大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

心の闇に光を当てよ

2014年02月25日 | 日記
無差別殺人事件再発防止の最大の取り組みは“心の闇”に光を当てる、すなわち人と人とのコミュニケーション能力を高めることにあると思います。
人とコミュニケーションできるということは、相手に対する関心があるということです。
人とコミュニケーションできないということは、お互いに関心がないということです。
最大の不幸の源は無関心です。
秋葉原でも名古屋暴走事件でも、もう少し人々に関心があれば彼らの苦しみを救い、事件を防止できたかもしれません。

23日午後、秋葉原事件に酷似した名古屋暴走事件が起きてしまいました。
昨夜はまんじりともせずに、この事件に潜む心の闇を見つめていました。

子どものころから親の期待に沿えるように、真面目に、真面目に頑張って生きてきた…でも…頑張っても、頑張っても、物事がうまくいきません。
なにをやっても望ましい結果はでません…そして爆発。
責められて、責められて、育つ子どももいます。
励まされて、励まされて、育つ子どももいます。
自然に子どもを愛する親もいますし、子どもにまったく無関心な親もいます。
いいとか悪いとかではなくそれが現実の姿です。

私の子育て経験も恥ずかしいものでしたが、幸いなことに母親らの愛情と子ども自らの力で無事に育ってくれました。
今考えるとあの頃の私はいろんな意味で余裕がありませんでした。
子どもの声に耳を傾ける心の余裕も時間的余裕も…。
それでも回りの人々に支えられてよく育ってくれたと感謝しています。

どこかで一歩間違えれば、秋葉原や名古屋事件がここでも起こりうるということを、私たちは知らねばなりません。
それは子どもの世界だけではなく、私たち自身のことでもあります。
人の心の中には「危険な世界」が存在しています。
心の中にある“怒り”や“恨み”や“悔しさ”や“妬み”がそれです。
まず私たちは「私の中にある危険な世界」の存在を知ることが必要です。
その存在に気づかなかったり隠していたりすると、とても心が辛く苦しくなります。
苦しむのはその自らの醜い現実を、今の不幸を(自らの心で)受け入れることができないからです。
私の中にもその「危険な世界」は存在しています。
これを受け入れないかぎり幸せには近づけません。
そこからがスタートです。

ありのままの自分を隠して、たとえば「完全な自分」や「理想の自分」を演じようとすると、誰といてもリラックスできない、誰といても疲れる、誰といても居心地が悪くなり孤立していきます。
「完全な自分」でないと人から嫌われてしまう、「理想の自分」でないと人から責められると思うからです。
嫌われていないのに嫌われたと思い、責められてもいないのに責められていると感じ始めます。
そうならないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
(いいんだよ、ありのままの自分で…)って誰かに言ってもらえたら心はずい分軽くなります。

それでは“ありのままの自分”ってどんな自分でしょうか?
ジョハリの窓」を思い出してください。
あの4つの窓のうち、自分からも相手からも見える「開かれた窓」を大きくすることで、“ありのままの自分”がよく見えてきます。
窓が大きく開かれてくると、心の通路が広くなります。
自分からも相手からも見えている世界は「癒しの世界」です。
醜いところも恥ずかしい部分もそのままですから、相手もきっと心を開いてくれるようになるでしょう。
心の通路が狭くなると人は助けを求めることもできなくなります。
このような悲劇を二度と繰り返さないためにも心の通路を広げておきましょう。

自戒を込めて…

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