上拡大策を考えておくこと。
倒産続出による経済的悪影響を最小限に止めるためには、必要な措置と考えています。
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