大黒さんの金魚鉢

黒金町の住人の独り言は“One”

One voice , one mission , one family

ウクライナ紛争

2014年03月02日 | 日記
ウクライナで軍事的緊張が高まり、ちょっと昔のグルジア紛争と似たような展開になりつつあります。

1991年、ソビエト連邦崩壊に伴いウクライナとグルジアはソ連から独立をしました。
当時は東ヨーロッパ諸国の多くで社会主義体制が崩壊し、選挙による民主主義政権が発足していた時代です。

しかしロシア(旧・ソ連)と領土を接する地域では、どこの国でも独立に反対する親ロシア勢力が優勢でした。
2008年8月、ロシアへの編入を求める南オセアチア地域へグルジア軍が進攻します。
グルジアのロシア駐留軍は直ちにこれを迎え撃ち戦闘状態に突入します。
アメリカのブッシュ大統領は反発し、救援物資の輸送と共に黒海へ米新鋭海軍を派遣しました。
まさにグルジアを舞台にした東西冷戦の再来です。
その後ロシアは南オセアチアの独立を承認、これをG7諸国は強く非難しましたが、今でも火種は残ったままです。

ロシアとしてはウクライナもグルジアも軍事的・経済的に重要な地域ですから、絶対に手放すことはできません。
両国に接する黒海は欧州や中東へのアクセス道であり、両国の地下には天然ガスのパイプラインが通っています。
ロシアのガス資源はEUのエネルギー全体の2割を押さえています。
しかもウクライナにはロシア黒海艦隊の主要軍港がありますので、ロシアが引くことは考えられません。

非情な戦争はある日突然起こります。
そして泣かされるのはいつも非力な庶民たちです。
切ないけれどもそれが国際紛争の現実です…。
陸続きの国家と、島国日本の根本的な違いをここでも感じます

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