モトログ ~ある診断士の終わりなき挑戦~

【2日目】支援力向上全国フォーラム


福島県から昨晩帰宅し、本日と明日は商工会議所有志によるキャンプ大会。


どうもkurogenkokuです。


というわけで、「第10回商工会議所経営指導員全国研修会(支援力向上全国フォーラム)」2日目の模様です。グループワークその2では、昨日登場した企業の新規ビジネスについて、期待される成果を非財務面、財務面から考えていただく、さらにはこの会社が新規事業展開を行う上での留意点を考えていただく、こんなワークをしていただきました。
我々がこのような相談を受けると、ついつい新規ビジネスをどう展開するかにフォーカスして考えがちになってしまうのですが、既存事業をきちんと分析した中で、既存事業の強みの影響、さらにはそこに与える好影響など、多面的に考える必要があるからです。

 

グループワークその3では、経営力再構築伴走支援を組織的に進めていく場合の課題について話し合い、発表していただきました。経営力再構築伴走支援をまだ実践していない、これから実践してみたい、所属組織によりばらつきがあり、しかも「いまの現状ではこういった支援は難しい」などいろいろな意見が聞かれました。そこで我々が総括するわけですが、肝心なことを言い忘れていました。

我々商工会議所の経営指導員は、日々多様な業務に従事しながら、課題設定型伴走支援という新たな取組みを推進しなければなりません。では我々が日常、課題設定型支援をすべて実践しなければならないかというとそれは違います。私自身、全ての支援でロカベンなどのツールを活用しているわけではありません。相談内容によって対応には濃淡をつけております。
経営力再構築伴走支援ガイドラインにも、商工会議所・商工会に期待される支援として、以下のような記述があります。

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■経営力再構築伴走支援ガイドライン(p28)
小規模事業者は、直面する目下の課題の解決を求める場合が多く、従来から引き続き、経営改善普及事業において課題解決型の支援を行うことが商工会・商工会議所に期待されています。経営者に変革に挑む心の準備が整っていない中で無理に課題設定型の経営力再構築伴走支援を講じようとしても、成果につながらないおそれがあります。一方、経営発達支援事業において、技術向上や新分野の開拓を支援する際には、企業の置かれている状況次第で、小規模事業者の自己変革力を高め、自走化につなげていく経営力再構築伴走支援が有効と考えられます。地域の小規模事業者のパワーアップを持続的な地域経済の維持、地域の活力向上につなげる目的に向かって、課題解決型の支援と経営力再構築伴走支援を使い分けていくことが重要と考えられます。
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従来型の支援が決して否定されているわけではなく、相談内容によって「使い分けること」が大切です。
発表の中で「量と質、いずれを重視すべきか」という悩みが聞かれました。どちらを優先すべきということはないので、課題設定型伴走支援に傾倒しすぎることなく、安心して支援にあたっていただければよいというのがkurogenkokuの考えです。

 

午後は福島商工会議所 渡邊会頭より「福島市の現状と課題」と題してご講演いただきました。震災以降の経済活動の推移、現在の状況(回復したところもあれば、まだまだ悩んでいるところもある)についてご説明がありました。最後に小学生が20年後の自分に向けて書いた手紙をご紹介されましたが、感動モノでした。


こうしてあっという間の2日間を終えたわけですが、日本商工会議所、福島商工会議所の皆様には大変お世話になりました。またたくさんの方と名刺交換&ご挨拶させていただきうれしかったです。さらにクロスゴーの杉田さんとの出会いも最高でした☆彡


■追伸1
ムスメとの約束「ままどおる大人買い」は果たしました。ここにももをひと箱加えたので、帰りの荷物がめっちゃ重かった。

 

■追伸2 
1日目、研修終了後の夜。酔っぱらい4人衆は岐阜のクロゲンファンに激写されました。時刻午前1時前のことでした。


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コメント一覧

kurogenkoku
たづけさま、こちらこそ大変お世話になりました。また素晴らしいネットワークができたことに感謝いたします。
我々ができることには限界がありますから、緩急つけながら少しずつ進めていきましょう。
またお目にかかれる日が来るのを、楽しみにしております。
kurogenkoku
岐阜のクロゲンファンさま、こちらこそお世話になりました。岐阜での打ち上げ会もお疲れさまでした。人材不足は切実な悩みですね。内容に優先順位をつけて、取捨選択していく必要もあろうかと思います。
あまり高跳びせず、できることから少しずつ手を付けていきましょう。
今後ともよろしくお願いします。
たづけ
何から何までありがとうございました!
商工会議所にとって、今回の研修会はとても大きな収穫があったと思います。求められる支援をするための理論、ツール、事例、そして課題までが勢揃い?全国の経営指導員たちが少しずつ課題設定型伴走支援に取り組む。その記念すべきスタートの日になったと勝手に思ってます(笑)繰り返しになりますが、何から何までありがとうございました!またご指導よろしくお願いします!
岐阜のクロゲンファン
クロゲンさん、2日間に渡り大変刺激的な経営指導員研修(KSK)をありがとうございました!
帰りの新幹線でクロゲンさんの仕事ぶりを生で拝見できたのもいい経験となりました!ギリギリまで飲み、ギリギリまでご相談にのって頂きましてありがとうございました。
今回のエントリーについて、岐阜に帰ってから偶然会った隣の商工会議所職員と🍺ながら盛り上がりました。(2日連続で3次会(福島、東京、岐阜)となってしまいました)そして、今日はお寺の御住職とも『質と量』について意見交換をしました。地元のお寺もコロナによって檀家さんが減り、さらにお坊さんの人材不足と高齢化問題で、対応できるお盆の棚経の件数は3分の2に減ったそうです。そんななかでも緊急対応や深刻な相談もあるので、なんとか時間を作って対応しているとご助言を頂きました。この『質と量』の問題は商工会議所だけでなく、医療や教育、お寺とどこの業界でも抱える課題だなと痛感しました。グループディスカッションでも話しましたが、まずは出来ることから始めて、そして連携しながら一歩ずつ進んでいこうと考えております。

最後の写真についてです。4人の背中を見ながら、岐阜県民たちで『カッコいいな〜。あんな風になりたい』と言って、写真を撮らせて頂きましたら、なんか素敵な写真になってました^_^

ご準備からご講演、さらに最後の最後のご対応までありがとうございました。感謝致します。
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